臨床犯罪学者・火村英生の推理-あらすじと犯人と結末ネタバレ

有栖川有栖の小説「臨床犯罪学者・火村英生の推理 46番目の密室」(作家アリスシリーズ)のあらすじと犯人ネタバレを含む読書感想文のあらすじとネタバレ中編です。

このページは「臨床犯罪学者・火村英生の推理-あらすじとネタバレ」からの続きです。

このページは、有栖川有栖の小説「臨床犯罪学者・火村英生の推理 46番目の密室」のあらすじやネタバレが含まれています。あらすじや犯人や結末のネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。

■臨床犯罪学者・火村英生の推理-これまでのあらすじ
臨床犯罪学者・火村英生と友達の作家・有栖川有栖は、密室の巨匠・真壁聖一のクリスマスパーティーに招待され、長野県にある別荘「星火荘」を訪れた。

その日の夜、書斎で不審人物「サンタクロース」の死体が見つかり、地下の書庫では真壁聖一の死体が見つかった。いずれも密室で、2人とも暖炉に上半身を突っ込み、灯油を掛けられて燃えていた。

犯人は誰か?不審人物「サンタクロース」の正体は?犯人はどうやって密室を作り上げたのか?

警察からの捜査協力を要請された臨床犯罪学者・火村英生は、作家・有栖川有栖
を助手にして調査を開始する。

■臨床犯罪学者・火村英生の推理-サンタクロースの正体ネタバレ
臨床犯罪学者・火村英生が調査を開始するなか、警察の調べにより、書斎で死んでいた不審人物「サンタクロース」の正体が判明する。

サンタクロースの正体は、半年前に刑務所を出所した諸田禎一(もろた・ていいち)という、札付きの犯罪者だった。

10年前、強盗事件を起こして逃走中の犯人・諸田禎一は、女性と一緒に浅間サンホテルに潜伏していたとき、火事に遭った。

犯人・諸田禎一は連れの女性と一緒に逃げていたが、2人の男に突き飛ばされて逃げ遅れ、女性を守るために女性に覆い被さり、身代わりとなって火傷を負った。

犯人・諸田禎一は消防士に助けられて入院したが、逃走中の犯人だと判明し、そのまま逮捕された。

そして、犯人・諸田禎一の供述によると、10年前の浅間サンホテルの火事で、犯人・諸田禎一を突き飛ばして逃げたのが、真壁聖一と船沢辰彦だった。

警察の調べによると、諸田禎一は半年前に出所し、2週間前に偶然、真壁聖一と石町慶太が雑誌で対談しているのを見て、真壁聖一の居場所を知り、10年前の報復をするため、星火荘に来たのではないか、ということであった。

一方、臨床犯罪学者・火村英生は関係者から話を聞いていくうちに、星火荘に居た全員に、金や不倫や三角関係など、何らかの事情で真壁聖一を殺害する動機があることも判明していくのであった。

■臨床犯罪学者・火村英生の推理-あらすじと犯人のネタバレ
様々な犯人の推理や密室トリックの推理を経て、火村英生と有栖川有栖の2人は時を同じくして犯人にたどり着いた。

火村英生と有栖川有栖は、お互いに犯人を言い合ったが、犯人は一致しなかった。

作家・有栖川有栖は、10年前の浅間サンホテルの火事で死んだ消防士の息子・檜垣光司を犯人と推理した。しかし、火村英生の推理では、推理作家・石町慶太が犯人だった。

火村英生は、隣の別荘に石町慶太を呼び出しており、石町慶太に犯人の推理をぶつけると、石町慶太はアッサリと犯行を認めた。

火村英生は、階段に残っていた石灰の足跡が重なっていたことから、石町慶太が降りた後に犯人が2階へと逃げたと考えていたが、それは間違いで、石町慶太が降りた後に有栖川有栖が降りた。

つまり、石町慶太はトイレに降りてきたのではなく、有栖川有栖よりも先に1階へ降りており、その後に有栖川有栖が石町慶太の足跡を踏んで降りたのである。

クリスマスの前日に2階の各部屋で見つかった悪質なイタズラは、重要なのは階段や廊下にまいた石灰だけで、後のイタズラは石灰を目立たなくするためのカモフラージュだった。

自分の部屋の前にまいた石灰に足跡が無ければ、自分は部屋の中に居たといいう証明になる。つまり、犯人・石町慶太は自分が部屋から出ていないというアリバイを作るために石灰をまいたのである。

そして、犯人・石町慶太は「午前2時に暖炉に書いたナゾナゾを解けば、安永彩子との結婚は止める」と言って真壁聖一を地下の書庫へ呼び出しており、真壁聖一が英文のナゾナゾを読むために暖炉の中に顔を突っ込む。

そこで、屋根の上で待機していた石町慶太は、暖炉の煙突から鈍器を落下させ、真壁聖一を殺害した。石町慶太は鈍器に釣り糸を付けており、釣り糸を引っ張って鈍器を回収した。

石町慶太は石灰でアリバイ工作をしていたため、密室を作るつもりは無かったが、地下の書庫は蝶番が壊れており、鍵を掛けないとドアが開いてしまうため、真壁聖一が鍵を掛けていたので、結果的に密室ができあった。

■サンタクロースを殺した理由のネタバレ
石町慶太は夜中の2時に屋根に上がっているところを、隣の別荘をアジトにしているサンタクロース(諸田禎一)に見られてしまった。

そこで、石町慶太はサンタクロース(諸田禎一)を別荘に招き、口止め交渉をするために、1階の書斎で殺害した。

サンタクロース(諸田禎一)を書斎の暖炉で焼いたのは、地下の書庫で真壁聖一を殺害した煙突トリックをカモフラージュするためだった。

さらに、石町慶太は書斎で真壁聖一が書いた46番目の密室トリックのメモを見つけ、その46番目のトリックを盗用するため、46番目の密室トリックを書いたメモを燃やした。

そこへ、有栖川有栖が来たので、石町慶太は有栖川有栖を灰皿で殴って気絶させ、リビングへと運んだ。書斎を密室にしたのは、メモが燃えるまでの時間稼ぎだったのである。

犯人の動機のネタバレなどは「臨床犯罪学者・火村英生の推理-46番目の密室の犯人ネタバレ感想文」をご覧ください。