ごちそうさん-第70話のあらすじとネタバレ

星野真里がサンマを食べたNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第12週・第70話「ごちそうさんまでの日々」のあらすじとネタバレです。

ごちそうさん-第69話のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-第69話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

■ごちそうさん-第70話のあらすじとネタバレ
食べる事を拒否して倒れた避難民・谷川ふみ(星野真里)を病院へ運ぼうとしたとき、どこからか漂って来たサンマを臭いを嗅ぎ、谷川ふみ(星野真里)がうっすらと目を開けた。

泉源太(和田正人)は慌ててサンマの臭いをたどり、集会所に裏庭でサンマを焼いていた避難民に「ちょっと、このサンマ貸して。後で倍にして返すから」と言い、七輪ごと借りて谷川ふみ(星野真里)の元へサンマを持って行った。

そして、泉源太(和田正人)は谷川ふみ(星野真里)にサンマを差し出すと、谷川ふみ(星野真里)は「本当にサンマが好きだねお母ちゃん」という子供の声を聞き、「もう良いから食えよ、お母ちゃん」という夫の声を聞き、涙を流した。

すると、谷川ふみ(星野真里)はサンマへと手を伸ばし、泣きながらサンマにかぶりついた。

炊事場に居た卯野め以子(杏)らも知らせを受けて駆けつけ、谷川ふみ(星野真里)がサンマを食べている様子を見て喜んだ。

その後、避難民・勝田半次郎(土田英生)は避難民の為に腕を振るい、寿司を握った。勝田半次郎(土田英生)は寿司職人だったのだ。

避難民は大喜びで寿司を食べた。その隅に谷川ふみ(星野真里)が寿司を食べる姿もあった。

卯野め以子(杏)はその様子を見て、酉井捨蔵(近藤正臣)の「人の立つになっとるということで、自分が救われとるんやな」という言葉を思い出し、笑顔になった。

ある日、西門静(宮崎美子)の漬け物を気に入っていた勝田半次郎(土田英生)が集会所を出て行く。西門静(宮崎美子)は、ぬか床を小さな壺に入れて餞別代わりにプレゼントし、勝田半次郎(土田英生)を見送った。

避難民は、また1人、また1人と親戚や知人の元へ去って行き、いつしか、集会場に残る避難民は数人となり、やがて、最後の1人となった谷川ふみ(星野真里)も、東京に戻る事になった。

ある日の夜、卯野め以子(杏)らが喫茶店「馬介」を訪れる。堀之端桜子(前田亜季)が「悠太郎さん(東出昌大)は、まだ帰ってこないの?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「うん。調査があるかって」と答えた。

卯野め以子(杏)が「室井さん(山中崇)は?」と尋ねると、堀之端桜子(前田亜季)は暗い顔をした。西門静(宮崎美子)が「もう、ずいぶんになるわな」と告げる。

堀之端桜子(前田亜季)は「何かあったのかな?タダでさえ、ずれてる人なのに」と心配していると、喫茶店「馬介」のドアが開き、ひげを生やし、ぼろぼろになった室井幸斎(山中崇)が入ってきた。

堀之端桜子(前田亜季)が駆け寄り、「大丈夫?」と心配すると、室井幸斎(山中崇)は「お父さんもお母さんもご無事だったよ。民ちゃん(宮嶋麻衣)も」と告げた。

そして、室井幸斎(山中崇)は「俺、疲れちゃって」と言い、喫茶店「馬介」の2階へと上がった。

その日の夜、帰宅した卯野め以子(杏)は、ぬか床を小さな壺に入れた。西門希子(高畑充希)が「谷川さん(星野真里)にも、あげるんですか?」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「うん。源ちゃん(和田正人)に聞いてもらったら、欲しいって」と答えた。

西門希子(高畑充希)が「このぬか床、ずいぶんといろんな所に住むことになりますね」と笑った。

ぬか床の主・卯野トラ(吉行和子)は「おかげさまで、いろんなお家が見られて楽しいよ」と話すが、その声は西門希子(高畑充希)らには聞こえない。

最後の避難民・谷川ふみ(星野真里)が集会所を出て行く日、すっかりと元気になった谷川ふみ(星野真里)は、「いただきます」と言い、朝食の味噌汁とおにぎりを食べていた。

