下町ロケット-佃製作所の工場見学のあらすじとネタバレ

阿部寛が出演するTBSの下町工場ドラマ「下町ロケット」の第3話「池井戸潤・直木賞受賞作~新たな敵・帝国重工が牙をむく」のあらすじとネタバレのネタバレ後編です。

このページは「下町ロケット-第3話のあらすじとネタバレ」からの続きです。

■下町ロケット-佃製作所の社内見学のあらすじとネタバレ

帝国重工の本部長・水原重治(木下ほうか)は開発担当部長・財前道生(吉川晃司)を呼び、「特許使用契約で話を進めてるんだろ?これ以上の遅延は命取りだ。さっさと契約を済ませてしまいなさい」と命じた。

財前道生(吉川晃司)は佃製作所が部品供給を希望している事を隠したまま、水原重治(木下ほうか)の部屋を後にした。

そのようななか、開発主任・富山敬治(新井浩文)が財前道生(吉川晃司)に、「タカモリ電工の知り合いから聞いた話です。佃の技術部内で部品供給に反対する声があるそうです。主力の何名かは、タカモリ電工に引き抜かれる可能性があるそうです」と報告した。

財前道生(吉川晃司)は「そんな状況では部品供給に対応できない」と言い、部品供給の話を断るため、1人で佃製作所を訪れた。

しかし、迎えに出た佃航平(阿部寛)は「よく考えてみたら、工場も見せずに、部品供給を検討してくれなんて言っても、結論は出ませんよね」と言い、強引に財前道生(吉川晃司)に会社内を案内した。

財前道生(吉川晃司)に本題を切り出そうとしたが、佃航平(阿部寛)は「分かってます。大事なのは製造部ですよね」と言い、強引に工場へと連れて行く。

工場の社員は皆、生き生きとしており、楽しそうにしていた。佃航平(阿部寛)は社員の家族の事まで知っており、社員も社長の佃航平(阿部寛)に声を掛けて、お礼を言ったり、有望な若手を紹介したりした。

財前道生(吉川晃司)は、殺伐としていた実家の町工場「財前化工」とは全く、雰囲気が違うことに驚く。

やがて、財前道生(吉川晃司)は佃製作所の心臓とも言える研究開発部へと入る。佃製作所は町工場には似合わないレベル5のクリーンルームを有しており、試作品の開発作業も手作業だった。

財前道生(吉川晃司)は手作業の様子を見て「凄いな。バリが無い。こんな技術がまだあったのか」と驚くと、佃航平(阿部寛)は「ウチはこうした手作業の技術に対して要求水準が高いんです。特に液体水素を扱うバルブはニッケル合金や加工や溶接の難しい金属を使うことが多いですから」と教えた。

財前道生(吉川晃司)が「試作品を手作業で作るんですか?」と尋ねると、佃航平(阿部寛)は「手作業で作ると、機械で作るのと違って、考えるヒントになる。たとえば、途中まで穴を掛けたところで、やっぱり、違う場所の方が良かったとか、組み上げる前に設計の不味いところが分かったり。コンピューターよりも手の方が融通が利くんですよ。作ってから上手く作動しないことも、手作業の方が少ない。結果的に作業効率を上げることになるんです」と話した。

財前道生(吉川晃司)は「機械より、手作業の方が精度が高いと仰るのですか?」と尋ねると、佃航平(阿部寛)は「試してみますか?」と言い、バルブシステムの開発担当者・埜村耕助(阿部進之介)に、実際に手作業でバルブの部品を作るように命じた。

しかし、宮下が体調不良で休んでおり、埜村耕助(阿部進之介)は「自分が2工程をやってもいいのですが、倍以上の時間がかかってしまいます。前もってご連絡を頂ければ、対応できたのですが」と答えた。

バルブシステムの納品を断る口実を見つけた財前道生(吉川晃司)は「いや、急に来た私が悪い。気にしないでくれ」と遠慮したが、佃航平(阿部寛)は「いや。実際に納品することになれば、こうした不足の事態が起きる事もあります」と言い、ステラ担当の真野賢作(山崎育三郎)に「普段の作業とは違うが、お前なら出来るよな。頼む」と研磨行程を頼んだ。

しかし、真野賢作(山崎育三郎)は佃航平(阿部寛)の声を無視して自分の作業を続けたので、佃航平(阿部寛)が「なら俺がやるか。俺だって技術畑出身だ。お前らには負けない」と言って立ち上がると、技術開発部長・山崎光彦(安田顕)は「いや、私がやります」と言って名乗りを上げた。

ステラ担当の真野賢作(山崎育三郎)が「分かりました。私がやります」と言って立ち上がると、佃航平(阿部寛)と山崎光彦(安田顕)は「どうぞ、どうぞ」と言って席を譲った。

やがて、手作業で作った部品が出来上がり、佃航平(阿部寛)は電子顕微鏡で部品の表面を拡大する。

財前道生(吉川晃司)はそれを見て驚いた。機械で研磨した部品は表面に僅かな凹凸があるため、乱反射が起きていたが、手作業で作った部品は極限まで凹凸を削っていたため、ほとんど乱反射が起きていなかったのである。

機械では100分の1ミリでしか研磨できないが、熟練の職人は1000分の1ミリを肌感覚で迫る。この技術が安全にロケットを飛ばすために必要で、水素エンジンのバルブ漏れを止めるには、この精度が必要なのだという。

佃航平(阿部寛)が、こうした職人の技術を結集して作り上げた水素エンジンのバルブのデータを見せると、テータを見た財前道生(吉川晃司)は「これは私たち、帝国重工以上のバルブシステムだ」と驚いた。

佃航平(阿部寛)は「穴を開ける、削る、研磨する。技術がいくら進歩しても、それが物作りの基本だと、私は思います」と話し、「改めてロケットエンジンの件、よろしくお願いします」と頼んだ。

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■下町ロケット-第3話のあらすじと結末のネタバレ

佃製作所を見学し終えた財前道生(吉川晃司)は、「ひとつお伺いしていいですか?どうしてロケットエンジンのバルブなんか作ろうと思ったんですか?御社には無駄になるかもしれない技術なのに」と尋ねた。

すると、佃航平(阿部寛)は「強いて言えば、チャレンジですかね?ロケットに搭載する技術はネジ一本にまで最高の信頼性が要求される。そのいう研究は今後の生産活動に生きてくるはずです。難しいからやる価値がある。挑戦すれば、必ず答えが見つけ出せる。私はそう信じているんです」と答えた。

それを聞いた財前道生(吉川晃司)は「思い出した。私が帝国重工に入りたてのころは貴方と同じ気持ちだった。だが、いつのまにか仕事や義務に追われ、そういう情熱を忘れていました。どうやら、ここは、私の知っている中小企業とは違うようだ」と答えた。

もし、私(吉川晃司)が佃社長と同じように、親父の会社を継いでいたら、会社は潰れることなく、何かが変わっていたのだろうか。

さて、各国が、主要デバイスを内製化するという帝国重工の国産ロケット計画「スターダスト計画」を賞賛し、帝国重工に大きな期待を寄せていた。

そのようななか、帝国重工に戻った財前道生(吉川晃司)は、本部長・水原重治(木下ほうか)に「佃製作所からの部品供給を検討させてください」と直訴したのであった。

「下町ロケット-第4話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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