ごちそうさん-第93話のあらすじとネタバレ

高畑充希が結婚するNHK連続テレビのごちそうさんドラマ「ごちそうさん」の第16週・第93話「汁の棲み家」のあらすじとネタバレです。

ごちそうさん-第92話のあらすじとネタバレは「ごちそうさん-第92話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

ドラマ「ごちそうさん」のあらすじとネタバレ目次は「ごちそうさん-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

■ごちそうさん-第93話のあらすじとネタバレ
西門正蔵(近藤正臣)は板の間で、卯野め以子(杏)に「せやな。当日のお膳は、鯛のお頭、ハマグリの吸いもん、それに赤飯や。うん。西門独特の、丸いお煮染めも。大根でも人参でも、芋でも何でも丸くするんやな」と西門のしきたりを教えた。

卯野め以子(杏)がメモを取りながら「何でですか?」と尋ねると、西門正蔵(近藤正臣)は「それは西門の家が、もともと、造り酒屋やったさかい。まあ、杉玉を、真似したんやな」と教えた。

卯野め以子(杏)が「杉玉って、あの軒先に吊るしてある?」と尋ねると、西門正蔵(近藤正臣)は「そうそう。最初はあれ、緑色の綺麗な奴やわな。あれは、新酒が出来ましたで、という看板や。それがだんだん、日がたつに連れて、黄色から茶色、黒へと変わってくるわな。カサカサになっても、形だけは丸いまんまや。つまり、夫婦はいつまでも円満にという、ご先祖さんの考えやな」と教えた。

それを聞いた卯野め以子(杏)は「洒落てますね」と感心する。

西門正蔵(近藤正臣)が「あ、それから、魚の粕漬けがあったな。その時の魚に何を選ぶかによって、御寮人さん(若奥さん)の才覚が問われるんや。趣味がええとか、機転が利くとかが、試されるんや」と教えた。

卯野め以子(杏)が「才覚…。聞かんかったら、よかったです」と落ち込むと、西門正蔵(近藤正臣)は「言わんかったらよかった」と申し訳なく思った。

さて、卯野め以子(杏)は魚屋に行って粕漬けの相談をし、魚を試食させてもらう。

魚屋の店主・銀次(西川忠志)が「マナガツオとか、シャケとかがええんちゃうか?西門の酒粕に合うと思うで」と薦めるが、卯野め以子(杏)は「せやけど、それって普通ですよね」と納得しなかった。

銀次(西川忠志)が「普通が一番、美味いんやで」と教えると、卯野め以子(杏)は「せやけど、それで才覚を感じられます?ここで何を出すかが、御寮人の才覚らしいんです」と尋ねた。

すると、銀次(西川忠志)は「才覚って、め以子ちゃん(杏)。無い袖は振れんやろ」と呆れると、卯野め以子(杏)は「そうなんやけど、そうなんやけど…」と困った。

一方、西門悠太郎(東出昌大)と西門希子(高畑充希)の2人は、喫茶店「馬介」で株仲間のご隠居・倉田と会っていた。

倉田が「それで、支度は進んでるのか?」と尋ねると、西門悠太郎(東出昌大)は「西門の親戚の方は比較的寛容で、祝言用の酒や酒粕も分けて貰えたんですけど…」と話した。

倉田が「姉ちゃん連隊か」と呆れると、西門悠太郎(東出昌大)は「はい。これがもう、押しても引いても」と報告した。(注釈:西門和枝の他にも4人の姉が居る。)

倉田が「別にええのんと違うか?基本的には、もう余所さんの人やし」と諭すと、西門悠太郎(東出昌大)は「僕は、それでも、ええと思うんですけど」と答えた。

しかし、西門希子(高畑充希)は「お父さん(近藤正臣)、この間、倒れてしもたし、もう年やし。姉妹が揃ったとこを見せてあげたいんです」と頼むと、倉田は「次ぎに集まるとしたら、葬式かもしれへんしな」と納得した。

