南極でも冷凍庫が必要になる理由のネタバレ

樺太犬のタロやジロが置き去りになった「南極物語」のあらすじとネタバレの「南極でも冷凍庫が必要のネタバレ」編です。

このページは「昭和基地(越冬小屋)のネタバレは竹中工務店」からの続きです。南極物語の目次は「南極物語のあらすじとネタバレ」です。

南極での越冬生活で一番人気だった食事は、冷凍食品だった。南極は天然の冷凍庫なので、冷凍庫は必用無いと思われがちだが、南極でも冷凍食品を保存するためには、冷凍庫が必要になる。

日本が基地を建設する南極のプリンスハラルド海岸は前人未踏の地で、全く情報が無く、極寒の世界だと考えられていたが、越冬してみると昭和基地の寒さは北海道の冬とそれほど変わらなかった。

昭和基地の気温は、平均-10.4度、最低気温-45.3度、最高気温10度である。昭和基地の気温は、通常時は-20度(冬)から0度(夏)程度で、温度がプラスになることもある。

冷凍食品を保存するには、常時-15度以下の環境が必要になる。だから、南極大陸の中では温暖な昭和基地では、冷凍庫が必要になるわけだ。

一般的には、南極は氷の国なのだから、野外に放りだしておけば、食料は腐らないと思われがちだ。準備委員会もそう考えていたため、冷凍庫の準備をしていなかった。

南極で越冬生活を始めた第1次越冬隊は、棚氷(陸上から海上にのびている氷)に掘った穴に冷凍食品を保存していた。

このため、保存していた冷凍食品は、気温が上がって浸水してきた海水に浸かり、ほぼ全滅状態になってしまう。

1957年(昭和32年)5月8日、第1次越冬隊は棚氷に埋めていた冷凍食品を掘り起こすが、ほとんどの食料が海水に浸かって腐っていた。このため、第1次越冬隊は多くの食料を失い、食料に関して大打撃をうけるのである。

追記:宗谷には冷蔵庫・冷凍庫・冷凍機が設置されていた。冷凍庫は(株)中野冷凍機製作所の業務用冷凍庫で、その中に大量の冷凍食品が保存されていた。だから、越冬隊は大量の冷凍食品を有して、越冬を開始していた。

なお、当時の日本では冷蔵庫は普及しておらず、冷凍食品のほとんどは業務用だったが、第1次南極観測隊が冷凍食品を採用したことを切っ掛けに、冷凍食品は家庭にも浸透していった。「南極物語とロッテ『クールミントガム』のネタバレ」へ続く。