家族狩り-あらすじとネタバレ

松雪泰子が出演するTBSの家族狩りドラマ「家族狩り」第1話「天童荒太原作の不朽の名作を大石静脚本、骨太なキャストで完全映像化」のあらすじとネタバレです。

原作小説「家族狩り」のあらすじと犯人と結末のネタバレは「原作小説「家族狩り」のあらすじと犯人と結末のネタバレ」をご覧下さい。

■家族狩り-あらすじとネタバレ
ある日、東京都赤羽で一家3人が死亡する一家心中が発生した。自宅には鍵がかかっており、完全な密室だった。

そこで、警察は、息子が両親を殺した後、遺書を書いて首を吊って自殺した一家心中として処理しようとした。

しかし、現場を訪れた刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)は、現場に残されていた臭いが以前に大森区で起きた一家心中事件と同じ匂いであることに気づき、相次ぐ一家心中事件を連続殺人事件ではないかと疑った。

一方、児童保護センターの職員・氷崎游子(松雪泰子)は、アルコール依存症の駒田幸一(岡田浩暉)の自宅を訪れ、怪我をしていた少女・駒田玲子(信太真妃)を保護した。

氷崎游子(松雪泰子)は、駆けつけた警官に駒田幸一(岡田浩暉)を逮捕するように要請したが、警官は「またお前か。もう酔いも冷めるだろう」と言い、事件にはしようとしなかった。

しかし、警官の対応に怒った氷崎游子(松雪泰子)は警察署に電話し、「署長を出して」と言うと、警官は呆れて、駒田幸一(岡田浩暉)に「やっぱり、一晩、警察に泊まるか」と告げた。

すると、駒田幸一(岡田浩暉)は「誰が豚箱に入るか」と言って暴れ出し、氷崎游子(松雪泰子)を引き倒して蹴りつけたため、暴行の現行犯で警察に逮捕された。

氷崎游子(松雪泰子)は少女・駒田玲子(信太真妃)を保護し、施設に連れて行ったが、少女・駒田玲子(信太真妃)は氷崎游子(松雪泰子)に反発して唾をかけた。

他方、美術教師・巣藤浚介(伊藤淳史)は、交際中の同僚教師・清岡美歩(山口紗弥加)と交際していた。

巣藤浚介(伊藤淳史)は、清岡美歩(山口紗弥加)にパンツを下ろされた勢いで肉体関係を持ち、交際に発展し、清岡美歩(山口紗弥加)が巣藤浚介(伊藤淳史)の部屋に押しかけ、半同棲生活を送っていた。

しかも、巣藤浚介(伊藤淳史)は清岡美歩(山口紗弥加)から、「私、妊娠しているの。産むからね。私もう40なんだから」と結婚を迫られた。

さて、児童ケアセンターの職員・氷崎游子(松雪泰子)は、警察署の署長室に乗り込み、署長に「私が署長に電話しなければ、警官は何もしようとしなかった。このまま放っておいたら、子供が死んでたかもしれない」と苦情を言っていた。

刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)が警察署に戻ると、署長室が騒がしかったので同僚に「何かあったのか?」と尋ねると、同僚は「児童ケアセンターの職員・氷崎游子(松雪泰子)が、またクレームを言いに来たんですよ」と呆れながら教えた。

刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)は、氷崎游子(松雪泰子)の名前を聞き、8年前に娘・真弓(篠田麻里子)が補導された時の事を思い出した。

8年前、刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)が「何をやってるんだ。お前は」と言い、娘・真弓(篠田麻里子)を張り倒すと、氷崎游子(松雪泰子)は「止めなさい。自分の娘に暴力を振るうなんて最低」と言い、刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)を引っぱたいたのであった。

さて、氷崎游子(松雪泰子)のクレームに困って居た警察は、氷崎游子(松雪泰子)の理解者で、思春期悩み相談のボランティアをしている山賀葉子(財前直見)に助けを求めており、山賀葉子(財前直見)が警察署へ駆けつけた。

署長室で文句を言い続けていた氷崎游子(松雪泰子)は、山賀葉子(財前直見)に諫められ、山賀葉子(財前直見)と一緒に警察署を後にした。

そのとき、廊下で氷崎游子(松雪泰子)とすれ違った刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)は、氷崎游子(松雪泰子)の臭いに気づいた。

その後、氷崎游子(松雪泰子)は喫茶店で山賀葉子(財前直見)に警察への不満をぶつけていたが、父・氷崎清太郎が徘徊しているという知らせの電話が入ったため、山賀葉子(財前直見)と別れ、痴呆症の父・氷崎清太郎を探しに向かった。

氷崎游子(松雪泰子)は、公園で痴呆症の父・氷崎清太郎(井上真樹夫)を保護すると、父の世話をせずパチンコに熱中している母・氷崎民子(浅田美代子)に父・氷崎清太郎(井上真樹夫)を頼み、仕事に戻った。

