運命の人のモデル

山崎豊子の原作小説「運命の人」の登場人物のモデルのネタバレです。このページでは「運命の人」に登場する人物をモデルをネタバレしているので、ネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意下さい。


山崎豊子の小説と言えば、実在の人物がモデルになっていることは有名で、小説に登場する人物のモデルを探すのも楽しみの1つである。
原作小説「運命の人」の登場人物のモデルは「山崎豊子の小説『運命の人』の登場人物のモデル一覧」で紹介しているが、ここでは特に気になった登場人物4人のモデルを紹介する。
運命の人の1人目のモデル。警察庁長官で「カミソリ十時(とき)」の異名を持つ十時長官のモデルは、「カミソリの後藤田」と呼ばれた後藤田正晴である。
後藤田正晴は自民党時代に官房長官を務めたので、「後藤田官房長官」という呼び方が有名かもしれない。女優・水野真紀と結婚した自民党の後藤田正純は、後藤田正晴の大甥(兄弟の孫)にあたる。
運命の人の2人目のモデル。読日新聞の敏腕記者で政界のフィクサー的な役割をする山部一雄のモデルは、読売新聞の記者・渡辺恒雄である。
新聞記者の渡辺恒雄よりも、巨人軍のオーナー「ナベツネ」の愛称の方が有名かもしれない。
運命の人の3人目のモデルは、毎朝新聞の檜垣筆頭ディスクのモデルである。檜垣のモデルは、テレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」でもおなじみの政治評論家・三宅久之である。
三宅久之は毎日新聞出身の政治評論家で、外務省機密漏洩事件(西山事件)当時は毎日新聞に所属しており、西山太吉の上司だった。
三宅久之が登場するのであれば、三宅久之の天敵・田嶋陽子も原作小説「運命の人」に登場するのかと思ったが、残念ながら田嶋陽子は原作小説「運命の人」に登場していない。
「三木さんのことを考える女性の会」に田嶋陽子のような女性が登場するのだが、残念ながら、この女性のモデルは田嶋陽子ではない。
運命の人の4人目のモデル。原作小説「運命の人」に登場する仰木マサ子のモデルは、タレントの大屋政子である。
大屋政子は、帝人の社長・大屋晋三と結婚したタレントで、大屋晋三のことを「ウチのお父ちゃん」と呼ぶことで有名である。
仰木マサ子は大金持ちで有名人だが、外務省機密漏洩事件に関わっていないので、どうして仰木マサ子が登場するのかと謎に思うが、その答えは弓成亮太の弁護団にある。
弓成亮太の弁護団で中心的な役割を担っている弁護士・大野木正(モデルは大野正男)の父親は、歴史に残る贈収賄事件「帝人事件」で逮捕され、未決勾留されている。
帝人事件のエピソードも、仰木マサ子の登場も少し不自然なのだが、大野木正と仰木マサ子の2人が帝人でつながっているのだ。
さて、登場人物のモデルなども含めて、山崎豊子の原作小説「運命の人」の読書感想文を長々と書いたが、山崎豊子の小説はやはり面白い。
2012年1月には、本木雅弘の主演でドラマ化が決定している。TBSドラマ「運命の人」が始まる前に、もう1度読み直そうと思う。

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山崎さんのドラマは色々と見ていますが、これは原作を読まねばなりませんね。

  • 投稿者-
  • 鈴音凛