さて、集会所の炊事場で後片付けをしていた卯野め以子(杏)は、足音がしたので、「あ、源ちゃん(和田正人)、そこに置いといて」と頼むと、足音の主は「ごちそうさん」と告げた。

卯野め以子(杏)は反射的に「いいえお粗末様でした」と答えたが、女性の声だったので驚いて振り返ると、食器を持った谷川ふみ(星野真里)が立っていた。

谷川ふみ(星野真里)が「やっぱり」と告げると、卯野め以子(杏)は申し訳なさそうな顔で「気づいてたんですか」と答えた。

さて、谷川ふみ(星野真里)は髪結い師をしているので、これまでの俺に卯野め以子(杏)の髪を結うことにした。

卯野め以子(杏)が「髪結いさんだったんですか」と驚くと、谷川ふみ(星野真里)は卯野め以子(杏)の髪を解きながら、「亭主が髪油なんかを扱っててね。私のせいで家に火事になったようなもんで、そこに居るのもいたたまれなくって、こっちにやってきたんだけど。生きていたくは無いけど、死ぬ勇気も出なくて。そのくせ、お腹ばっかりが鳴るのが嫌だったのよ。心では、私なんて死んじまえば良いって思ってるのに、お仮名が空いてね。そんな自分が嫌で、絶対に食べるもんかって。でも、結局、サンマには勝てなかった。臭いがして、うわぁ、食べたいなって思ったら、亭主と子供の事が頭に浮かんで。食べて良いよって言われてる気がしてね。そんなはずないのに、都合良く出来てるもんだね、人間ってのは」と話した。

卯野め以子(杏)が「あのう、私も心配しながら、お腹が鳴りました。嫌だったけど、どんな人でも、そこだけは一緒なんです。一緒じゃなきゃ、いけないと思うんです。みんな生きているって事だから。どこがどんなに違っても、わかり合っていける最後の砦というか。そういうことを女学校の先生(奥貫薫)が言ってました。だから、自分の事を責めないでください。あっ、すみません」と話した。

谷川ふみ(星野真里)は髪を解きながら、「ありがとうね。炊き出しだってのに、あんな美味しいもんを出してくれて」とお礼を言う。

卯野め以子(杏)が「別にたいした物は」と謙遜すると、谷川ふみ(星野真里)は「何を言ってるの。ご丁寧に、味噌汁なんて1度だって同じ物は無かったじゃないの。おかげさまで、朝ご飯を食べたら、昼は何だろうって思えるようになった。昼を食べたら、夜はなんだろうって。夜を食べたら、明日の朝は何だろうって。そうしているうちに5日経って、10日経って。切っ掛けを与えてくれたのはサンマだったけど、生きる気力を与えてくれたのは、アンタの味噌汁だった。本当にごちそうさんでした」とお礼を言った。

こうして、最後の避難民・谷川ふみ(星野真里)を送り出すと、集会場は避難民の受け入れという役目を終えたのだった。

その後、卯野め以子(杏)が喫茶店「馬介」へ行くと、堀之端桜子(前田亜季)は卯野め以子(杏)の頭を見て「どうしたの?その頭」と驚いた。

卯野め以子(杏)は「谷川さん(星野真里)ね、髪結いさんだったの。で、結ってくれたの」と教えると、堀之端桜子(前田亜季)は「仲直り出来たんだね」と喜んだ。

卯野め以子(杏)が「あれ、本当よ。卒業式で宮本先生(奥貫薫)が仰ってたの」と話した。

宮本先生(奥貫薫)は卒業式でみんなに「食べなければ、人は生きてはいけないんです。貴女と私がどれほど違っていようと、そこだけは同じなんです」という言葉を贈っていた。

宮本先生(奥貫薫)の名前を聞いた堀之端桜子(前田亜季)は、神妙な面持ちで、卯野め以子(杏)に「民子ちゃん(宮嶋麻衣)から手紙が来たんだけど」と告げたのであった。

ごちそうさん-第12週・第71話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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