会田愛一郎(中村獅童)は「サムターンの魔術師」

中村獅童が出演するフジテレビの密室ドラマ「鍵のかかった部屋」の第2話「鍵のかかった部屋」の視聴率と感想です。第2話の視聴率は16.5%でした。

第2話のあらすじとネタバレは「鍵のかかった部屋-第2話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

ドラマ「鍵のかかった部屋」の第2話は面白かったが、原作の面白さが欠けていた点は残念だった。

原作では、会田愛一郎(中村獅童)は「サムターンの魔術師」と呼ばれる「サムターン回し」を得意とする泥棒だった。

サムターンとは鍵を施錠・解錠するつまみ部分の名称で、ドアの隙間からL型の金属を差し込んでサムターンを回して解錠するのが「サムターン回し」である。

玄関ドアの横に郵便受けがある玄関などは、郵便受けからl型金属を差し込むと、簡単に解錠できるため、一時期はサムターン回しによる泥棒が増えたのだ。

しかし、現在は「サムターン回し防止し装置」などが売られているため、サムターン回しは減ってきている。

原作「鍵のかかった部屋」では、泥棒・会田愛一郎によるサムターン回しの描写が秀逸だったのだが、ドラマ「鍵のかかった部屋」ではそのシーンが簡略化されていた。

犯罪を助長させないという観点から、サムターン回しを鮮明に描写できないのだろうが、原作の良いところが削られているには残念だった。

一方、ドラマの冒頭で、ドアに3つの鍵を付け、そのうち真ん中の鍵だけ逆回転で解錠するように取り付けておき、真ん中だけ施錠しないことで、ピッキングする犯人に施錠させるという防犯説明があった。

この説明が、ドアの鍵を開けようとする会田愛一郎(中村獅童)自身に鍵を閉めさせる、という伏線になっており、良く出来ていると思った。

しかし、青砥純子(戸田恵梨香)が「ボイル・シャルルの法則」と書いたポストイットを発見するなど、かなりストーリーに強引さも感じる部分も多かった。

第1話では榎本径(嵐の大野智)が「密室トリックの解明にしか興味が無い」というスタンスだったが、第2話では犯人の高澤芳男(?萓?─砲鯆匹さ佑瓩討い拭?

古い知人の会田愛一郎(中村獅童)を助けるためだとはいえ、榎本径(嵐の大野智)が犯人の高澤芳男(?萓?─砲鯆匹さ佑瓩襪海箸砲楼穗卒兇?弔辰拭?

榎本径(嵐の大野智)はあくまでも密室の謎を解明するだけにとどまり、芹沢豪(佐藤浩市)が犯人を追い詰めるパターンの方が良かったような気がする。

ドラマ「鍵のかかった部屋」の第1話と第2話を見る限りでは、コメディー色が強くなっているので、原作小説を読んでからドラマを観た方がドラマを楽しめると思う。

原作と主題歌については、『「鍵のかかった部屋」の原作と主題歌』をご覧ください。

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