天皇の料理番-原作小説のあらすじとネタバレ

佐藤健が主演するTBSの料理ドラマ「天皇の料理番」の原作となる杉森久英の原作小説「天皇の料理番」のあらすじとネタバレのあらすじ前編です。

このページには杉森久英の原作小説「天皇の料理番」のあらすじと結末ネタバレが含まされています。あらすじや結末のネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意下さい。

なお、「天皇の料理番」のモデルとなる秋山徳蔵の生涯をあらすじとネタバレで描いた「実話・天皇の料理番のあらすじとネタバレ」は「実話・天皇の料理番-あらすじとネタバレ」をご覧下さい。

■原作・天皇の料理番-あらすじとネタバレ
高浜篤蔵(後の秋沢篤蔵)は福井県武生(福井県越前市)で裕福な家庭(昔の庄屋に相当)の次男として生まれた。

高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は小学生の時に坊主に憧れ、寺に入る。このころ、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は警察署の署長の娘・八千代に恋をする。

さて、寺に入った高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は凶暴な性格だったため、小坊主の間でボス的な存在となるが、1年で寺を破門となり、実家へ戻る。

その後、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、米相場に憧れて大阪へ出でたが、両親に連れ戻されてしまった。

その後、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は仕出し屋「八百勝」の養子になる。八百勝は陸軍の駐屯地に仕出しを行っており、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は八百勝が出入りしていた鯖江連隊の厨房で、料理人・田辺軍曹と出会う。

高浜篤蔵は鯖江連隊の厨房で料理を作っていた田辺軍曹にヒレカツを食べさせてもらい、西洋料理と出会った。

ヒレカツに感動した高浜篤蔵は、田辺軍曹からヒレカツの作り方を学ぶようになり、高浜篤蔵に料理の基本を教えた田辺軍曹は、高浜篤蔵に「フランス料理を学びたいなら、東京へ行け」と助言した。

高浜篤蔵が仕出し屋「八百勝」の養子になって3ヶ月後、八百勝の主人が高浜篤蔵の実家に多額の借金を申し込んだため、高浜篤蔵の父親は不信感を抱き、そのまま高浜篤蔵を離縁させた。

その後、子供が居ないの海産物商「松前屋」が高浜篤蔵(秋沢篤蔵)を養子に欲しいと言ってきたので、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は松前屋の養子となった。そして、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は17歳で妻「ふじ」と結婚した。

ところが、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)が松前屋の養子になった後、松前屋の夫人が45歳で妊娠したため、松前屋の態度がよそよそしくなった。

それに気づいた高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、妻「ふじ」と今後について相談するが、答えは出なかった。田辺軍曹に相談すると、田辺軍曹はフランス料理を本格的に学ぶために東京へ行くことを勧めた。

こうして、東京行きを決意した高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、妻「ふじ」を連れて行くか、置いていくかで迷ったが、妻「ふじ」を残して、夜逃げ同然で単身で東京へと向かったのである。

■天皇の料理番-華族会館のあらすじとネタバレ
東京へ出た高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、兄・高浜周太郎の下宿先に身を寄せ、兄・高浜周太郎の恩師で弁護士の桐塚尚吾の紹介により、華族会館の厨房で働くことになる。

華族会館は、国賓や外国人を接待するために作られた鹿鳴館(ろくめいかん)が払い下げされたもので、華族(明治時代に存在した身分)の社交場となっており、高級食材をふんだんに使る日本では最高レベルのレストランであった。

華族会館で働くことになった高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、同じく、華族会館の厨房で下働きをしている矢島新太郎と辰吉と出逢う。

その年の夏、田舎に残してきた妻「ふじ」が突然やってくる。養子先・松前屋の夫人の腹も大きくなっており、妻「ふじ」も妊娠していた。そして、松前屋は養子の高浜篤蔵(秋沢篤蔵)に松前屋を継がせ、生まれた実子は分家させるという事であった。

しかし、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は東京で修行を続ける事を決め、「まだ下働きなので、そのうち呼び寄せる」と言い、妻「ふじ」を松前屋へ帰し、料理の修行に専念した。

その年の秋、病弱な兄・高浜周太郎は医者から田舎で養生する事を勧められ、実家へ戻った。

一方、心の整理を付けた高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、料理の本場フランスへの思いが強くなり、外国商館で働きながら個人でフランス語を教えている谷川春水の元に通い、フランス語の勉強を始める。

■天皇の料理番-華族会館を去る
華族会館の厨房で下働きをしていた高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、乱暴な性格を隠して計算高く立ち回り、テキパキと働いて、グランドシェフ宇佐見にも気に入られ、やがて野菜係に昇格する。

同じく下働きの辰吉もスープ係に昇格したが、矢島新太郎は昇格しなかった。

矢島新太郎の夢は画家だったが、実家を継ぐために華族会館で働いていたので、昇進出来なかった事を切っ掛けに、矢島新太郎は華族会館を辞め、本来の夢である画家の道を目指した。

さて、野菜係として働くようになった高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、実家で静養している兄・高浜周太郎からの手紙で、妻「ふじ」は死産だったことを知る。

高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、妻「ふじ」が死産を知らせて来なかった事にショックを受けながらも、養子先の松前屋との決別を決意し、旧姓の「高浜」を名乗るようになる。

ところで、英国公使館の厨房に五百木竹四郎という有名なシェフが居り、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は時々、華族会館を抜け出して五百木竹四郎の元に通い、料理を教わるようになっていた。

