ごちそうさん-第39話のあらすじとネタバレ

近藤正臣が半助を作るNHK連続テレビ小説ドラマ「ごちそうさん」の第7週・第39話「たいした始末(大した始末)」のあらすじとネタバレです。

ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

■ごちそうさん-第39話のあらすじとネタバレ
泉源太(和田正人)は「飯を食わしたって欲しい。始末で苦労してんねん」と頼み、師匠こと酉井捨蔵(近藤正臣)に卯野め以子(杏)を紹介し、お土産を渡すと、酉井捨蔵(近藤正臣)は「これ牛の臓物やないか」と喜んだ。

酉井捨蔵(近藤正臣)に挨拶した卯野め以子(杏)が、不思議そうに立っていると、泉源太(和田正人)が「どないした?」と尋ねた。卯野め以子(杏)は「あの人は、言わなかったなと思って」と不思議がる。

泉源太(和田正人)が「何を?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「私の背のこと」こと答えた。

その後、酉井捨蔵(近藤正臣)が台所で料理を始め、泉源太(和田正人)がそれを手伝う。

一方、卯野め以子(杏)は料理が出来るまで、部屋の中をキョロキョロする。部屋にはローマ字の一覧表があったり、論語などの書物があった。

卯野め以子(杏)は、酉井捨蔵(近藤正臣)と一緒に帰ってきた女性に「あの人(近藤正臣)って、先生なんですか?」と尋ねると、女性は「この辺の子供に、読み書きソロバンとかを教えてる。学校へ行かれへん子も多いし。私らは、本読んでもろうたり、代書をしてもらってる」と教えた。

卯野め以子(杏)が「代書?」と尋ねると、女性は「恋文を書いてもろうたり、いろいろや」と答えた。

卯野め以子(杏)が「元々は何してたんですか?」と尋ねると、女性は「全然教えてくれへんねん。怪しい事してたんかも知れへんな」と答えた。

そのとき、台所から「ぼちぼち、ええのんとちゃう?」「うん。そろそろやな」という声が聞こえてきた。

女性が「今日は何?」と言って台所へと向かったので、卯野め以子(杏)が台所へと向かうと、鍋の中で何かがグツグツと煮えていた。

卯野め以子(杏)が「何なんですか、これ?」と驚くと、酉井捨蔵(近藤正臣)は「半助や。ウナギの頭や。ウナギ屋で、ひと盛り3銭で売ってくれるんや。上手いこと言うて勉強してもうたら、2銭になる」と教えた。

そして、酉井捨蔵(近藤正臣)は「これ、ほんまはな、ウナギの中に豆腐とネギを入れて煮るんやけど、ワシはオカラや。オカラはタダで分けてもらえる」と説明した。

女性が「おネギは入れへんの?」と尋ねると、酉井捨蔵(近藤正臣)は「せやから、これ。さっき、土手で積んでた草やがな。これをポンポンと入れて、どや。春の香りがして、ええやろ。これタダや」と言い、鍋の中に刻んだ草を放り込んだ。

すると、臭いをかいでいた卯野め以子(杏)は「これは美味しい。臭いだけで美味しい。絶対に美味しい」と興奮すると、酉井捨蔵(近藤正臣)は「えらい、食い道楽やな」と驚いた。

一方、西門希子(高畑充希)は学校の階段の下で、1人で弁当を食べていると、先生が来て「西門さん。どうして教室で食べへんのです?いいかげん、訳を教えてくれませんか?」と告げた。

さて、卯野め以子(杏)は夢中になって半助(ウナギの頭)を食べていたが、みんなの視線に気づいて、ようやく箸を止めた。

泉源太(和田正人)が「やっと気がついたか」と呆れると、卯野め以子(杏)は1人で半助を平らげてしまったことに気づき、「すみません。美味しくて」と謝る。

卯野め以子(杏)の食いっぷりに驚いた酉井捨蔵(近藤正臣)は「は、は、は、たんと、お食べなされ。ワシらさっき貰ったお土産を後で食べるさかい」と言い、卯野め以子(杏)に半助を勧めた。

卯野め以子(杏)は遠慮無く半助を食べながら、「あのー。私を見て何とも思わないんですか?」と尋ねると、酉井捨蔵(近藤正臣)は「よう食べる人やな、とか?」と答えた。

卯野め以子(杏)が「そうですけど、そうじゃなくて、みんな、背にビックリするから」と言って立ち上がると、酉井捨蔵(近藤正臣)は卯野め以子(杏)を見上げて「ああ、よう育ってはりますな。けど、何でそんなに大きいなったんやって、これ、聞くまでもないな」と感心した。

卯野め以子(杏)が「父が洋食屋をやっていて、美味しいものばっかり作るんで。ウチは折れた箸を直して、初鰹を食べるような家だったんです」と話すと、酉井捨蔵(近藤正臣)は「そらまた、ええ家に育たはりましたな」と感心した。

卯野め以子(杏)が「師匠、お名前は?」と尋ねると、酉井捨蔵(近藤正臣)は少しためらって「酉井捨蔵といいますんや。『ほうるもんじい』でよろしいわ」と自己紹介した。

卯野め以子(杏)は「いえ、師匠って呼びます。こんな美味しいもの教えていただいて。私、知りませんでした。捨てるような物で、こんなに美味しい物が出来るなんて」と感謝した。

