とんび-第8話のあらすじとネタバレ

佐藤健が出演するTBSの重松清の原作小説ドラマ「とんび」の第8話「父と息子の遺言状」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。

ドラマ「とんび」の第7話のあらすじとネタバレは「とんび-第7話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

ドラマ「とんび」の原作や主題歌については『「とんび」の原作や主題歌』をご覧ください。

■とんび-第8話のあらすじ
市川旭(佐藤健)はブライダルショップの前で坂本由美(吹石一恵)にプロポーズしたが、坂本由美(吹石一恵)は「私なんかと結婚すれば、お父さんがガッカリされると思う」と言い、年齢差を気にしてプロポーズを拒否し、立ち去った。

その後、坂本由美(吹石一恵)が帰宅すると、坂本由美(吹石一恵)の母親が健介(黒澤宏貴)の面倒を見ていた。

そこへ、市川旭(佐藤健)がやってきた。坂本由美(吹石一恵)は母親と健介(黒澤宏貴)の2人を外出させると、市川旭(佐藤健)に「母親が来てるの知ってるのに、これは酷いんじゃないですか」と怒った。

すると、市川旭(佐藤健)は「坂本さん(吹石一恵)は俺のオヤジを馬鹿にしている。これを読んでください。俺のオヤジがどんな人か分かってくれると思います」と言い、袱紗に包まれた手紙を差し出した。

手紙は、市川旭(佐藤健)が骨折して入院しているとき、照雲(野村宏伸)が持ってきた、今は亡き海雲(柄本明)の手紙だった。

平成8年(1996年)2月、市川安男(内野聖陽)が倉庫で仕事をしていると、電話がかかってきた。

市川安男(内野聖陽)が電話に出ると、相手は「島野と申します。市川さんのお父さんの息子です」と告げ、用件を話した。

市川安男(内野聖陽)の父親は、もう長くなく、最後に市川安男(内野聖陽)に謝りたいと言っているのだという。

しかし、市川安男(内野聖陽)は父親が生きていた事も知らず、電話を切ると、戸惑いながら仕事へ戻った。

その日の夜、葛原鉄矢(音尾琢真)は小料理屋「夕なぎ」で「ヤッさん(内野聖陽)のオヤジさんは生きてたんですか?」と尋ねると、たえ子(麻生祐未)は市川安男(内野聖陽)と父親が生き別れになった経緯を話した。

市川安男(内野聖陽)の母親は、市川安男(内野聖陽)を産んで直ぐに死に、市川安男(内野聖陽)は父親と2人暮らしだった。

しかし、市川安男(内野聖陽)が3歳ごろ、父親は市川安男(内野聖陽)を親戚に預けて、東京へ仕事を探しに行った。

そして、父親は東京で仕事を見つけ、新しい妻も見つけたため、市川安男(内野聖陽)とはそれきりになったのだという。

そのころ、市川安男(内野聖陽)は寺へ行き、酒を飲みながら、照雲(野村宏伸)に「死ぬって聞かされてもよ、何の情もわいてこないんだよ。もう赤の他人ってことだろ」と相談した。

すると、幸恵(加藤貴子)が「駅前に知らないお爺さんが倒れてて、お爺さんが『死ぬ前にフルーツ牛乳が飲みたい』って言ったらどうする?」と尋ねた。

市川安男(内野聖陽)は「フルーツ牛乳ぐらい買ってやるよ」と答えると、幸恵(加藤貴子)は「でしょ。赤の他人でも買ってあげるでしょ。もうすぐ仏さんに人に恩を売っておいて損はないわよ」と、見舞いに行くように促した。

照雲(野村宏伸)も「入院しているのは東京なんでしょ。旭(佐藤健)に会うついでに行ってくればいいじゃん」とアドバイスすると、市川安男(内野聖陽)は市川旭(佐藤健)に会えることを喜んだが、ハッとして、「俺は東京には行かないって、旭(佐藤健)と約束したんだ」と言い、東京行きを拒否した。

翌日、たえ子(麻生祐未)は、ボロボロになった石鹸入れを、市川安男(内野聖陽)に渡した。石鹸入れの下には輪ゴムで動くプロペラが付いており、石鹸入れは船のオモチャになっていた。

