南極大陸-第8話の感想と視聴率

白崎優(柴田恭兵)が樺太犬を昭和基地に置き去りにするドラマ「南極大陸」の第8話の感想と視聴率です。第8話の視聴率は15.0%だった。視聴率の一覧は「2011年10月の秋ドラマの視聴率の一覧」をご覧ください。


第8話のあらすじは「南極大陸-第8話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。ドラマ「南極大陸」の関連情報は「南極大陸の主題歌と原作」をご覧ください。
ドラマ「南「南極大陸」の第8話は面白かった。人間の話はつまらないが、犬のエピソードは昭和基地に置き去りにされた樺太犬を描く「南極の樺太犬物語」になっていたので面白かった。
さて、ドラマ「南極大陸」の第8話で、首輪を抜け出して逃走した樺太犬リキ・デリー・アンコ・ジロの4頭が昭和基地に戻ってきて、仲間を救出した。
樺太犬リキは風連のクマの首輪を切り、樺太犬ジロは兄弟の樺太犬タロの首輪を切って救出した。シロとジャックの2頭は自力で首輪を切り抜け出した。
こうして樺太犬8頭は自由になったが、残りの樺太犬7頭はそのまま昭和基地に置き去りになった。自由になった8頭は鎖につながれたままの7頭には手を貸さず、走り去ったのである。
置き去りにされた樺太犬7頭は、倉持岳志(木村拓哉)ら第1次南極観測隊に見捨てられ、さらに、同じ樺太犬タロ・ジロ・リキらにも見捨てられた。
第1次南極観測隊にも学閥や派閥があるように、樺太犬にも派閥があったのだろうか。樺太犬も仕事だから一緒にソリを引いていたが、仲間などとは思っておらず、私生活はドライなのかもしれない。
倉持岳志(木村拓哉)は一応、置き去りにした樺太犬のことを心配していたが、樺太犬タロ・ジロ・リキらは置き去りにする樺太犬のことなど一切心配していなかった。やはり動物はシビアだ。
そういえば、いつの越冬隊かは忘れたが、樺太犬同士が喧嘩して、樺太犬が仲間の樺太犬を殺したという話しを聞いたことがある。
それに、樺太犬はソリを引く労働犬で、飼い主は棍棒で樺太犬バシバシ叩いていた。だから、愛玩犬のような感じて、可愛いとは思わない方が良いだろう。
さて、逃げ出した樺太犬8頭のうち樺太犬リキがクレパス(氷の裂け目)に落ちたとき、鎖をちぎるのを助けてやった風連のクマが鎖を垂らしてリキを助け出した。
こんなところで笑いを取りにくるとは思わなかったので、鎖を垂らす風連のクマを見て、思わず爆笑してしまった。もはや、爆笑南極物語になってきた。
無視して昭和基地に置き去りにした樺太犬7頭が餓死(凍死)するのに対して、樺太犬リキはチェーンを垂らして必死に助け出す様子が、対比になっていたので面白かった。
さて、ドラマ「南極大陸」は以前から説明不足で意味が分からない部分が多い。今回は氷室晴彦(堺雅人)と樺太犬シロの関係が一切、理解できなかった。
氷室晴彦(堺雅人)と樺太犬シロとの間に友情が生まれるようなエピソードは無かったので、氷室晴彦がシロを思う気持ちが全く理解できないし、戦利品と言っていた包帯についても意味が分からない。
だから、首輪を抜け出した樺太犬シロが鯨の残骸の中で、包帯を嗅ぎながら死んでいく意味が分からない。
鯨の残骸で寝そべる樺太犬シロは、「フランダースの犬」に登場するパトラッシュのようであった。第9話では忠犬ハチ公のような樺太犬も登場するのだろうか。
また、第1次越冬隊の横峰新吉(吉沢悠)は生まれた双子の赤ちゃんを心配していたにもかかわらず、日本へ帰ってから家族と再会するシーンが無かった。
だから、ドラマ「南極大陸」は不必要なエピソードが多く、必要エピソードが欠けているため、ドラマとしてのバランスが悪いと思った。
さて、第3次南極観測隊の選考基準の第4項に、「第1次及び第2次越冬隊に参加したものは除く」という文言があり、第1次越冬隊員だった倉持岳志(木村拓哉)は第3次南極観測隊になれないというピンチが訪れた。
第1話でも、倉持岳志(木村拓哉)は過去の経歴(落石事故で仲間が死んだ)を理由に、第1次南極観測隊から外された。
第1話の時は氷室晴彦(堺雅人)が上司に落石事故のことを報告し、倉持岳志を排除していた。しかし、白崎優(柴田恭兵)が文部大臣に頼んだから、倉持岳志が第1次南極観測隊に加わることが出来た、という経緯がある。
これで、倉持岳志(木村拓哉)が第3次南極観測隊として南極へ行くことになれば、「またか」という気持ちになる。同じ展開を2度も繰り返す位なら、もっと実話の良いエピソードを入れて欲しかった。『ドラマ「南極大陸」第8話と実話「南極物語」の比較』へ続く。

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