下町ロケット-第5話のあらすじとネタバレ後編

新井浩文が出演するTBSの国産ロケットドラマ「下町ロケット」の第5話「池井戸潤・直木賞受賞作〜ロケット編完結 涙と感動の打ち上げ」のあらすじとネタバレ後編です。

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■下町ロケット-第5話のあらすじとネタバレ後編
調査期間の3日が過ぎ、帝国重工の富山敬治(新井浩文)が「原因は分かりましたか?」と尋ねると、佃航平(阿部寛)はバルブの上流にあるフィルターに、わずかな二酸化ケイ素が付着しており、その二酸化ケイ素が原因でバルブが作動しなかった事を報告した。

フォルターを製造する時に二酸化ケイ素が付着することがある。帝国重工は品質管理が行き届いていなかったため、フィルターの責任者・近田は二酸化ケイ素が付着していたことに気づいていなかったのだ。

佃制作所を散々に馬鹿にしていた帝国重工の近田は、顔が青ざめていく。

近田は「そんなの、ただの推測だろう」と反論すると、佃航平(阿部寛)は「限りなく確信に近い推測です。これだけ、検証を重ねてたどり着いた答えです。他に原因は確認できません」と答えた。

財前道生(吉川晃司)が「でも、おかしいじゃないか。部品テストの段階では、全く異常は出なかった」と不思議がると、佃航平(阿部寛)は「製品テストの段階ではウチのフィルターを使用していたんです。ですが、燃焼テストでは御社のフィルターを使いたいということで」と教えた。

富山敬治(新井浩文)が近田に「お前のミスだぞ」と責任を押しつけると、財前道生(吉川晃司)は「責任者はお前だ。これが若帝国重工の技術か。恥を知れ」と注意した。

5日後、再び燃焼テストが行われ、佃制作所のバルブは過去に例の無い数値を叩き出し、燃焼テストに合格した。

財前道生(吉川晃司)は水原本部長(木下ほうか)に、佃制作所のバルブを採用する事を強く主張した。

水原本部長(木下ほうか)は「社長を説得できるか?私が知る限り、社長が一度決断した方針を覆したことはない。しかも、社長はスターダスト計画を成功させることで、経団連の次期会長を視野に入れておられる。だからこそ、社長はキーデバイスを完全に内製化するという我が社の開発力を国内外にアピールしてきた。佃などという中小からの部品供給は、その社長のメンツ、帝国重工のメンツに泥を塗る事にもなりかねない。これら全てをひっくり返せるのか」と尋ねた。

財前道生(吉川晃司)が「やるしかありません」と答えると、水原本部長(木下ほうか)は「すまんが、頼む」と言い財前道生(吉川晃司)に頭を下げ、全てを託した。

その日の夜、財前道生(吉川晃司)は佃航平(阿部寛)と会い、「藤間(杉良太郎)にも分かるよう、全力を尽くします。ここからは私の仕事です」と告げた。

佃航平(阿部寛)は「不思議と私は何も心配してません。社長の説得はそう簡単なことではないでしょう。ですが、私たちがやれることは全てやりました。後は、貴方を信じます」と言い、全てを財前道生(吉川晃司)に託した。

翌日、財前道生(吉川晃司)は帝国重工の役員会で、佃制作所に僅差で特許を取得されていた事を報告した。

役員が「特許買い取りの話は進めているのか?」と質問すると、財前道生(吉川晃司)は「はい。ですが佃制作所は部品供給を望んでおります」と答えた。

すると、役員から「こんな中小企業にロケットの部品が作れるはずがないだろ」「キーデバイスの内製化の重要性は君も理解しているだろう」と非難の声が飛ぶ。

財前道生(吉川晃司)が「例外として認めて頂けないでしょうか?社益に起用する例外です」と頼むと、藤間秀樹(杉良太郎)は「ありえん。話というのは以上かね」と言って立ち去ろうとした。

財前道生(吉川晃司)は藤間秀樹(杉良太郎)を呼び止め、「社長、お待ちください。覚えておいででしょうか?7年前、打ち上げに失敗した大型ロケットに搭載されたセイレーンというエンジンがあったことを。佃制作所の社長・佃航平(阿部寛)は、かつて、その開発主任だった男です。当時、我が社の責任者として宇宙航空ビジネスの先頭に立っておられた藤間社長(杉良太郎)なら、セイレーンがいかに画期的なものであったか、ご存じのはずです」と告げた。

