探偵の探偵-あらすじと犯人ネタバレ読書感想文

北川景子が出演するフジテレビのドラマ「探偵の探偵」の原作となる松岡圭祐の小説「探偵の探偵」のあらすじと犯人と結末ネタバレを含む読書感想文の感想文編です。

原作小説「探偵の探偵」のあらすじとネタバレ編は「探偵の探偵-原作のあらすじと犯人ネタバレ」をご覧ください。

このページには原作小説「探偵の探偵」のあらすじや犯人(死神)や結末のネタバレが含まれています。原作小説「探偵の探偵」のあらすじや犯人(死神)や結末のネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。

■探偵の探偵の読書感想文

北川景子の主演で小説「探偵の探偵」がドラマ化されるということで、原作となる松岡圭祐の小説「探偵の探偵」を読んだ。松岡圭祐の小説を読むのは、「探偵の探偵」が初めてだ。非常に面白かった。

探偵といえば、名探偵コナンのように名推理で事件を解決する探偵や、現場も見ずに話を聞いただけで事件を解決する安楽椅子探偵や、お笑い芸人が視聴者の疑問を解決する探偵ナイトスクープをイメージする。

しかし、原作小説「探偵の探偵」に登場する探偵は、そのような神がかった推理で難事件を解決する探偵ではなく、実際の探偵が使用する技術を使って事件を解決していく。
また、敵になるのも同業者の探偵という点が面白い。探偵を探偵する「対探偵課」という考えは新鮮だった。

■探偵の探偵は、裏技が満載
原作小説「探偵の探偵」が面白いのは、ストリーだけではない。探偵のテクニックとして登場する色々な裏技が面白い。知っている裏技もあるが、ほとんどが知らない裏技だったので非常に勉強になった。

原作小説「探偵の探偵」を読めば、探偵に頼まなくても、ちょっとした浮気くらいは自分で調査できるような気がしてくる。

その一方で、スマートフォンを持っていれば、こんなに簡単に居場所が特定出来るのかと驚き、しっかりとセキュリティーをしなければならないと思った。

原作小説「探偵の探偵」には悪用厳禁の裏技が多数紹介されているのだが、ドラマでこんな裏技が紹介できるのだろうか?こうした裏技を紹介できないと、原作小説「探偵の探偵」の面白みは半減してしまうだろう。

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■探偵の探偵-姉・峰森彩音は人間のクズ

原作小説「探偵の探偵」を読んでいた驚いたのは、峰森琴葉の姉・峰森彩音が人間のクズだったことだ。

峰森琴葉はスマ・リサーチ社に事務員として入社したが、社員寮を希望したため、対探偵課に配属され、探偵・紗崎玲奈の助手となり、探偵・紗崎玲奈と相部になった。

峰森琴葉は対探偵課の業務中に大怪我をして入院したので、探偵・紗崎玲奈は峰森琴葉の姉夫婦に謝罪に行くのだが、姉夫婦とその仲間は謝罪に来た探偵・紗崎玲奈をリンチしたうえ、その様子をビデオカメラで録画していた。レイプこそしていなかったが、酷い仕打ちだ。

大怪我をした峰森琴葉は、家族の反対も有り、スマ・リサーチ社を退社し、姉夫婦の自宅に居候しながら、新しい仕事を探していたのだが、その動画を発見したため、姉夫婦の家を出て、スマ・リサーチ社の対探偵課に復帰する。

しかし、峰森琴葉は、原作小説「探偵の探偵」3巻で、死神・市村凛(澤柳菜々)から、姉・峰森彩音と探偵・紗崎玲奈のどちらの命を助けたいかを問われたとき、姉・彩音を選んだ。

姉・峰森彩音は謝罪に来た探偵・紗崎玲奈をリンチして動画に撮影するような人間のクズなのに、峰森琴葉は究極の選択に迫られたとき、姉・峰森彩音を助けることを選んだのである。

峰森琴葉はなぜ、クズ姉・峰森彩音を助けることを選んだのだろうか?この究極の選択をせまられたとき、姉・峰森彩音はコンクリート漬けになっていたが、探偵・紗崎玲奈はまだコンクリート工場に来て居らず、身が安全だった。

だから、峰森琴葉は、その場しのぎで、ひとまず姉・峰森彩音を生きながらえさせるため、姉・峰森彩音を選んだのかもしれない。

ただ、私は、それだけではないような気がした。峰森琴葉は、姉・峰森彩音と探偵・紗崎玲奈が同時に命の危険にさらされていても、姉・峰森彩音を助けたのではないかと思えた。

