ナカシマ工業(マネシマ工業)の実在のモデル

池井戸潤の小説「下町ロケット」に登場する企業や人物の実在のモデルを紹介する「下町ロケットの実在のモデル」の企業編「ナカシマ工業の実在のモデル」です。

原作小説「下町ロケット」の実在のモデル一覧は「下町ロケットの実在のモデル」をご覧ください。

■ナカシマ工業のあらすじとネタバレ
ナカシマ工業は佃製作所の競合企業で、売れるとなると、さっさとその分野に参入するため、業界で「マネシマ工業」と揶揄されていた。

ナカシマ工業の事業法務部グループマネージャーの三田公は、佃製作所を特許侵害で訴え、佃製作所の資金繰りを悪化させ、弱った佃製作所を乗っ取ろうとした。

対する佃製作所は特許専門の敏腕弁護士・神谷修一を得て、ナカシマ工業の主力商品を特許侵害で訴えた。

ナカシマ工業は佃製作所の資金繰りを行き詰ませるため、大量の証拠を提出し、裁判を引き延ばすという法廷戦術をとるが、重複する証拠の提出に嫌気を指した裁判官が和解を勧告した。

ナカシマ工業の事業法務部グループマネージャーの三田公は、和解を拒否して徹底的に争おうとしたが、東京経済新聞に悪質な法廷戦略と報じられたため、ナカシマ工業は役員会議で訴訟の継続を中止した。

その結果、ナカシマ工業は56億円の支払いと、特許侵害訴訟の取り下げという和解案で佃製作所と和解することになった。

■松下電器はマネシタ電器
実在する松下電気(旧ナショナル・現パナソニック)は、松下幸之助の時代、開発力よりも、販売網を重視し、他社の後追いをで商品を出して、松下電気の強力な販売網を生かして後発商品を売りさばいた。

このため、同業他社は松下電器を「マネシタ電器」と揶揄した。

■ナカシマ工業の実在のモデルの考察
ナカシマ工業は「マネシマ工業」と揶揄されており、実在する松下電器は「マネシタ電器」と揶揄されている。

確かに、この1点を見れば、ナカシマ工業のモデルは松下電器のようにも思える。しかし、その1点だけを理由に、ナカシマ工業のモデルを松下電器と考えて良いのだろうか?

原作小説「下町ロケット」に登場するナカシマ工業の主要部分は、同業者から「マネシマ工業」と揶揄されている点よりも、佃製作所の資金繰りを悪化させるための悪質な特許戦略・法廷戦術にある。

それに、池井戸潤の原作小説「下町ロケット」に登場するナカシマ工業は、池井戸潤の小説「ルーズヴェルト・ゲーム」にも登場おり、小説「ルーズヴェルト・ゲーム」との整合性も考えなければならない。

私はこれまでに、「天皇の料理番-実在のモデル」「「運命の人」の実在のモデル」「南極大陸のモデル」など、様々な実在のモデルを紹介しており、実在のモデルを調べる時はストーリー上の性質なども吟味し、多角的に検証している。

今回も原作小説「下町ロケット」に登場するナカシマ工業を様々な角度から考察した結果、ナカシマ工業のモデルを1社に絞り込むことは出来なかった。

ナカシマ工業のような悪質な特許戦略・法廷戦術を取っている企業に思い当たる節があり、松下電器をモデルだと言うには無理がある。

このため、私は、ナカシマ工業は複数の企業をモデルにした架空の企業と考えるべきだと結論づけた。

なお、松下電気は「マネシタ電器」と呼ばれる旧体質を決別し、開発力に力を入れるため、「松下電気」「ナショナル」と言った歴史のあるブランド名を捨て、2008年にブランド名を「パナソニック」に統一した。

また、松下電気は会社名も「パナソニック株式会社」へと変更し、旧体質の松下電気とは決別している。

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