西門希子(高畑充希)が「和枝姉ちゃん(キムラ緑子)が『来る』と言うてくれへんと、みんなは来てくれへんし、『来る』とも言われへんみたいで」と話すと、倉田は「和枝ちゃん所にはもう、行ったんか?」と尋ねた。

西門希子(高畑充希)は「明日、直にお願いに上がろうと思ってるんですけど」と言って倉田を見つめると、倉田は「えっ?その目は、ワシか?」と驚いた。

さて、卯野め以子(杏)が台所で柿の皮をぬか床に漬けていると、西門正蔵(近藤正臣)に「ほんで、粕漬けとお煮染めは目処が付いたんかいな?」と尋ねられた。

卯野め以子(杏)が「お煮染めは目処が付いたんですけど、粕漬けが決められへんで。やっぱり、粕漬けで美味しいお魚って、みんなが知ってるもんになるというか」と答えた。

すると、西門正蔵(近藤正臣)は「才覚というもんは、味の問題だけやないと思うがな。祝言というのはな、2人の新しい旅立ちを祝福する事と、これから、親戚付き合いになりますんでよろしゅうという、そういう席や。その席で、め以子さんが、何を伝えたいのか、それが大事や」と話した。

ある日、西門希子(高畑充希)と倉田の2人が、西門和枝(キムラ緑子)の元を訪れると、西門和枝(キムラ緑子)は「返事はお伝えしたと思いますけど」と告げた。

西門希子(高畑充希)が「お父さんの話、ちい姉ちゃん(杏)から聞いてる?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「まだ元気なんやろ」と答えた。

西門希子(高畑充希)が「けど、いつまで元気か分からんし。お姉ちゃんからしたら、お父さんに文句言いたい事が山程あると思うけど。でも、やっぱり最後は、気持ちよう親孝行したい思わへん?生きてるうちに、お父さんに兄妹姉妹が揃ったとこを、見せてあげたい思わへん?」と尋ねた。

しかし、西門和枝(キムラ緑子)は「畳の上で死ねるだけでも、あの人にしたら、上出来なんちゃうか?」と吐き捨てた。

西門希子(高畑充希)が「雲の上のお母ちゃんも、ウチらが揃ってる所を見たら、安心しはるんちゃうやろか?お母ちゃんも、喜びはるんちゃうやろか?」と説得すると、西門和枝(キムラ緑子)は「大人になりはったな、あんさん。こんな時だけ、お母ちゃんを引き合いに出して。えらい事、世慣れたやり口だすな。どないしてもワテに出て欲しい言うんやったら、ちい姉ちゃん(杏)を追い出してもらえまっか?」と呆れた。

西門希子(高畑充希)が「それは…」と口ごもると、西門和枝(キムラ緑子)は「それはでけん。これは飲めでっか?アナウンサー言うのは、えらいこと居丈高でんな」と言って部屋を出て行ってしまった。

さて、帰宅した西門希子(高畑充希)が報告すると、卯野め以子(杏)は「どのみち、お料理でバタバタしていると思うし、私は別にええですよ」と了承した。

しかし、西門静(宮崎美子)が「それは無いで。せやのうても、アンタ(杏)は和枝ちゃん(キムラ緑子)にいらん義理立てして、祝言もせんで。これ以上、遠慮する事は何も無い」と反対し、西門悠太郎(東出昌大)も「僕もそう思います」と反対した。

それでも、西門希子(高畑充希)が「そうしてもろても、ええ?」と卯野め以子(杏)に頼んだので、西門静(宮崎美子)は「あんた、ようもそんな酷い事が言えるな」と呆れた。

西門希子(高畑充希)が「やっぱり、ウチはお姉ちゃんに出てもらいたいんです。お父さんの為にも、どうしても」と話すと、西門悠太郎(東出昌大)は「そこまでして、出てもろても、オヤジも喜ぶとは思えんけど」と意見した。

