南極大陸の第2話の感想

横峰奈緒美(さくら)が双子を出産するTBSの越冬隊ドラマ「南極大陸」の第2話の感想とネタバレの後編です。

このページは「ドラマ『南極大陸』と実話『南極物語』の違い」からの続きです。第2話のあらすじは「南極大陸 第2話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

さて、ドラマ「南極大陸」では、外務省が越冬計画を許可していたが、実話「南極物語」では南極観測事業を担当していたのは文部省である。

日本の大学教授らで組織する「日本学術会議」という会があり、日本学術会議の会長・茅誠司(かやせいじ)や永田武らが、国際地球観測年(IGY)の会議などに出席し、当初から南極観測について動いていた。

そして、茅誠司が当時の文部大臣・松村謙三に南極学術探検の話しを持ち込んで、南極学術探検が国家事業に発展していくのだが、当時の日本には南極を担当する省庁はなかった。

このため、日本学術会議を管轄する文部省が南極観測事業を担当することになり、文部省に南極地域観測統合推進本部を設置するとになった。こういう経緯で、南極観測事業は文部省が担当していた。

さて、ドラマ「南極大陸」にも登場したように、南極観測船「宗谷」にはカラフト犬の部屋にだけ、空調設備(クーラー)が付いていた。ドラマと同じく、実話でも人間の部屋には空調設備はない。

日本初となる南極探検隊「白瀬探検隊」は犬ソリに使うためにカラフト犬を南極へ連れて行ったのだが、カラフト犬は暑さに弱いため、赤道で多くのカラフト犬が死んでしまった。

だから、白瀬探検隊の前例を踏まえて、南極観測船「宗谷」にはカラフト犬の部屋には、空調施設を付けていたのである。

ドラマ「南極大陸」は1956年(昭和31年)の話しである。ドラマ「官僚たちの夏」を観ていたた人は覚えているかもしれないが、国民に大衆車を普及させる「国民車構想」が出来たのが1955年のことである。

ドラマ「南極大陸」の舞台となる1956年は自動車も普及しておらず、まだ冷蔵庫も普及していない時代で、当時の空調施設(クーラー)はかなりの高級品だった。だから、人間の部屋にまでクーラーを付ける予算は無かったのだ。

南極ではカラフト犬が野外で寝起きするため、越冬隊がカラフト犬を虐待していたと言う人が居る。しかし、カラフト犬は寒さに強くて、暑さに弱い犬なので、動物虐待ではない。

昭和基地には犬小屋があったが、カラフト犬が犬小屋に入らなかったのである。カラフト犬が犬小屋を使用したのは、メス犬のシロ子が子犬を出産した時とカラフト犬が病気になった時くらいだった。

だから、カラフト犬を温めれば虐待だが、吹雪の中に放置しておくのは虐待ではないのだ。

さて、時間が無いので実話の話しは今度にして、ドラマ「南極大陸」の第2話の感想を書く。実話「南極物語」については以前にネタバレしているので、「実話『南極物語』のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

ドラマ「南極大陸」の第2話の視聴率は19.0%でした。その他の視聴率は「2011年10月期ドラマの視聴率の一覧」をご覧ください。

ドラマ「南極大陸」の第2話は面白かったが、第2話の必要性を感じなかった。第2話は日本に居るときにやっておくべきエピソードだと思った。

第2話を観て、第1話で砕氷船「宗谷」が日本を出発しなければならないし、宗谷をメーンとした話しも必用だった、という連ドラゆえの宿命を感じた。

ドラマ「南極大陸」は全10話で、第3次南極観測隊がカラフト犬のタロ・ジロと再会するところまでを描くとなると、越冬生活は5話分になるのだろうか。

ドラマ「南極大陸」は日本編と南極編の2クールにしていれば、もう少し丁寧に描けたと思う。ドラマ「南極大陸」は面白いのだが、もったいないという感じがする。

さて、第2話では南極観測船「宗谷」の食堂で火事が起きていた。実話では、犬係の北村泰一が越冬中に、昭和基地にある移動式観測小屋で火事を起こしている。

だから、北村泰一の火事のエピソードを宗谷で使ったのか、改めて昭和基地で火事を起こすのか、火事は1つの注目点になると思う。

また、横峰奈緒美(さくら)が双子を出産して、「赤い太陽、白い雪、ともに無事」という電文を送るエピソードも気になった。

「赤い太陽、白い雪、ともに無事」のエピソードは感動するエピソードなのだが、実は越冬隊にはもう1つ電報のエピソードがある。

おそらく、ドラマ「南極大陸」では、日本に残された妻・鮫島純子(加藤貴子)が越冬中の夫・鮫島直人(寺島進)に電文を送ることになるだろう。

このエピソードをどのように使ってくるのかにも注目なのだが、1つのドラマの中で、電文のエピソードを2度も使うのだろうか、という疑問も残る。

ドラマ「南極大陸」は細かいエピソードまで描けている。第2話で南極観測船「宗谷」が台風に遭遇するシーンなど、爆笑してしまった。

実話では、宗谷は1956年(昭和31年)11月15日に台風19号と遭遇し、搭載していたセスナ機「さち風」の一部を破損しているので、このエピソードを知っている人は、セスナ機の心配をしたと思う。私も爆笑しながら、セスナ機の心配をしてしまった。

実話を知っている人は、聞き流されるような台詞でも、ニヤリとできるシーンも多い。ドラマ「南極大陸」は細かいところまで描けているので面白いのだが、本筋のストリーが大味なところが非常に残念に思う。

そういう意味で、ドラマ「南極大陸」はもったいない感じがするが、第3話からの展開に期待したい。「南極大陸-第3話のあらすじとネタバレ」へ続く。

ドラマ「南極大陸」の関連情報は「南極大陸の主題歌と原作」をご覧ください。

南極大陸の第2話の感想へのコメント

毎回楽しみにしています
木村拓也さんがだいすきです。今度は食堂では無く基地で火事になりますね
木村さんが火に入ることを知っていますなぜかと言うと予告で見ました

  • 投稿者-
  • 松岡秀典
  • -2011年11月1日