すると、藤間秀樹(杉良太郎)は「あのエンジンを開発した男が、このバルブシステムを開発したというのか」と驚いて興味を示した。

重役の中から「その開発主任のせいで、打ち上げに失敗したんだろ。そんな男が作ったバルブを使えと言うのか」とヤジが飛ぶ。

財前道生(吉川晃司)は、「打ち上げの失敗の根本的な原因はバルブシステムにあった。それを佃氏は分かっていたんです。だからこそ、バルブシステムに特化した研究開発を続けてきた。まさにバルブシステムはロケットエンジンのキーテクノロジーです。佃氏のバルスシステムはロケット部品の傑作と言って過言ではありません」と説明する。

役員が「それは君の主観でしかないだろ」と呆れると、財前道生(吉川晃司)は「主観ではありません。客観的事実です」と言って、佃制バルブシステムのテスト結果を示した。

佃制バルブシステムは、他国のバルブシステムの数倍、帝国重工が開発したバルブの2倍以上の性能を示していた。

資料を見た役員は「この程度の規模の会社が、これほどのバルブを作ったというのか」と驚く。

藤間秀樹(杉良太郎)が「このバルブを搭載しなければ、どうなる?」と尋ねると、財前道生(吉川晃司)は「今の当社のノウハウでは、これ以上のバルブを開発することは不可能です」「ウチが採用しなければ、競合他社が佃のバルブを採用する可能性があります」と答えた。

役員が「もう一度、特許買い取りの線で再交渉したまえ」と命じると、財前道生(吉川晃司)は「それは不可能です。自分の手がけた部品でロケットを飛ばすことが、佃社長の夢だからです」と答えた。

役員が「夢?何を青臭いことを」と吐き捨てると、藤間秀樹(杉良太郎)が鋭い眼光で発言した役員を睨み付けたので、役員は慌てて口を閉じた。

財前道生(吉川晃司)は「私も初めはそう思っておりました。ですが、その一途な思いが無ければ、これほどの性能のバルブは生まれなかった。佃社長は研究所を追われ、中小企業の経営者となってからも、ずっとその夢を持ち続けた。藤間社長(杉良太郎)もそうでいらっしゃったはずです。社長もかつては優秀な技術者であられた。そこから、宇宙航空ビジネスの実現のため、経営者の途を歩まれた。そんな藤間社長(杉良太郎)なら佃氏の思いを理解して頂けると、私は信じております。バルブを制する者はロケットエンジンを制す。このバルブを超えるバルブはこの世の中に存在しません。ご承認、頂けないでしょうか」と言って頭を下げた。

藤間秀樹(杉良太郎)は「7年前、その男が作ったセイレーンが打ち上げに成功していたら、我が国の宇宙産業は間違いなく、世界のトップに立っていた。掛けてみるか。どん底から這い上がった男に。・・・分かった。このバルブを搭載しよう」と言い、佃制作所のバルブの搭載を許可した。

その後、財前道生(吉川晃司)は佃航平(阿部寛)と会い、藤間秀樹(杉良太郎)の説得に成功し、佃制作所のバルブの採用が決定したことを報告した。

そして、財前道生(吉川晃司)は「私の父も町工場を経営者でした。ワンマンで何時も勝手なことばかり言って、周りを振りましていました。そんな父を私はずっと許せなかった。帝国重工に入ったのも父への当てつけだったのかもしれません。でも、貴方に会って、父の思いも少し分かった気がします。今は帝国重工に入ったことを心から誇りに思えるようになりました。ありがとう。あなたのおかげです」と礼を言った。

佃航平(阿部寛)は「私も同じです。7年前の打ち上げ失敗が無ければ、親父の会社を継いでいたか分かりません。財前さん、今度こそ、打ち上げを成功しましょう」と言い、財前道生(吉川晃司)と固い握手を交わした。

半年後の10月15日、佃制作所のバルブを搭載した初の国産ロケットX-2Aの発射日を迎えた。

佃航平(阿部寛)は、娘・佃利菜(土屋太鳳)や佃制作所の社員と共に、種子島を訪れ、国産ロケットX-2Aの打ち上げを見守る。

佃航平(阿部寛)は、ずっと手を合わせて打ち上げの成功を祈っている。

発射台を飛びだった国産ロケットX-2Aは、やがて大気圏を突破し、軌道に乗り、衛星を切り離した。国産ロケットX-2Aの打ち上げは成功した。

空を見上げていた娘・佃利菜(土屋太鳳)は、佃航平(阿部寛)に「パパ。私もロケットを作りたい。だから。本気で慶応理工学部を受けてみることにする」と告げたのであった。

下町ロケット-第6話のあらすじとネタバレ」へ続く。