下町ロケット-ナカシマ工業との裁判の結末

恵俊彰が出演するTBSのロケットドラマ「下町ロケット」の第2話「池井戸潤・直木賞受賞作〜娘の愛で20億買収の危機を救えるか15分枠大SP」のあらすじとネタバレ後編です。

このページは「下町ロケット-第2話のあらすじとネタバレ」からの続きです。

■下町ロケット 佃航平(阿部寛)の証人尋問

一方、佃航平(阿部寛)は裁判の証人尋問で何を聞かれても答えられるように、弁護士・神谷修一(恵俊彰)が用意した想定問答を必死に暗記していた。

佃航平(阿部寛)の証人尋問が行われる日の当日、佃航平(阿部寛)が起きると、娘・佃利菜(土屋太鳳)が「法廷でヨレヨレのシャツを着てたら恥ずかしい」と言い、朝早くに起きてシャツにボタンを付け、アイロンをしてくれていた。

佃航平(阿部寛)はそのシャツを着て裁判所に行くと、弁護士・神谷修一(恵俊彰)から「想定問答は忘れてください。今日は佃さんが思ったことを、佃さんの言葉で、ありのまま答えて頂ければ結構です」と言われた。

佃航平(阿部寛)が「どういう事ですか?」と驚くと、弁護士・神谷修一(恵俊彰)は「心配要りません。堂々と本音をぶつけてください」と答えた。

佃航平(阿部寛)の証人尋問が始まる。佃航平(阿部寛)が想定問答通りに答えていると、ナカシマ工業の弁護士・中川京一(池畑慎之介)は佃航平(阿部寛)の言葉尻を捉えて佃航平(阿部寛)を追い込んでいく。

しかも、ナカシマ工業の弁護士・中川京一(池畑慎之介)は、7年前に打ち上げ失敗に終わったロケット「セイレーン」の事を取り上げ、佃製作所にステラエンジンを開発する技術が無いと罵倒した。

弁護士・神谷修一(恵俊彰)は「本件とは関係が無い」と反論したが、佃航平(阿部寛)は7年前のセイレーンの打ち上げ失敗を認めた。

そして、佃航平(阿部寛)は「失敗があるから今がある。その積み上げられた失敗を、技術者の報われなかった努力をバカにすることは許さない」「技術者はみんな自分の無力さを知ってるよ。毎日、壁にぶつかってばかりだからな。だから、こそ日々努力し、腕を磨いて、徹夜で開発に没頭し、継ぎこそは戸信じて物を作り続けてるんだ。なんでか分かるか?面白いんだよ。機能的無かった事が出来るようになる」と熱弁した。

ナカシマ工業の弁護士・中川京一(池畑慎之介)は「証人は質問されたことだけに答えてるように申し上げたはずです。勝手に発言することは控えて頂きたい」と注意すると、田端裁判官は「いいえ、もう少し聞いてみたい。佃製作所の技術についての考えを知ることは無駄だとはおもいません」と言い、佃航平(阿部寛)に続けさせた。

傍聴席に居るナカシマ工業の法務マネージャー・三田公康(橋本さとし)は、田端裁判官の対応がこれまでと違う事に動揺する。

佃航平(阿部寛)は「ヒノシって知ってますか?鉄のひしゃくみたいな物で、熱した炭を入れて服のしわを伸ばしたりする。アイロンの走りです。江戸時代から昭和30年頃まで使われていたそうです。それから、炭火アイロン、小手型アイロンと進歩を遂げ、20世紀になってようやく今の電気アイロンが登場しました。この電気アイロンを開発したのがトーマスエジソンです。私は普段、ヨレヨレのシャツしか着てません。ですが、今日は娘がアイロンを掛けておいてくれたのです。私が法廷に立つのに恥ずかしくないように。1世紀前にエジソンがアイロンを発明してくれたおかげで、私は今朝、娘の優しさに気づくことが出来た。これこそが技術の力なんじゃないでしょうか」と訴えた。

ナカシマ工業の弁護士・中川京一(池畑慎之介)が「何の話をしてるんですか?あなたの個人的な事情など裁判に関係無い」と指摘すると、田端裁判官は「原告代理人(ナカシマ工業)は勝手な発言を控えるように」と注意した。