一方、美術教師・巣藤浚介(伊藤淳史)は、授業が終わっても美術室で絵を描き続けている生徒・生徒・芳沢亜衣(中村ゆりか)に気づき、「次の授業は大丈夫か」と声をかけたが、生徒・芳沢亜衣(中村ゆりか)は一心不乱に絵を描き続けており、巣藤浚介(伊藤淳史)には気づかなかった。

美術教師・巣藤浚介(伊藤淳史)は生徒・芳沢亜衣(中村ゆりか)の絵を見て「いいじゃないか」と驚くと、生徒・芳沢亜衣(中村ゆりか)は驚き、書いていた絵を窓から捨てて教室を立ち去った。

巣藤浚介(伊藤淳史)は、電気工事で学校を訪れていた鈴木渓徳(北山宏光)と一緒に、芳沢亜衣(中村ゆりか)が窓から捨てた絵を拾いに行った。

その日の夜、自室に居た芳沢亜衣(中村ゆりか)はカッターで手首を切ろうとしたが、父親が帰宅したため、塾だと言って家を出た。

その後、芳沢亜衣(中村ゆりか)は気づくと、ラブホテルのベッドの上で、2万円を握りしめていた。

我に返ったた芳沢亜衣(中村ゆりか)は、ラブホテルから逃げようとしたが、男性に見つかり、ベッドに押し倒され、レイプされそうになった。

芳沢亜衣(中村ゆりか)は手を伸ばして、近くにあったグラスで男性の頭を殴り、ラブホテルから逃げ出したが、ラブホテルを出たところで気を失って倒れた。

夜回りをして近くに居た氷崎游子(松雪泰子)は、倒れた芳沢亜衣(中村ゆりか)を見つけた保護した。

一方、街で見回りをしていた巣藤浚介(伊藤淳史)は、刑事に取り囲まれ、警察に連行された。

保護された芳沢亜衣(中村ゆりか)が「巣藤先生(伊藤淳史)に絵のことで話があるから残れと言われ、美術室でレイプされた。レイプの秘密を守らなければ殺すと脅された」と証言したのだという。

巣藤浚介(伊藤淳史)は「俺は何もしてない。芳沢亜衣(中村ゆりか)という名前も今知った。その芳沢亜衣(中村ゆりか)を呼んでくれ」と訴えると、氷崎游子(松雪泰子)が取調室に入ってきて、「レイプ犯に被害者を合わせるわけには行きません」と拒否し、巣藤浚介(伊藤淳史)を罵倒した。

しかし、電気工事で学校を訪れていた鈴木渓徳(北山宏光)が、巣藤浚介(伊藤淳史)と一緒に居たことを証言したため、巣藤浚介(伊藤淳史)の無実が判明した。

巣藤浚介(伊藤淳史)は氷崎游子(松雪泰子)に謝罪を求めたが、氷崎游子(松雪泰子)は「彼女の口から貴方の名前が挙がったと言うことは、貴方に何かしらの原因があるからです」と謝罪を拒否した。

その後、帰宅した氷崎游子(松雪泰子)は、ベッドに縛り付けられていた痴呆症の父・氷崎清太郎(井上真樹夫)が苦しそうにしていたので、縄を緩めながら、若き日の父・氷崎清太郎(井上真樹夫)を思い出した。

父・氷崎清太郎(井上真樹夫)は元市役所の職員で、氷崎清太郎(井上真樹夫)は市役所時代に何度も何度も課長を説得し、近所に人を説得して周り、氷崎游子(松雪泰子)が住む町に公園を作った。

新聞に載るようなことは無かったが、公園は町の憩いの場所となっており、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)は町の人から感謝されていた。母・氷崎民子(浅田美代子)も自慢の夫だった。

氷崎游子(松雪泰子)が母・氷崎民子(浅田美代子)に「きつく縛ると、ストレスで死んじゃったりしちゃうから、気をつけて」と注意すると、氷崎民子(浅田美代子)は「いんだよ。死んだって。私だって、パチンコでフィーバーした時に頭の血管がプチって切れて死ねたら良いなって、毎日思ってるもん。生きれば生きるだけ、人生は辛くなるんだ。アンタも覚悟しときな」と答えた。

母・氷崎民子(浅田美代子)は、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)が好きでよく歌っていた尾崎豊の曲「I love You」を口ずさむと、「一家心中でもする?それも悪くないと思うんだよね」と告げた。

氷崎游子(松雪泰子)は項垂れると、食べていたうな重を壁に投げ、「自分だけが辛いだなんて思わないで」と悲鳴を上げ、自宅を飛び出した。

翌日、芳沢亜衣(中村ゆりか)の母・芳沢希久子(相築あきこ)が学校を訪れ、学校に苦情を言うため、巣藤浚介(伊藤淳史)は不本意ながら謝罪した。

一方、氷崎游子(松雪泰子)は仕事に出ていたが、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)が町を徘徊しているという知らせの電話を受け、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)を探しに行った。

