冤罪被害者の刑事補償請求権

香椎由宇が出演するドラマ「モリのアサガオ」の第6話「冤罪33年の白髪男」の感想です。第6話のあらすじは「モリのアサガオ-第6話のあらすじ」をご覧下さい。

ドラマ「モリのアサガオ」の第6話は面白かったが、赤石英一郎(石橋凌)はカットして他のエピソードを濃くするべきだったと思う。

第6話の死刑囚は警察署の署長夫婦を殺害した事件の冤罪事件により死刑判決を受けた赤石英一郎(石橋凌)である。赤石英一郎は33年の投獄されていたが、目撃者の出現により、冤罪が晴れた。

死刑制度を考えるうえで、冤罪事件は重要なポイントになるのだろうが、死刑制度を廃ししても冤罪事件が無くなるわけではないので、赤石英一郎の冤罪事件はカットしても良かったと思う。

死刑囚の笹野武(平田満)が再審請求を出した時は若林勇三(塩見三省)らが大問題かのように捉えていたのに、赤石英一郎は何度も再審請求を出している点にも違和感が残る。

冤罪被害者は国に補償を求める刑事補償請求権があるとして、谷崎俊幸(ベンガル)は国が赤石英一郎(石橋凌)に支払う刑事補償額を計算した。

谷崎俊幸は刑事補償の上限が1日当たり1万2500円として、投獄期間33年分の刑事補償額を約1億5000万円と試算していた。しかし、刑事補償法で定められた刑事補償額は1000から1万2500円なので、満額出るとは限らない。

上限で計算して冤罪被害者をうらやましがる点は、公務員らしさを上手く表現できていた。その反面、年金の未納問題や裁判費用については言及しておらず、問題提起としては弱い。

赤石英一郎の冤罪事件は、少なくとも2時間は必要だろう。中途半端にまとめるよりは、他の死刑囚を深く描いて欲しかった。

また、赤石英一郎は過去の話す時の回想シーンが違和感がありすぎた。赤石英一郎は中学を卒業してパチプロになるのだが、石橋凌は明らかにおっさんだったので、何歳ごろの回想シーンなのか分らなくなり、見ていて混乱した。

赤石英一郎は33年の獄中生活を送っているので、赤石英一郎の年齢設定に疑問を感じ、ストリーに集中できなかった。

一方、赤石英一郎と深堀圭造(柄本明)との口から「山本」というキーワードが出て来た。第1話で山本の伏線を張っていなかったので、「なにわ谷事件」はカットするのだと思っていたら、第6話になり「山本」の伏線を張ってきた。

さすがに、なにわ谷事件は1話で終わらすこいとはないだろう。なにわ谷事件は「モリのアサガオ」の1つの山場なので、第7話が楽しみだ。原作のネタバレは「モリのアサガオの原作ネタバレ」をご覧下さい。