すると、佃航平(阿部寛)は「私が今日、娘のことで喜びを感じたのは、特許のおかげじゃない。この服のしわをどうやったら簡単に伸ばせるのか、ただそれだけを思って、アイロンを開発した技術者の思いがあるからだ。そういう技術者を守るために特許はあるはずだ。特許だとか買収話しか頭の無いナカシマに、ウチより先にあの技術を開発できるはずがない。特許侵害を犯したのはウチじゃない。ナカシマの方だ」と主張した。

そして、佃航平(阿部寛)は「裁判長、これだけは言っておきます。たとえ裁判で負けたとしても、ナカシマに特許を奪われたとしても、屁でもありません。培ってきた技術力は決して奪えない。正義は我にありだ」と宣言した。

このとき、帝国重工の開発担当部長・財前道生(吉川晃司)は、傍聴席でジッと佃航平(阿部寛)を見ていた。

■下町ロケット 和解勧告
佃航平(阿部寛)の証人審問が終わると、田端裁判官は裁判を迅速に進めるため、佃製作所がナカシマ工業を訴えた別訴訟「エルマー2」の裁判に入った。

ナカシマ工業の弁護士・中川京一(池畑慎之介)は、段ボール8個の資料を新たな証拠として申請すると、田端裁判官は「被告の主張ですが、もう少し簡略化できませんか?過剰な主張に基づく準備書面や証拠は合理的な根拠を書いていると言わざるを得ませんよ」と注意した。

弁護士・中川京一(池畑慎之介)は明らかに以前とは違う田端裁判官の態度に動揺しながらも「次回の期日までに簡略化した準備書面を提出いたします」と答えると、田端裁判官は「どういう準備書面をご用意するつもりですか?審理を引き延ばしなどの行為は現に慎むように」と注意した。

さらに、田端裁判官は「両代理人とも、この後、お時間はありますか?それほどお手間は取らせません」と告げた。

裁判の後、佃製作所とナカシマ工業の両代理人が別室に集まると、田端裁判官は「両代理人とも和解するお考えはありまえんか」と尋ねた。

ナカシマ工業の法務マネージャー・三田公康(橋本さとし)が「ありません」と即答したので、顧問弁護士・中川京一(池畑慎之介)は慌てて三田公康(橋本さとし)を制した。

一方、佃製作所の弁護士・神谷修一(恵俊彰)は「別訴も同時に考えられるのであれば、十分に検討できると思います」と答えた。

すると、田端裁判官は「裁判所としましては、佃製作所が主張するナカシマ工業の特許侵害は全面的に認められるという心証を持っています。賠償額についても、佃製作所が主張するように70億を認定できると思っております」と言い、全面的に佃製作所の訴えを認める方針を明かした。

田端裁判官が佃製作所に和解案を求めると、弁護士・神谷修一(恵俊彰)は別訴で行われているステラエンジンの訴訟の取り下げを条件に、賠償額を2割減額した56億円の支払いを和解案として提示した。

田端裁判官はナカシマ工業に対して、「即答できないようであれば、持ち帰って検討するように。訴訟を続けられる場合でも、次回までに有効な証拠を提出しない場合、その場で結審とさせて頂きます。その場合、先ほど申したとおりの判決になるとお考えください」と言い、佃製作所が全面的に勝利した和解勧告を行った。

裁判の後、佃航平(阿部寛)は「なぜ、田端判事は急に?」と尋ねると、弁護士・神谷修一(恵俊彰)は「急にではありません。田端裁判官は21件中18件は大企業に有利な判決を下しました。しかし、裏を返せば3件は中小企業側に有利な判決を出したと言う事です。私なりに、その判例を調べ直してみたら、その3件においては、明らかに中小企業の主張が正しい。他の18件についても、決して大企業有利な判決を出しているとは思えませんでした。田端判事は大企業寄りなどではなく、真実を見極めることが出来る公正な裁判官ということです。だから、佃さん(阿部寛)にはマニュアルではなく、自分の言葉で真実を訴えて欲しかったんです」と答えた。