その理由は言葉で説明する事は出来ないが、他人には越えられない壁のようなものがあると思えた。

■探偵の探偵-日銀総裁の娘誘拐事件の黒幕

日銀総裁の娘を誘拐した事件の黒幕は、阿比留綜合探偵社の社長で探偵の阿比留佳則だった。阿比留佳則は名探偵コナンのように、卓越した推理で事件を解決し、探偵をショー化しようとする悪徳探偵である。

東京都はカジノ法案に関連して、探偵社を統括する筆頭探偵社を選定しようとしており、探偵・阿比留佳則は、自分が誘拐した日銀総裁の娘を、名推理で見つけ出して事件を解決し、筆頭探偵社になろうとしていた。

しかし、対探偵課の紗崎玲奈に野望を阻止されて死んでしまった。

探偵・阿比留佳則のキャラクターが面白かったので、探偵・紗崎玲奈のライバルになっていくのかなと思っていたが、以外にもあっさりと死んで退場となったので残念だった。

やはり、名探偵コナンのように名推理で事件を解決するなんて不可能なんだと思う。アメリカなどでは自称霊能力者がFBIの捜査に協力して事件を解決しているらしいけど、本当に霊能力で解決しているのだろうか。謎である。

とろで、カジノ法案に関連する筆頭探偵社の件はどうなったのかと気になっているのだが、原作「探偵の探偵」の第3巻まで読み終えても、その後、筆頭探偵社がどうなったのかは出てこなかった。

カジノ法案に絡む筆頭探偵社の件は、完結したのだろうか?それとも、竹内探偵事務所の竹内社長は、なにやら腹黒そうなので、竹内探偵事務所の話に繋がってくるのだろうか?続編を期待したい。

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■原作「探偵の探偵」の真犯人

さて、ストーカー岡尾芯也の依頼を受けて妹・紗崎咲良の事を調査した悪徳探偵・死神の正体は澤柳菜々(さわやなぎ・なな)と判明した。

しかし、澤柳菜々は性転換者で、悪徳探偵業務などしれおらず、死神に戸籍を悪用されていただけだった。死神の本当の正体は、市村凛だった。

市村凛は、DVシェルター失踪事件で連れ去られたDV被害者11人のうちの1人で、探偵業の時は澤柳菜々を使っていた。

小説「探偵の探偵」第2巻で、半グレ集団「野放図」が、連れ去ったDV被害者11人をDV夫に引き渡そうとしたとき、探偵・紗崎玲奈と刑事・窪塚悠馬が警察のヘリを連れて来た。

そこで、半グレ集団「野放図」はパニックになり、野放図のリーダー淀野瑛斗は、DV被害者の女性11人を殺害しようとする。

しかし、実は淀野瑛斗はDV被害者の女性11人を殺そうとしたのでは無く、DV被害者11人の中に居た死神・市村凛(澤柳菜々)を殺そうして口を封じようとしていたのだ。

ところで、死神・市村凛(澤柳菜々)は、過去に6度、お金を持った引きこもりやオタクの男性と結婚して、夫となった男性は急死している。死神・市村凛(澤柳菜々)は、夫に保険金を掛けず、夫の財産を相続していただけなので、事件にはならなかった。

死神・市村凛(澤柳菜々)の正体はDV被害者・市村凛だったわけだが、どうして、過去6回の結婚と同じように、DV夫・沼園賢治を殺さなかったのだろうか?疑問に思った。

死神・市村凛(澤柳菜々)は14歳の時に両親に捨てられ、性的被害が金になる事を知り、わざと性的被害に遭って寄付や支援で暮らしていたらしい。

その行程で、精神科医で探偵の師匠となる「姥妙(うばたえ)」に出会い、死神・市村凛(澤柳菜々)は姥妙(うばたえ)から悪徳探偵の技術を学んだんだろう。

私は、死神・市村凛(澤柳菜々)の事件を読んで、実際に起きた、ある事件を思い出した。死神・市村凛(澤柳菜々)には実在のモデルが居るのだろうか?実在のモデルは居なくても、参考にした事件はあるのかもしれない。

もし、死神・市村凛(澤柳菜々)に実在のモデルがいるのであれば、実在のモデルはあの人かもしれない。

■探偵の探偵-砂糖はどこに隠した
さて、私が原作小説「探偵の探偵」を読んで、一番、疑問に思ったのは、探偵・紗崎玲奈が死神・市村凛(澤柳菜々)と対決するとき、砂糖をどこに隠していたか、という点である。