さて、学校を終えた巣藤浚介(伊藤淳史)が帰宅していると、見ず知らずの父・氷崎清太郎(井上真樹夫)に声をかけられた。

巣藤浚介(伊藤淳史)は、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)に頼まれ、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)を店に連れて行き、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)のスーツを新調し、散髪させ、ケーキを買った。

しかし、いずれの店も「お代は結構です」と言い、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)からお金を取らないので、巣藤浚介(伊藤淳史)は驚いた。

さて、氷崎游子(松雪泰子)は交番で「父を探して」と言っていると、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)と巣藤浚介(伊藤淳史)が歩いているのを見かけ、駆け寄った。

巣藤浚介(伊藤淳史)が氷崎游子(松雪泰子)を見て驚くと、巣氷崎游子(松雪泰子)は「ボケてる人がうろうろしてたら、警察に届けるのが常識でしょ。探してる人が居ると思うでしょ」と文句を言った。

巣藤浚介(伊藤淳史)が「アンタ児童ケアセンターの人じゃ無いの?お年寄りの世話もしているの?これから家に送り届けようとしてるのに、そんなに怒ることないでしょ。この人は娘さんの誕生日だと言って、スーツを買って、散髪をして、ケーキを買って帰る所なんですよ」と話した。

痴呆症の父・氷崎清太郎(井上真樹夫)が自分の誕生日を覚えていたことに驚いた氷崎游子(松雪泰子)は「娘の誕生日?・・・私の誕生日。この人、私の父なんです」と言い、巣藤浚介(伊藤淳史)を夕食に招いた。

巣藤浚介(伊藤淳史)は氷崎家で夕食を食べながら、「洋服屋さんも、散髪屋さんも、ケーキ屋さんもお金を取らないんですよ。お世話になったからって」と話すと、氷崎民子(浅田美代子)は「昔はお父さん、この町では尊敬されてたんです」と教えた。

氷崎游子(松雪泰子)が「もうボケが進んで、私のことを娘だと思ってないけどね」と話と、巣藤浚介(伊藤淳史)は「そうかもしれないけど、覚えてますよ。大事に思ってますよ娘さんのことを。・・・アンタのことだよ」と答えた。

そのとき、父・氷崎清太郎(井上真樹夫)は一瞬だけ氷崎游子(松雪泰子)の事を娘だと認識したため、氷崎游子(松雪泰子)は驚いたが、直ぐに何時ものように氷崎游子(松雪泰子)の事が分らなくなった。

すると、氷崎游子(松雪泰子)は食事を切り上げ、仕事に行くと言って家を出ていってしまった。

氷崎民子(浅田美代子)は巣藤浚介(伊藤淳史)に、「ごめんなさいね。親切にしてくれたのに。私だってパチンコなんてやりたくないの。でもね、この家に居るのが辛いからパチンコへ行くの。娘もそう。この家に居るのが辛いから、もっと辛い仕事に逃げてるの。この人は人様に尽くすためにだけ、生まれてきたような人でね。区役所で昼夜もなく、休みも取らずに人様の世話を焼いてね。游子(松雪泰子)もお父さんの事が大好きだったんだけどね。こんな人生の末路なんて、あって良いのかしら。神様は何を見てるんだろうね。人生は残酷よ」と話した。

巣藤浚介(伊藤淳史)は、氷崎民子(浅田美代子)にかける言葉もなく、氷崎家を後にして、帰宅すると、マンションの前で清岡美歩(山口紗弥加)が待っていた。

そのとき、はす向かいの麻生家から悲鳴のような者が聞こえてきたため、巣藤浚介(伊藤淳史)は「警察に電話した方が良いかな」と言ったが、清岡美歩(山口紗弥加)は「猫じゃないの?警察に電話するのなら、誰かがするわよ。猫だから、早く帰ろう」と言い、巣藤浚介(伊藤淳史)をマンションに押し込んだ。

翌朝、巣藤浚介(伊藤淳史)が起きると、悲鳴がした麻生家に警察が大勢、駆けつけていた。麻生家で一家心中があったらしい。

両親は1回のリビングで椅子に縛られ、斧で殺されており、息子は2階の自室でベッドにもたれかかり、祈りを捧げるような状態で、カッターで首を切って死んでいた。

息子の部屋に入り、息子の死体を発見した刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)は、「なんだ。この違和感。酷い光景のはずなのに、美しい。美しい。そんな馬鹿な」と困惑した。

部屋の机には「あいをみました ほんとうのかぞくのあいをみました。たつや」と書かれた遺書のようなメモが残されており、息子が両親を殺して自殺した一家心中かと思われた。

しかし、刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)は、以前に起きた一家心中事件で気づいた臭いが、この部屋でもしていることに気づいた。

その臭いに気づいた刑事・馬見原光毅(遠藤憲一)は、「まただ、同じ臭いがする。これは、ただの一家心中じゃねーな。誰かが家族を狩ってるんだ。家族狩りだ」と驚いたのであった。

ドラマ「家族狩り」第1話の感想は「ドラマ『家族狩り』の感想」をご覧下さい。

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。