天皇の料理番-秋山徳蔵と昭和天皇のヨーロッパ外遊

TBSのドラマ「天皇の料理番」のモデルとなる秋山徳蔵の生涯を描く「実話・天皇の料理番のあらすじとネタバレ」の実話編「天皇の料理番-天皇の料理番-昭和天皇のヨーロッパ外遊のあらすじとネタバレ」です。

このページは「天皇の料理番-秋山徳蔵のザリガニ事件」からの続きです。

実話・天皇の料理番のあらすじとネタバレの目次は「実話・天皇の料理番-あらすじとネタバレ」をご覧下さい。

■天皇の料理番-昭和天皇のヨーロッパ外遊
大正8年(1919年)になると、裕仁親王(後の昭和天皇)のヨーロッパ外遊計画が持ち上がる。賛成派と反対派に別れて揉め、襲撃事件なども起きたが、裕仁親王(後の昭和天皇)は大正10年(1921年)3月にヨーロッパ外遊に出ることになった。

一方、秋山徳蔵は大正9年(1920年)9月にヨーロッパに出張しており、再びフランスを訪れ、パリで料理の視察や勉強をした。以前に修行していたレストランを訪れると、昔の修行仲間は秋山徳蔵の出世を歓んでくれた。

やがて、裕仁親王(後の昭和天皇)やヨーロッパにやってきたので、秋山徳蔵は裕仁親王(後の昭和天皇)のヨーロッパ外遊に合流する。

さて、裕仁親王(後の昭和天皇)がイギリスを訪問すると、バッキンガム宮殿ので晩餐会に招待された。

ところで、裕仁親王(後の昭和天皇)のイギリス訪問に対し、イギリスは返礼としてエドワード・アルバート皇太子が日本を訪問することになっていた。

秋山徳蔵はエドワード・アルバート皇太子を迎える準備をしなければならないため、日本大使館を通じてイギリスの外務省に、バッキンガム宮殿の厨房を見学させて欲しいと申し込んでいたが、イギリスの外務省からの返事が無い。

秋山徳蔵は日本大使館に催促しても、バッキンガム宮殿の仕来りは日本よりも厳格らしく、林大使は「返事が無い」「もう少し様子を見よう」というだけで、埒が明かず、晩餐会の当日が来てしまった。

晩餐会の当日、秋山徳蔵は日本大使館に怒鳴り込んだが、林大使は「向こうの許可がおりなんだから仕方ないよ」と言うばかりだった。

秋山徳蔵は、バッキンガム宮殿での晩餐会はとても豪華だと聞いていたので、これを見逃しては仕事の責務が果たせないと思い、自動車でバッキンガム宮殿の裏門に乗り付け、名刺を差し出して「日本の皇室の主厨長(料理長)です。そちらのチーフに会いたい」と交渉した。

すると、チーフは「良く来た。さあ、入ってくれ」と歓迎してくれ、簡単にバッキンガム宮殿に入れてくれたので、秋山徳蔵は厨房から配膳まで全てを見学する事が出来た。

どうやら、イギリスの外務省で連絡が止まっており、バッキンガム宮殿まで連絡が来ていなかったらしい。

チーフはフランス人で、秋山徳蔵はすっかりチーフと仲良くなった。チーフは色々な所を案内してくれたうえ、過去70年~80年の間にバッキンガム宮殿で行なわれた主な宴会の献立の記録(門外不出の記録)を写させてくれた。

■エドワード・アルバート皇太子の日本訪問
大正11年(1922年)、イギリスのエドワード・アルバート皇太子が、裕仁親王(後の昭和天皇)のイギリス訪問の返礼として日本を訪問する。

この時に開かれた歓迎の晩餐は、1人につき、酒と料理ともに30円(現在の30万円相当)と破格の予算が付き、日本の宮廷料理で最も豪華なものとなった。

また、天皇の料理番である秋山徳蔵は、エドワード・アルバート皇太子に同行して日本各地の名所を案内し、エドワード・アルバート皇太子を接待した。

エドワード・アルバート皇太子を長良川の鵜飼いに招待するのだが、シーズン前の4月だったため、鮎が小さく、鵜の喉を通ってしまうので、鵜飼いに成らない。

そこで、秋山徳蔵は大きな鯉や鮒(フナ)を用意しておき、鵜飼いが始まると、用意していた鯉や鮒を放した。

秋山徳蔵が用意した鯉や鮒が大きすぎたため、鵜は鯉や鮒と格闘し、飲み込むのにかなり苦労したが、エドワード・アルバート皇太子はとても気さくな人だったので、鵜飼いを見て手を叩いて歓んだ。

やがて、日本各地を観光したエドワード・アルバート皇太子は、鹿児島から軍艦に乗って帰国するのだが、帰国するさい、秋山徳蔵に「色々とありがとう。貴方に差し上げるはずの勲章が火事で焼けて、すまないと思います。国に帰ったら早速、送ります」と礼を言った。

実はエドワード・アルバート皇太子の付き人や荷物が宿泊していた帝国ホテルで火事があり、エドワード・アルバート皇太子の荷物などが燃えてしまうという事件があったのだ。

しかし、火事というアクシデントがありながらも、エドワード・アルバート皇太子は誰に何を送るかを把握しており、後日、秋山徳蔵の元に勲章が届いたので、秋山徳蔵はイギリスの外交力の凄さに感心した。

実話・天皇の料理番「天皇の料理番-秋山徳蔵の妻・秋山俊子が死去のあらすじとネタバレ」へ続く。