探偵・紗崎玲奈は、死神・市村凛(澤柳菜々)と対決するが、探偵・峰森琴葉とその姉・峰森彩音を人質に取られており、峰森彩音の身代わりとなってコンクリート漬けになる。

ところが、コンクリートは砂糖を加えると固まらないという性質がある。

探偵・紗崎玲奈はコンクリート漬けになるが、コンクリートは砂糖を加えると固まらないという性質を利用していたので死んでおらず、コンクリートから脱出して、死神・市村凛(澤柳菜々)を倒すという結末になる。

その結末を読んで、私は疑問に思った。コンリートに砂糖を混ぜるのは良いが、探偵・紗崎玲奈は、どこに砂糖を隠し持っていたのだろうか、という点である。

実は、探偵・紗崎玲奈はコンクリート漬けになる前、死神・市村凛(澤柳菜々)の指示で全裸になり、四つん這いになって、死神・市村凛(澤柳菜々)におしりを向けて、身体検査を受けている。

私は、探偵・紗崎玲奈は肛門に砂糖を詰め込んで隠し持っていたのだろうと推理しながら読んでいた。

しかし、死神・市村凛(澤柳菜々)は「女子刑務所でも調べるでしょう。女は隠せるところがあるから」と言って、全裸の探偵・紗崎玲奈を四つん這いにさせているので、探偵・紗崎玲奈は穴という穴を死神・市村凛(澤柳菜々)に調べられているはずだ。

だとすれば、探偵・紗崎玲奈はどこに砂糖を隠し持っていたのだろうか?勝新太郎ならパンツの中に隠すのかもしれないが、探偵・紗崎玲奈は既に全裸になっている。

以前に何かのテレビ番組で、コンドームの中に覚醒剤を入れ、そのコンドームを飲み込んで、覚醒剤を運ぶという方法を紹介していた。探偵・紗崎玲奈もコンドームを使って体内に砂糖を隠し持っていたのだろうか。

もしくは、探偵・紗崎玲奈が糖尿病で、コンクリート漬けになったときに、小便をしたのでコンクリートが固まらなかった可能性もある。砂糖でコンクリートが固まらないのであれば、糖尿病の小便でもコンクリートは固まらないはずだ。

結局、私は3日間、全裸の探偵・紗崎玲奈がどこに砂糖の隠し持っていたのかを考えたが、砂糖の隠し場所は分からなかった。

そこで、原作小説「探偵の探偵」を読み直してみると、探偵・紗崎玲奈は砂糖を隠し持っていたのではなく、工場に入る時にミキサー車を見つけているので、その時にミキサー車に砂糖を入れただけのような気がしてきた。

予めミキサー車のコンクリートに砂糖を加えていれば、砂糖を隠し持っている必要は無い。

原作小説「探偵の探偵」にはミキサー車に砂糖を入れるシーンの記述は無いが、前後の状況を考えて判断すると、探偵・紗崎玲奈が砂糖を隠し持っていた可能性よりも、ミキサー車に砂糖を入れていた可能性の方が大きい。

それにしても、砂糖だけでいくつも使い方があるのに驚いた。砂糖を車の給油口に入れればエンジントラブルを起こすし、傷口に塗れば治りが早くなるし、コンクリートに混ぜればコンクリートが固まらない。

探偵・紗崎玲奈は色々な知識を持っており、いろんな場所に侵入するので、忍者のようなイメージがした。戦国時代の忍者は、探偵・紗崎玲奈にみたいに科学的な知識を沢山んもっていたのかもしれない。

■探偵の探偵-殺された妹・紗崎咲良の真相

探偵・紗崎玲奈の妹・紗崎咲良は、ストーカー岡尾芯也にレイプされて殺された。

妹・紗崎咲良は下半身が燃えていたので、レイプされたかどうかは、謎だったのだが、死神・市村凛(澤柳菜々)が現場を見ており、死神・市村凛(澤柳菜々)の口から探偵・紗崎玲奈に真相が告げられた。

原作小説「探偵の探偵」を読んでいくと、探偵の凄さが分かるようになる。そこで思ったのだが、妹・紗崎咲良をストーキングされている時点で、警察だけではなく、探偵にも犯人の調査を依頼していれば、妹・紗崎咲良は助かったのではないか。

もしも、原作小説「探偵の探偵」第1巻の冒頭の時点で、悪徳探偵を退治する対探偵課が存在していれば、妹・紗崎咲良もストーカーに殺されずに済んだのではないかと思う。

ところで、原作小説「探偵の探偵」がドラマ化されたら、死神・市村凛(澤柳菜々)は誰が演じるのだろうか?