この船のオモチャは、市川安男(内野聖陽)が子供のころ、父親が作ってくれた物で、市川安男(内野聖陽)は父親と一緒に銭湯へ行くとき、必ず船のオモチャを持って行き、銭湯で遊んでいたのだという。

ところが、ある日、たえ子(麻生祐未)は銭湯の前で、市川安男(内野聖陽)が大事にしている船のオモチャを見つけた。

最初はいじめっ子に取られてしまったのかと思い、後で届けてあげようと思っていたのだが、帰宅したら、母親から「ヤッちゃんのお父さんはもう帰ってこない」と聞かされたため、船のオモチャを渡せずなかったのだという。

市川安男(内野聖陽)は、石鹸入れで作った船を市川旭(佐藤健)に作ってやっており、ボロボロになった船のオモチャを眺めて、ため息をついた。親子の血は争えないな。

翌日、市川安男(内野聖陽)は仕事のシフト表を書き換え、自分を東京行きの長距離に割り振った。

社長はシフト表を見ると、市川安男(内野聖陽)を呼び、「駄目だよ。何年、大型に乗ってないの?無理だよ」と止めるが、市川安男(内野聖陽)は「大丈夫であります。責任は自分で取ります」と言い張った。

市川安男(内野聖陽)は「仕事なので仕方なく東京へ行く」ということにしたいらしい。

すると、事情を聞いた萩本(高橋和也)は、シフト表にペンを入れ、トラックを運転するのは葛原鉄矢(音尾琢真)で市川安男(内野聖陽)は助手ということにして、社長の了承を得た。

こうして仕事で東京を訪れた市川安男(内野聖陽)は病院を訪れ、ロビーで待っていると、島野昭之(倉憲二)が迎えに来た。2人は話しながら父親の病室へと向かう。

市川安男(内野聖陽)が「似てませんね。島野さん(倉憲二)は母親似ですか?」と尋ねると、島野昭之(倉憲二)は「私は母親の連れ子なんです。父親は子供を作りませんでした。市川さん(内野聖陽)に気を遣ったんだと思います。父はずっと後悔してたんです」と話した。

病室の前まで来て島野昭之(倉憲二)がドアを開けようとすると、市川安男(内野聖陽)は「ちょっと待った。心の準備が」と心を揺らした。

すると、島野昭之(倉憲二)は「ソックリですね。父も優柔不断でした。会ってみたいと言ったり、やっぱり止めると言ったり」と話した。

それを聞いた市川安男(内野聖陽)は「私はそんな優柔不断な人間ではありません」と言い、病室へ入った。

市川安男(内野聖陽)が病室へ入ると、父親はベッドに寝ていた。島野昭之(倉憲二)は「薬で眠ってるんです。もう少ししたら起きると思いますから」と言い、市川安男(内野聖陽)を残して病室を出た。
市川安男(内野聖陽)は椅子に座ろうとして、テーブルの横にあったパイプ椅子を引くと、パイプ椅子がテーブルに当たり、テーブル上にあったノートが落ちた。

市川安男(内野聖陽)はノートを拾い上げて中を見ると、新聞の記事がスクラップしてあった。全て日付は3月10日だった。3月10日は市川安男(内野聖陽)の誕生日だった。

市川安男(内野聖陽)はパイプ椅子に座ると、眠っている父親に、「偉い人にはなれませんでしたが、トラックの運転手になれました。トラックに乗ってたおかげで、美佐子(常盤貴子)という女房に出会えました。それで、息子の旭(佐藤健)ってのできの良い息子で、東京の大きな出版社に就職したんですよ」と話した。

市川安男(内野聖陽)は「悪くない47年だったと思います。もし、貴方が迎えに来てくれれば、別の人生があったのかも知れませんけど、俺、馬鹿だから別の人生が良いと思ったとは無いんです。アンタが俺を作ってくれたから、良いことが沢山、ありました生まれさせてくれて、ありがとうございました」と言い、寝ている父親の手を握った。

とんび-第8話のあらすじとネタバレの後編」へ続く。

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