原弥左衛門と黒田長政の城井谷の封鎖作戦

V6の岡田准一が主演するNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公となる黒田官兵衛の生涯を実話で描く実話「軍師・黒田官兵衛(黒田如水)」のあらすじとネタバレ豊前編「原弥左衛門と黒田長政の城井谷の封鎖作戦のあらすじとネタバレ」です。

このページは「黒田長政と城井鎮房-城井谷の戦いのあらすじとネタバレ」からの続きです。

実話「軍師・黒田官兵衛(黒田如水)」のあらすじとネタバレ目次は「実話-軍師・黒田官兵衛(黒田如水)-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

■黒田長政が城井谷を封鎖
天正15年(1587年)7月、黒田官兵衛が豊前6郡12万石を拝領すると、豊前を400年間にわたり治めていた城井一族の城井鎮房は領土を失い、豊前2郡を拝領した毛利吉成(毛利勝信)を頼って身を寄せた。

しかし、天正15年(1587年)10月2日、城井鎮房は、黒田官兵衛が豊前を留守にした隙を狙って、旧領土の本拠地・城井谷を奪還し、反黒田官兵衛の狼煙を上げた。

天正15年(1587年)10月9日、黒田長政は父・黒田官兵衛に内緒で兵を率いて、城井谷を拠点とする豊前の豪族・城井鎮房を攻めたが、黒田長政は城井鎮房の策略にはまって城井谷の奥深くに入り込んでしまい、城井鎮房に惨敗し、家臣に守られて命からがら、居城・馬ヶ岳城まで逃げ帰った。

それから数日後、黒田長政は敗戦の鬱憤を晴らすため、手勢を率いて再び城井谷へ向かい、城井鎮房に決戦を挑んだ。

前回は地理に不慣れな城井谷の難所で戦って負けたため、今度は広い場所に城井鎮房を誘い出して討ち取ろうとしたが、城井鎮房は城井谷に要害を作り、城井谷に籠もったまま出て来なかった。

そこで、黒田長政は、城井谷の入り口にある神楽山の古城・神楽城を修復して向城とし、城井谷の出入りを監視して封鎖する事にしたのである。

■原弥左衛門(原種良)の神楽城の戦い
黒田長政は早朝より、人員を集めて、自ら古城・神楽城の修復を指揮し、その日のうちに修復を終えると、地の利に明るい原弥左衛門(原種良)のほか、桐山孫兵衛・黒田宇兵衛(黒田忠兵衛)を守備に当たらせ、古城・神楽城に350人の兵士を入れた。

(注釈:原弥左衛門は豊前の武将で、九州征伐の時に黒田官兵衛に降り、黒田官兵衛の家臣となったので、豊前の地理に明るい。原弥左衛門については「原弥左衛門(原種良)の生涯」をご覧ください。

そして、黒田長政は「古城の普請に疲れていることを考えれば、敵は今夜、必ず夜討ちに来る。城井の要害まで7~8町(763~872m)あるので、7人の監視を三交代で一晩中置き、段々に報告に来るべし。敵が夜討ちをかけてくるのは、おそらく寅の刻(午前4時頃)だろうが、それまでも油断してはいけない。ただいまより兵を良く寝かせ、夜更けになれば一斉に起こし、兵糧を与え、敵を待ち受けるべし」と命じると、馬ヶ岳城へ帰って行った。

その後、原弥左衛門らは黒田長政の指示通り、夜更けになると兵士を起こし、兵糧を与えて、今か今かと夜襲を待ち構えていた。

すると、黒田長政が言ったとおり、寅の刻(午前4時頃)になると、監視の兵が戻ってきて、「敵が大軍で城を出た」と報告した。その後、城井の軍勢500が古城・神楽城に押し寄せて来た。

原弥左衛門は兵士に「敵に我が軍が少数だと思わせるな。我が下知を無くしては1人も木戸より打って出てはならぬ。物音を立てず、寝ていると思わせ、敵が塀の下に来たら、一斉に塀越しに攻撃するべし」と命じた。

そして、城井軍が塀の下へ来ると、黒田軍は一斉に攻撃を開始したが、城井軍は大勢で塀に取り付いて塀を倒そうとするため、黒田軍は塀に縄をかけて倒されまいと縄を引っ張り、塀の引き合いになった。

このままでは塀を破られるため、原弥左衛門は城門を開かせると、それを見た城井軍は城門から場内へと討ち入ってきた。

原弥左衛門は城門付近にが300人の兵を配置しており、城門から入ってきた城井軍に総攻撃をかけたので、城井軍は総崩れとなって撤退した。

黒田軍は勢いに乗じて城井軍を追撃したが、原弥左衛門は「敵の方が大軍である。深追いしてはいけない」と命じ、早々と追撃を切り上げて古城・神楽城へと引き返した。

すると、逃げていた城井軍が引き返してきたので、黒田軍は身を返して防ぎ戦うと、終いには城井軍は打ち負けて引き下がった。このとき黒田軍は90人を討ち取った。

以降、城井鎮房が城井谷から打って出ることはなく、原弥左衛門らは神楽山の古城・神楽城から城井谷の通行を監視し、城井谷を封鎖した。

一方、城井鎮房は、城井谷の入り口にある赤幡城(あかはたじょう)を修復すると、壁兵助と城井宮内を赤幡城に入れて城井谷の入り口を固め、城井谷に引きこもり、城井谷から出ることは無かった。

こうして、黒田官兵衛は城井谷を封鎖すると、豊前(福岡県東部)各地で発生した一揆の鎮圧にあたったのであった。

実話「軍師・黒田官兵衛(黒田如水)」のあらすじとネタバレ豊前編「中間六郎左衛門(中間統種)と山田大膳の暗殺のあらすじとネタバレ」へ続く。