探偵・紗崎玲奈に妹・紗崎咲良がレイプされた事を伝える台詞は、ドラマでもそのまま使うのだろうか?誰がこんな台詞を言うのだろうか。キャストが気になる。

■探偵の探偵-離婚後6ヶ月問題
女性は民法733条の規定により、離婚後6ヶ月間は結婚(再婚)出来ない。これは、女性が妊娠していた場合、夫を推定する必要があるからで、これを「離婚後6ヶ月問題」「再婚禁止期間」などと言う。

この離婚後6ヶ月問題は、「婚姻の解消若しくは取消しの日から300日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する」という離婚後300日問題と併せて問題になるになるケースが多い。

この離婚後6ヶ月問題が、意外な形で原作小説「探偵の探偵」に登場したので驚いた。

死神・市村凛(澤柳菜々)は過去6回の結婚をして、いずれの夫も急死しいてるのだが、この離婚後6ヶ月問題により、夫の死後、6ヶ月間は再婚できなかったのである。

この離婚後6ヶ月問題が無ければ、死神・市村凛(澤柳菜々)は夫をもっと殺せていたらしい。死神・市村凛(澤柳菜々)は、色々な面でぶっ飛んだキャラクターで面白かった。

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■探偵の探偵-結末のネタバレと感想

探偵・紗崎玲奈は、死神・市村凛(澤柳菜々)を倒して殺された妹・紗崎咲良の敵を討った後、スマ・リサーチ社を辞めて出頭しようとしたが、竹内調査事務所の竹内社長から「恩を返せ」と言われ、竹内調査事務所で働くことになった。

探偵・紗崎玲奈は、そもそも、妹・紗崎咲良の敵を討つために対探偵課の探偵になっただけなので、妹・紗崎咲良の敵討ちという目的を果たせば、探偵に未練は無いようだ。

それに、探偵・紗崎玲奈は、悪質探偵を退治するためとはいえ、妹・紗崎咲良を死なせる手助けをした死神・市村凛(澤柳菜々)と同じ探偵に成ったことを苦しんでいた様にも思える。

探偵・紗崎玲奈は、早い段階から探偵を辞めようと思っており、こうした苦しみから解放されたいから、自ら警察に出頭しようとしたのではないか。

しかし、結局、探偵・紗崎玲奈は出頭できずに、竹内調査事務所で働くことになった。探偵・紗崎玲奈はこれからも苦しみや葛藤を抱えながら探偵を続けていくのだと思う。

一方、竹内調査事務所の竹内社長は探偵・紗崎玲奈を助けた人物だが、親切心から助けたとは思えない。竹内社長は何か腹黒そうでいまいち信用できない。探偵・紗崎玲奈を助けたのも何か裏がありそうだ。

第4巻では、死神・市村凛(澤柳菜々)の師匠らしき精神科医「姥妙(うばたえ)」が登場するようなので、竹内調査事務所に移った探偵・紗崎玲奈と姥妙(うばたえ)がどのようなストリーで繋がっていくのか、続きが気になる。

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探偵の探偵-あらすじと犯人ネタバレ読書感想文へのコメント

テレビでも原作に忠実に従っており、今後の展開が興味深い。 特に松岡圭祐氏のストーリーは従来主人公が犯罪者としては出てこない。岬美由紀二尉、万能鑑定士Q、特等添乗員αのいずれの作品でもあり得ず、今回の作品は従来の作品に対し、一線を引いた新しい分野の世界と思われる。私はこの小説を第四巻まで読んでいる。このドラマの制作者に対し、かなり、氏の小説を見ているのではないかと想像させられる。 他局ではあるが、永遠の0では戦時中英語が一切禁止であったのにゼロ戦と言い、主人公までゼロ戦といわせている。正式には零式艦上戦闘機である。従い零戦とはいっても決してゼロ戦とは言わず、ありえない表現である。また、隠蔽捜査(今野敏氏)でも原作にない人物を登場させたりしている。結果、主人公の生き様や考え方が原作とは程遠くなっていた。時代考証や原作の背景を読み取ってドラマ化して欲しいと思う。今回のドラマでは、北川恵子の起用が絶妙であると感じられた。

  • 投稿者-
  • 多田尚雅
  • -2015年8月19日