Nのために-第6話のあらすじとネタバレ後編

榮倉奈々が余命1年のTBSの湊かなえドラマ「Nのために」の第6話「許されぬ愛-罪人たちの悲しい告白」のあらすじとネタバレのネタバレ編です。

このページは「Nのために-第6話のあらすじとネタバレ」からの続きです。

■Nのために-第6話のあらすじとネタバレ後編
事件まで270日、野バラ荘を出て三羽商事に就職した安藤望(賀来賢人)は、野口貴弘(徳井義実)と同じプロジェクト課を希望し、希望通りプロジェクト課に配属された。

杉下希美(榮倉奈々)が野バラ荘で西崎真人(小出恵介)に「安藤(賀来賢人)が希望通り、配属されたんだって。野口貴弘(徳井義実)と同じプロジェクト課。昼休みにしょっちゅう将棋に誘われるんだって」と教えた。

西崎真人(小出恵介)が「まだブレーンは続けてるのか?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「それがさぁ。野口さん(徳井義実)は不利になると、そこでいったん勝負を中断するの。勝負は次ぎに持ち越しだって言って。その間に、私に反撃の手を相談に来るの」と教えた。

そこへ、野口奈央子(小西真奈美)が尋ねてきたので、杉下希美(榮倉奈々)は野口奈央子(小西真奈美)を部屋に上げ、2人で話した。

野口奈央子(小西真奈美)が「最近、2人で遊びに来てくれないわね」と寂しがると、
杉下希美(榮倉奈々)は「安藤(賀来賢人)は時間がとれないみたいです。仕事に慣れるまでは気が抜けないって」と教えた。

野口奈央子(小西真奈美)が「希美ちゃん(榮倉奈々)も就職活動が忙しそうだしね。就職のこと、主人に相談してる?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「内定が1つも取れなかったら、お願いします」と頭を下げた。

そして、杉下希美(榮倉奈々)がお湯を沸かそうとすると、野口奈央子(小西真奈美)は「お茶なら、外で飲まない?美味しい紅茶のお店があるの」と誘った。

2人はお店に向かっていたとき、杉下希美(榮倉奈々)はディスプレイされていた高級なクローゼットを見て立ち止まり、父親の愛人・宮本由妃(柴本幸)のクローゼットを壊した時のことを思い出して動揺した。

それを見ていた野口奈央子(小西真奈美)は、杉下希美(榮倉奈々)がクローゼットを欲しいのかと思い、クローゼットを買って杉下希美(榮倉奈々)の部屋に送り届けた。

杉下希美(榮倉奈々)はクローゼットを返そうと思って野口奈央子(小西真奈美)に電話したが、野口奈央子(小西真奈美)は「そんな事を言わないで受け取って。いつも遊んでくれるお礼」と言ったので、杉下希美(榮倉奈々)は「ありがとうございます」と言ってクローゼットを受け取ることにした。

高級なクローゼットは、ボロアパートの「野バラ荘」にはどう見ても不釣り合いなうえ、嫌な思い出しか無かった。

その日の夜から、杉下希美(榮倉奈々)はクローゼットを見て、母・杉下早苗(山本未來)や青景島での事を思い出し、懸命に「下を見ない。下を見ない」と苦悩するようになった。

ある日、西崎真人(小出恵介)が野バラ荘に帰宅すると、杉下希美(榮倉奈々)の部屋の前で野口奈央子(小西真奈美)が杉下希美(榮倉奈々)の帰りを待っていた。

西崎真人(小出恵介)は野口奈央子(小西真奈美)を通り過ぎて自分の部屋に入ったが、思い直して野口奈央子(小西真奈美)に声を掛けて、部屋に誘った。

部屋に上がった野口奈央子(小西真奈美)が「希美ちゃん(榮倉奈々)が欲しい物って何?」と尋ねると、西崎真人(小出恵介)は「杉下本人に尋ねたら、どうですか」と答えた。

野口奈央子(小西真奈美)は「あの子、本当の事を言わないもの。私の主人も」と言い、西崎真人(小出恵介)の左腕に手を伸ばし、西崎真人(小出恵介)の袖をまくろうとすると、西崎真人(小出恵介)は思わず立ち上がり、背を背けた。

野口奈央子(小西真奈美)は「言葉じゃ言えないような気持ちになった事はある?言葉に出来ないほどの気持ちを押しつけられた事はある?」と言って服を脱ぎ、体のアザを西崎真人(小出恵介)に見せた。

野口奈央子(小西真奈美)は「私にはある。これは彼の気持ちを受け止めた印なの」と告げると、動揺した西崎真人(小出恵介)は「間違ってる。逃げられないから言い訳してるだけだ。暴力を愛と言葉に置き換えて、自分を慰めているだけだ」と告げた。

野口奈央子(小西真奈美)が西崎真人(小出恵介)の服を脱がせながら「貴方はどうして逃げてきたの?貴方を愛してくれたのは誰?」と尋ねると、西崎真人(小出恵介)は「母親」と答えた。

野口奈央子(小西真奈美)は「そう」と言い、西崎真人(小出恵介)の服を脱がせると、西崎真人(小出恵介)の体に付いていた傷を舐め始めた。

西崎真人(小出恵介)は野口奈央子(小西真奈美)に傷をなめられながら、自分を虐待する母親の事を思い出した。

白い体に刻まれた醜いアザの跡は愛の証拠などではない。愛の証拠という名の火あぶり。それと引き替えに女は、鳥に食事を与えた。広い部屋の片隅に置かれたカゴの中が鳥の居場所。