西門希子(高畑充希)が「お兄ちゃんには分からへんかもしれへんけど、お姉ちゃんはウチにとってお母さんでもあったんです。育ての親でもあったんです」と話すと、卯野め以子(杏)は「ええよ。そうしよう。どうだってええやないですか、肩書きなんて」と言って笑顔で了承した。

その後、話し合いの結果を聞いた西門正蔵(近藤正臣)が、「これでよかったんかいな。和枝(キムラ緑子)の代わりに頑張る言うてたのに」と尋ねると、卯野め以子(杏)は「その方が料理に集中できますし」と答えた。

西門正蔵(近藤正臣)が「め以子さん(杏)には、我慢ばっかりさせてしまうな」と謝ると、卯野め以子(杏)は「せやけど、そのことで粕漬けを思いついたんです。こういうのを『結果の功名』って言うんですかね」と答えた。

すると、西門正蔵(近藤正臣)は「怪我の…」と教えた。卯野め以子(杏)は「怪我の…功名?」と言って恥ずかしがった。

ある日、倉田は西門和枝(キムラ緑子)の元を訪れ、西門和枝(キムラ緑子)に西門希子(高畑充希)の手紙を渡した。手紙には、卯野め以子(杏)は当日、台所に入る事になったと書かれていた。

西門和枝(キムラ緑子)が手紙を読んで溜息をつくと、倉田が「どないや。無理が通ったら、通ったで、やりにくいもんやろ」と笑った。

ふと、倉田が庭を見ると柿の木が青々としていた。倉田が「いつも、こうなんか?」と尋ねると、西門和枝(キムラ緑子)は「今年だけ、何でか葉が落ちへんのですわ」と答えた。

倉田が「へえ、なんでかな」と不思議がると、西門和枝(キムラ緑子)は何かを思いついた。

その日の夜、倉田は西門家を訪れ、西門和枝(キムラ緑子)の手紙を西門希子(高畑充希)に渡した。

西門希子(高畑充希)が手紙を読むと、手紙には「柿の葉が当日まで残っていたら出席します」と書いてあった。

西門希子(高畑充希)が「何ですか?柿の葉が残ってたらって」と尋ねると、倉田は「しかたないがな。『ほな、柿の木に決めてもらう』って言い出したんやから」と答えた。

西門希子(高畑充希)は「えー?こっちはお姉ちゃんの条件をのんでるのに」と頭を抱えて困った。

西門静(宮崎美子)が「もう、ええんちゃう?来てもらわんで」と呆れると、西門正蔵(近藤正臣)も「ワシの為やったら、もうええ」と告げた。

しかし、西門希子(高畑充希)は「倉田さん、ちょっと待っててもらえますか?今、返事を書いてきますんで」と言い、2階へと駆け上がった。

倉田は「えっ?ちょっと待ってえな。そんなん、郵便でやってもらえんかいな。1日仕事やで」と言って困り果てた。西門静(宮崎美子)と西門正蔵(近藤正臣)は、ただただ、倉田に頭を下げた。

倉田は西門和枝(キムラ緑子)に手紙を届けたが、西門和枝(キムラ緑子)からの返事が来ないまま、祝言の当日を迎えた。

祝言の当日、商店街のみんなも応援に駆けつけてくれ、卯野め以子(杏)が近所の台所を借りて料理を作っていると、荷物が届いた。

卯野め以子(杏)が「なんやろ」と言い、風呂敷包みを開けると、のし紙に「和枝」と書いてあった。

卯野め以子(杏)が慌てて箱を開けると、箱一杯に柿の葉寿司が詰まっていた。柿の葉寿司を見た卯野め以子(杏)は、「お姉さん、これが出席?」と頭を抱えたのであった。

ごちそうさん-第16週・第94話のあらすじとネタバレ」へ続く。

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。