酉井捨蔵(近藤正臣)が卯野め以子(杏)に名前を尋ねようとすると、泉源太(和田正人)が「ああ、こいつは卯野め以子(杏)」と教えた。

卯野め以子(杏)が「今は西門」と訂正すると、泉源太(和田正人)は「せやせや。西門め以子(杏)」と訂正した。

西門と聞いて酉井捨蔵(近藤正臣)は酒を飲んでいた手を止めて動揺すると、女性が「嫁いではったんや。残念やね、師匠」と笑った。

ちょうど、卯野め以子(杏)は半助を食べ終えたので、「師匠、今日はごちそうさんでした。このお礼は、いつかちゃんとしますんで」と言って帰ろうとすると、酉井捨蔵(近藤正臣)は卯野め以子(杏)を呼び止め、「また、いつでも好きな時に来なはれ。あんたの食べっぷりを見とったら、こっちの方が幸せになる」と誘った。

卯野め以子(杏)は「はい、本当にごちそうさんでした」と頭を下げ、酉井捨蔵(近藤正臣)の自宅を後にした。

その後、市場に戻った卯野め以子(杏)は魚屋を訪れ、鯖をさばいていた店員に「この鯖の頭はいくらですか?」と尋ね、八百屋を訪れては、キャベツの葉をもいでいた店員に「この外側の葉は、売ってますか?」と尋ねた。

その日の夜。西門家の膳には、卯野め以子(杏)が市場でタダ同然で貰ってきた食材で作った料理が並んだ。

卯野め以子(杏)は「魚屋さんが普段は捨ててしまう鯖の頭を半分に割って、ショウガの古漬けと一緒に炊いたのと、少し傷んでるからお店には出せないと言っていたキャベツを八百屋さんからいただけたので、それを細かく刻んでお澄ましの中に入れて。全部で10銭で出来ました」と満足げに語った。

卯野め以子(杏)は「これが始末ってものなんですね。捨てる物でこんなに料理が出来ちゃうなんて。私、もう感激しちゃって」と話すと、西門和枝(キムラ緑子)は「食べる時に銭の話は止めてもらえまっか。それに、こんなん、始末ちゃいまっせ。これはただの、ドケチです」と呆れた。

西門和枝(キムラ緑子)が「これは全部、放るもんのかき集めですやん。ワテらこれから、残飯ばっかり食べさせられるんでっか」と吐き捨てると、さすがの卯野め以子(杏)も残飯と言われて顔が引きつった。

夕食後、卯野め以子(杏)が食費の計算をし、溜息をついていると、西門静(宮崎美子)が来て、「あんたな、嫌がらせにまともに応えてどないすんの?ええ加減、受け流しとき。あんたがどんだけ頑張っても、あの人は認めへんねんから」とアドバイスした。

卯野め以子(杏)は「でも、もしかしたらって事もあるじゃないですか」と答えたが、西門静(宮崎美子)は「それこそ、あの人の思う壺。頭がおかしくなるで」と忠告した。

その日の夜、西門悠太郎(東出昌大)が帰宅すると、卯野め以子(杏)は「何かないかなと思って。お金をかけずに皆に美味しい物を食べさせる方法」と相談する。

西門悠太郎(東出昌大)が「少し、まわしましょうか?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「うううん。お金は無しで何とかしたいの」と断った。

西門悠太郎(東出昌大)は少し考えて、何かを思いついたが、「あっ、あかん、あかん」と打ち消すと、卯野め以子(杏)は「何?今、何か思いついたでしょ」と言って、無理矢理、思いついた事を聞き出した。

翌日、卯野め以子(杏)は天秤棒で肥を入れた桶を担ぎ、青物市場を目指した。西門悠太郎(東出昌大)が「肥(糞尿)を持って行くと、野菜を売りに来た農家の人が、肥と野菜を交換してくれる」と教えてくれたのだ。

その後、卯野め以子(杏)はわずかな野菜を手に入れて帰路につくと、すれ違う人が卯野め以子(杏)を振り返るため、卯野め以子(杏)は自分の着物の臭いをかいでみた。臭いのかな…。

さて、卯野め以子(杏)が帰宅すると、運送業者が荷物を届けに来た所だった。荷物は東京に居る母・卯野イク(財前直見)からだった。荷物の中身はイチゴジャムやクッキーが入っており、喜んでいると、荷物の中に卯野イク(財前直見)の手紙を見つけた。

「め以子、元気に過ごしていますか。お父さん(原田泰造)は仕事、仕事。照生(井之脇海)はいい加減の毎日。ポンちゃん(城土井大智)も相変わらずです。

少し変わったことは、店に時々、桜子さん(前田亜季)や民子さん(宮嶋麻衣)、宮本先生(奥貫薫)も来てくださるようになったことです。みえると、め以子の女学校時代の馬鹿な話を披露してくれます。馬鹿だ馬鹿だと思っていた以上の馬鹿さ加減で、赤面させられっぱなしです。

そんな話をクマさんとしていると、まるで、め以子がいるような気になりますが、お米の減り方の遅さに、ああ、め以子(杏)は嫁に行ったんだな、としみじみ思います。祝言はいつになりそうですか。お父さんも気にしています」

その後、卯野め以子(杏)は肉屋を訪れ、東京から届いた荷物を泉源太(和田正人)にあげ、「見つかったら、また捨てろっていわれるし。あ、師匠や定吉さんとかにも、分けてあげてね」と頼んだ。

泉源太(和田正人)は「お前も切ないの。金はもらえへん、もろうた物も使えへんって」と同情すると、卯野め以子(杏)はぬか床を混ぜながら、「認めてもらえる日って、来るのかな」と溜息をついた。

その後、帰宅した卯野め以子(杏)は母・卯野イク(財前直見)に返事の手紙を書いていると、西門希子(高畑充希)の担任の先生が尋ねて来たのであった。

ごちそうさん-第7週・第40話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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