(注釈:西崎真人は幼少期に母親から虐待されており、それを小説「灼熱バード」として表現した。)

ある日、大手商社「三羽商事」(安藤望が勤める会社)がリビアで行っていた石油事業を断念したというニュースが流れた。

ニュースを見た杉下希美(榮倉奈々)は、安藤望(賀来賢人)に電話をかけ、「ニュースに出てたよ。あれって、ちょっと関わってたりするの?」と尋ねると、安藤望(賀来賢人)は「ちょっとどころじゃないよ。野口さん(徳井義実)がプロジェクトリーダーで、社内で大騒ぎだよ。誰か責任をとって飛ばされるな」と教えた。

杉下希美(榮倉奈々)が「安藤は?」と心配すると、安藤望(賀来賢人)は「俺は下っ端だから。野口さんもこれまでの実績があるし、奥さんが専務の娘だから大丈夫だろう」と教えた。

安藤望(賀来賢人)が「それより、奈央子さん(小西真奈美)と会っている?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「全然、会ってない。ランチを誘ってくれたりするんだけど」と答えた。

すると、安藤望(賀来賢人)は「1回、連絡してみて。奈央子さん(小西真奈美)、体の具合が良くないみたいだからさ」と頼んだ。

その後、職場に戻った安藤望(賀来賢人)は、同僚から「変なメールが来てるぞ」と教えられ、メールをチェックすると、「社に大損害を与えた営業部プロジェクト課課長・野口貴弘(徳井義実)の妻、奈央子(小西真奈美)は白昼堂々不倫している」と差出人不明のメールが届いていた。

そのころ、西崎真人(小出恵介)と野口奈央子(小西真奈美)の2人は、ホテルの1室で傷を舐め会っていた。

その日の夜、杉下希美(榮倉奈々)は野口奈央子(小西真奈美)に電話してみたが、野口奈央子の携帯電話は解約されていた。

ある日、杉下希美(榮倉奈々)と安藤望(賀来賢人)は、野口貴弘(徳井義実)に招かれて野口家を訪れると、野口家の玄関ドア外側にドアチェーンが取り付けられていた。
普通は玄関ドアの内側に取り付けるドアチェーンが、何故、ドアの外側に?杉下希美(榮倉奈々)らは不思議に思いながらも、野口家に入った。

病気と聞いていたが野口奈央子(小西真奈美)は元気そうだった。

杉下希美(榮倉奈々)が「どうして、携帯を解約したんですか?」と尋ねると、野口奈央子(小西真奈美)は「1人で家に居るだけだし、持ってても仕方が無いから。大した事は無いの。ただ、人混みに出たくないだけだから。気分が良くなったら、また一緒に出かけようね」と答えた。

野口貴弘(徳井義実)は隣で安藤望(賀来賢人)と静かに将棋を指していたが、野口奈央子(小西真奈美)が外出する話を始めると、急にパチン、パチンと大きな音を立てて駒を置くようになった。

それを聞いた野口奈央子(小西真奈美)は急に過呼吸を起こしたので、野口貴弘(徳井義実)は将棋を中止して、野口奈央子(小西真奈美)を部屋へと運んだ。

安藤望(賀来賢人)らは「かえってご迷惑をおかけしてしまって」と言い、帰ろうとすると、野口貴弘(徳井義実)は「君たちに話しておきたいことある。ラウンジで話そう」と言って玄関を出ると、玄関ドアの外からドアチェーンを掛け、2人をマンション最上階のラウンジへと誘った。

2014年(現在)、高野茂(三浦友和)の元を訪れた安藤望(賀来賢人)は、高野茂(三浦友和)に「警察には話さなかった事があります。ドアには外側からドアチェーンが付いていました。野口さんが付けたものです」と話していた。

高野茂(三浦友和)が「外から入った成瀬君(窪田正孝)が、ドアチェーンは外れていた、と証言しているよ」と教えると、安藤望(賀来賢人)は「掛かっていたはずです。だから、誰も出られずにあんな事に。最悪の事態に成ったんだと思います」と答えていた。

ある日、安藤望(賀来賢人)は杉下希美(榮倉奈々)と会い、「警察には言わなかった事を話すから、杉下も話して。あの日、杉下らは奈央子さん(小西真奈美)を連れだそうとしてたんじゃないの?本当の事を知りたい。10年前の杉下に会って、これからも一緒に居たい」と告げた。

杉下希美(榮倉奈々)が「どういう意味?」と尋ねると、安藤望(賀来賢人)は「あの日、事件の日に渡そうと思ってた。結婚してくれって言うつもりだった」と言い、カバンから指輪を取り出した。

その後、帰宅した杉下希美(榮倉奈々)は、高野茂(三浦友和)を自宅に招き、「信じて貰えないかも知れませんが、3年前に胃癌の手術をしました。再発して通院しています。仕事を辞めたのは、体が動く撃ちに身辺整理をしたかったんです。西崎さん(小出恵介)の出所とは関係がありません」と打ち明けた。

高野茂(三浦友和)が「癌。病状はもういいよね?」と尋ねると、杉下希美(榮倉奈々)は「余命宣告を受けました。もって1年だったそうです」と答えた。

そして、杉下希美(榮倉奈々)は「こうして高野さんとお話しできるウチに、私が知っている事を全てお話しします。2001年12月24日、あの日に何があったのか」と告げた。

残された時間を、貴方を守る為に遣いたい。貴方がこれから幸せであるように。それが、人生最後の私の願いだった。

Nのために-第7話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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