■下町ロケット ナカシマ工業との裁判の結末
その日の夜、佃製作所で祝勝会が行われる。

社員全員が56億円の和解金に喜んだが、帝国重工への対応については、特許売却派は「バルブシステムを100億で売りましょうよ。今なら、『嫌なら、買うな』って言えます」と言い、特許使用契約派は「いや、資金に余裕が出たからこそ、特許を手放さずに使用契約にすべきです」と言い、意見の一致をみなかった。

そのようななか、白水銀行の支店長・根木節生(東国原英夫)と融資担当・柳井哲二(春風亭昇太)が佃製作所を訪ねてくる。

支店長・根木節生(東国原英夫)は、手のひらを返して「いやー。やはり、技術力のある会社が生き残るということですよね」と佃製作所を褒めまくり、和解金56億円について尋ねた。

佃航平(阿部寛)は「心配しなくても、オタクの融資は全額返済しますよ。オタクらはウチが本当に苦しいときに手をさしのべるどころか、容赦なく、金を返せと言わんばかりじゃないですか」と告げた。

根木節生(東国原英夫)と柳井哲二(春風亭昇太)が頭を下げて謝罪し、「今後ともお付き合いを」と頼むが、経理・殿村直弘(立川談春)は「お断りします。和解金が支払われた後、御行との取引は一切、解消する準備しています。今後のメーンバンクは東京中央銀行にするつもりです」と告げた。

根木節生(東国原英夫)は「君はウチからの出向じゃないか」と驚くと、経理・殿村直弘(立川談春)は「既に辞表は提出しています」と答えた。

根木節生(東国原英夫)と柳井哲二(春風亭昇太)は佃航平(阿部寛)に頭を下げて取引継続を頼むが、佃航平(阿部寛)は「俺はアンタにされた仕打ちを絶対に忘れない。同じ人間として、あんたらを全く信頼できない。良いときも悪いときも信じ合っていくのがメーンバンクでしょ。良いときだけすり寄ってきて、ダメとなったら手のひらを返して見捨てる。あんたらに銀行マンとしての資格は無い。ウチの殿村(立川談春)の方がよっぽどの銀行マンだ。どうしてもウチと取引したいのなら、その腐りきった態度を改めてから出直してこい」と吐き捨てた。

翌日、ナカシマ工業の法務マネージャー・三田公康(橋本さとし)はあくまでも訴訟継続を主張した。

しかし、毎朝新聞が法務マネージャー・三田公康(橋本さとし)へのインタビューを元に「こそくな法廷戦術」「中小企業は寄生虫」と報じたため、部長は「君のご高説のおかげで、我が社が高い宣伝費を掛けて築き上げてきた企業イメージが一瞬にして地に落ちた。直ぐに訴訟を中止しろ。君には居って処分がある。荷物の整理でもしておくんだな」と激怒し、訴訟の中止を命じた。

毎朝新聞に取材させたのは、弁護士・神谷修一(恵俊彰)のアイデアだった。

ナカシマ工業の悪質な法廷戦術を報じた毎朝新聞の記者は、以前、ナカシマ工業と戦って倒産に追い込まれた中小企業の社長の息子だったのである。

佃航平(阿部寛)が「こうなることを分かってたんですか?」と尋ねると、弁護士・神谷修一(恵俊彰)は「あたりまえです。私は勝率8割ですよ。なんてね。私の法廷戦術は役に立たなかった。田端裁判官の心を動かしたのは貴方ですよ」と答えた。

弁護士・神谷修一(恵俊彰)は「後は、帝国重工との特許をどうするかですね。特許の売却か、使用契約か。もう決められたんですか?」と尋ねると、佃航平(阿部寛)は「はい。私の中では答えは出ています」と答えた。

弁護士・神谷修一(恵俊彰)が「どちらですか?」と尋ねると、佃航平(阿部寛)は「どちらでもありません」と答えた。

一方、佃製作所の裁判を傍聴した帝国重工の開発担当部長・財前道生(吉川晃司)は、佃航平(阿部寛)の物作りに対する熱い思いを知り、危機感に包まれていたのであった。

「下町ロケット-第3話のあらすじとネタバレ」へ続く。