ルーズヴェルト・ゲームの感想

香川照之が出演する原作TBSの池井戸潤・原作ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の第1話「奇跡の逆転劇!涙の勝負!感動物語」の感想です。

ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」第1話のあらすじとネタバレは「ルーズヴェルト・ゲーム-あらすじとネタバレ」をご覧下さい。

■ルーズヴェルト・ゲームの感想
ルーズヴェルト・ゲームの第1話は面白かった。ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」は、ドラマ「半沢直樹」の原作者・制作陣・出演者が集結したドラマ「半沢直樹」の亡霊に取り憑かれたようなドラマだが、細かいことは考えずに観るに分には面白いドラマだと思う。

細川充(唐沢寿明)は赤外線による温度センサーをデジタルカメラの画質を左右するイメージセンサーに応用し、その業績が買われて社長に抜擢されたが、ジャパニクスの社長・諸田清文(香川照之)から減産とコストカットを迫られ、倒産の危機に瀕した。

しかし、細川充(唐沢寿明)は最新型のイメージセンサーを搭載したデジカメによって、白水銀行の融資課長・林田(宮川一朗太)が諸田清文(香川照之)と親しくしている事を突き止め、白水銀行からの融資を取り付け、倒産の危機を脱した。

細川充(唐沢寿明)がデジタルカメラによって社長に抜擢され、そのデジタルカメラによって倒産の危機を迎え、デジタルカメラによって白水銀行の融資課長・林田(宮川一朗太)の悪事を暴き、倒産を回避したという構造は面白いと思う。

だが、ストリーが余りにも、ご都合主義過ぎた。仲本有紗(檀れい)がデジカメで写真を撮っていたのも都合が良すぎるし、会社の運転手に聞いたら、社長・諸田清文(香川照之)の居場所を教えてくれるのも都合が良すぎる。

また、料亭の仲居が白水銀行の融資課長・林田(宮川一朗太)と諸田清文(香川照之)が会っていた事を教えてくれるのも都合が良すぎるし、帝都銀行の融資担当が諸田清文(香川照之)の銀行口座の取引記録を見せてくれるのも都合が良すぎると思った。

野球のパートも、9回裏ツーアウト満塁という場面で、野球の経歴もよく分らない補欠の派遣社員・沖原和也(工藤阿須加)が「俺に投げさせてくれませんか?」と志願すると、誰も異論を唱えずに投げさせてくれた事に驚いた。

また、北大路犬彦(和田正人)を選球眼が優れた選手に描くのであれば、冒頭でスローカーブを空振りさせない方が良かったのではないかと思う。

野球のパートはCGも使っており、面白くなりそうな感じはするが、目に見えない部分をもっと、しっかりと作り込んで欲しかった。

ドラマ「半沢直樹」が面白いから観たのであって、ドラマ「半沢直樹」のようなドラマを観たいのでは無く、面白いドラマが観たいのだ。

だから、原作者の名前や役者の名前で視聴率を取ろうとせず、脚本の方にもっと力を入れて欲しい。

さて、ドラマ「半沢直樹」には「やられたら、やり返す、倍返しだ」という決め台詞があったが、ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」にも決め台詞があるのだろうか?

ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の第1話を観る限りでは、新監督の大道雅臣(手塚とおる)もデータ主義だったので、「数字は嘘を付かない」というのが決め台詞の様な気がする。

ドラマで重要な数字といえば、視聴率である。ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」の第1話の視聴率は14.1%で、まずまずの出だしであった。

「数字は嘘を付かない」ので、視聴率が尻上がりで伸びるようなハラハラ・ドキドキするような展開を期待したい。やっぱり、ネズミを取る猫は良い猫なのだ。

ルーズヴェルト・ゲームの原作と主題歌とあらすじは「ルーズヴェルト・ゲームの原作と主題歌とあらすじ」をご覧下さい。

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