しかし、これを上司の荒木シェフに知られてしまい、荒木シェフからイジメをいけるようになったため、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は荒木シェフを馬乗りになって殴り、華族会館を飛び出した。

■天皇の料理番-アイスフライのあらすじとネタバレ
華族会館を出た高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は宿無しになったが、幸運にもシェフ募集の張り紙を見つけ、その日から、小さな西洋料理店「バンザイ軒」で働くようになる。

バンザイ軒は西洋料理店と言っても、学生相手の小さな食堂で、カレーやオムライスなど数種類の料理しか作れない店だった。

そこへ、内務省の役人・近藤為兼が来店し、「いくらでも払う。華族会館で人気のアイスフライ(氷のフライ)を作れ」と注文したが、華族会館で働いていた高浜篤蔵(秋沢篤蔵)はアイスフライなど聞いたことが無く、近藤為兼の嫌がらせだと気づいた。

そこで、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は近藤為兼の注文を受けると、近藤為兼を散々に待たせたあげく、トンカツから中の肉を抜き取り、中に氷を詰めて「アイスフライです」と言い、近藤為兼に20円を請求した。

近藤為兼はアイスフライと20円という高額請求に激怒したが、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は「いくらでも払うと言ったでしょ。払わなければ警察に突き出す。内務省の役人が警察に突き出されれば、新聞が喜ぶだろう」と脅し、近藤為兼をやり込めて店から追い出した。

こうして、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)はバンザイ軒で働くようになったが、カレーやオムライスと言ったものしか品書きが無いうえ、コックでは無く、雑用ばかり任されるので、永く居る場所では無いと思うようになった。

■天皇の料理番-体温計を差し込む
ある日、「熱がある」と言って奥の部屋で寝ていたバンザイ軒の女将・森田梅は、厨房で働いている高浜篤蔵に「体温計を差し込んでおくれ」といい、官能小説に発展する。

ある日、バンザイ軒に来た常連客の学生が日露戦争での外交交渉の結果を議論していたので、高浜篤蔵が口を挟んで口論となるが、高浜篤蔵の言い分は正論だったため、常連客の学生は非を認めて謝罪した。

すると、バンザイ軒の主人・森田仙之助は「客に手を突いて謝らせるような奴を置いておくわけにはいかない」と言い、高浜篤蔵をクビにした。

バンザイ軒をクビになった高浜篤蔵は、実家に戻り、鯖江連隊の田辺軍曹に相談しようとしたが、田辺軍曹は既に戦死しており、妻「ふじ」にも新しい縁談が持ち上がっていたので、再び東京で西洋料理を目指す事を決意する。

東京に戻った高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、華族会館を紹介してくれた弁護士・桐塚尚吾に華族会館を辞めたことを謝罪した後、イギリス公使館のシェフ五百木竹四郎に相談すると、五百木竹四郎が日本一のレストラン「精養軒」での働き口を紹介してくれた。

■天皇の料理番-精養軒のあらすじとネタバレ
精養軒のグランドシェフ・西尾益吉は、フランスで本場のフランス料理を学んだ数少ない日本人で、精養軒で働き始めた高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は西尾益吉に憧れた。

高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は、フランスで料理を学べば、西尾益吉のようにグランドシェフになれると考え、兄・高浜周太郎にフランス行きの旅費の援助を相談すると、兄・高浜周太郎は「金は出すが、徴兵検査が済んでからにした方が良い」とアドバイスした。

■天皇の料理番-フランスへ
20歳になった高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は徴兵検査を受けたが、身長が足りずに第一乙種となり、兵隊に行かずに済んだので、父親から300円の旅費を融通してもらい、シベリア鉄道を使って、ドイツを経てフランスへと入った。

そして、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)はフランスの日本大使・栗野慎一郎の斡旋により、一流ホテル「オテル・マジェスティック」で働くことができるようになった。

高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は下働きとして入ったが、日本で基礎を学んでおり、よく気がついてよく働いたので、先輩のイジメに遭いながらも、出世していった。

パリへ来て3年目、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)はキャフェ・ド・パリの知り合いに誘われ、コック見習いとしてキャフェ・ド・パリへ移籍する。

一方、画家を目指すために華族会館を辞めた矢島新太郎が、画家の修業でフランスに来ており、高浜篤蔵はフランスで矢島新太郎と再会する。

高浜篤蔵は矢島新太郎と共に夜の町に繰り出し、高浜篤蔵は娼婦フランソワーズと出会い、親密になる。

さて、キャフェ・ド・パリへに移籍した高浜篤蔵(秋沢篤蔵)であったが、希望していたニースの「ホテル・マジェステック」で働けることになり、ニースの「ホテル・マジェステック」に移籍した。

ニースにある「ホテル・マジェステック」で働き始めてから半年後、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)はフランスの日本大使館の参事官・安達峰一郎から呼び出しだされ、宮中の厨房で働くこと(天皇の料理番)を打診された。

高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は打診を断ったが、参事官・安達峰一郎や前任の日本大使・栗野慎一郎による強い推薦によって高浜篤蔵の内定が決まった事を知ると、天皇の料理番を引き受けることにした。

こうして、高浜篤蔵(秋沢篤蔵)は帰国することになったので、高浜篤蔵はフランスを離れる前に娼婦フランソワーズに会いに行ったが、娼婦フランソワーズは引っ越しており、行方は分らなかった。

天皇の料理番-原作のあらすじと結末ネタバレの後編」へ続く。