中里淳がサヤマ制作所に転職

高橋光臣が出演するTBSの下町工場ドラマ「下町ロケット」の第6話「池井戸潤・直木賞受賞作続編~NASAからの刺客!医療編へ」のあらすじとネタバレのあらすじ編です。

このページは「下町ロケット-第6話のあらすじとネタバレ」からの続きです。

■下町ロケット-第6話のあらすじとネタバレの後編
後日、日本クラインの試作品と量産化を受注したのは、サヤマ制作所だと分かる。

佃航平(阿部寛)は仕事をサヤマ制作所に取られた形になったため、バタフライバルブの開発に苦労した中里淳(高橋光臣)に謝罪しようとしたが、中里淳(高橋光臣)は次の職場が決まったと言い、退職を申し出た。

佃航平(阿部寛)は「どこへ行っても苦しいときは必ずある。人のせいにするな。そして、夢を持て。お前にしか目指せない夢が必ずある。次の職場で見つけられるといいな」と応援したが、中里淳(高橋光臣)は不満を持ったまま佃制作所を辞めていった。

中里淳(高橋光臣)が転職した先は、ライバル企業のサヤマ制作所だった。

サヤマ制作所の社長・椎名直之(小泉孝太郎)は、数ヶ月前から、バタフライバルブ開発のリーダーだった中里淳(高橋光臣)に接触していた。

そこで、佃航平(阿部寛)の方針に不満を持った中里淳(高橋光臣)は、山崎光彦(安田顕)が改良したバルブの設計図を自分が考えた設計図だと言い、その設計図を手土産にサヤマ制作所へと転職した。

そして、社長・椎名直之(小泉孝太郎)は中里淳(高橋光臣)から受け取った設計図を日本クラインに渡し、日本クラインから試作品と量産化を受注していた。

サヤマ制作所に転職した中里淳(高橋光臣)は、日本クラインから受注したバルブの開発リーダーに抜擢された。

サヤマ制作所は既に日本クラインから指定された動作保証90日をクリアしており、中里淳(高橋光臣)に与えられた仕事は動作保証を180日に伸ばすことだった。

ある日、元佃制作所の社員で、福島県の北陸医科大学で働く真野賢作(山崎育三郎)が、北陸医科大学の一村教(今田耕司)授と、繊維会社「サクラダ」の社長・桜田章(石倉三郎)を連れてやってきた。

真野賢作(山崎育三郎)は人工弁の開発に取り組んでいると言い、佃航平(阿部寛)に人工弁開発への参加を要請した。

真野賢作(山崎育三郎)らが開発している人工弁は、日本クラインから最初に依頼されたバタフライバルブと同じ形だったが、日本クラインよりも2周りは小さかった。

日本クラインのバタフライバルブは人工心臓に組み込むが、真野賢作(山崎育三郎)らが開発している人工弁は直接、心臓に取り付けられる。

人工弁はサクラダが開発した繊維に被われており、この繊維に細胞が入り込み、人工弁が心臓に一体化する。

さらに、サクラダが開発した繊維は、伸縮性があるため、子供が成長する度に人工弁を取り替えるリスクが減るという画期的な人工弁だった。

しかし、人工弁の開発に成功しても、厚生労働省の認可が降りるまで1~2年はかかり、実際に利益になるのは数年先で、それまでの費用は全て持ち出しになるという厳しい条件だった。

真野賢作(山崎育三郎)らが帰った後、佃航平(阿部寛)は幹部を集めて会議を開く。
営業第二部長・唐木田篤(谷田歩)は、何か問題が起れば、会社が吹っ飛ぶと言い、医療機器に手を出すリスクを指摘し、人工弁開発への参加に反対した。

技術開発部長・山崎光彦(安田顕)も、日本クラインの時よりも小さいことから、至難の業だと難色を示した。

さらに、営業第二部長・唐木田篤(谷田歩)は「帝国重工のコンペに負けたら、これまで投じた資金をどうするんですか。人工弁なんてやってる場合じゃ無い」と主張すると、反論する者は現れず、佃航平(阿部寛)は断ることを決めた。

さて、バルブの開発に成功したサヤマ制作所の椎名直之(小泉孝太郎)は、木船教授(世良公則)に実験データを提出する。データを見た木船教授(世良公則)は満足そうだった。

さらに、椎名直之(小泉孝太郎)は、木船教授(世良公則)の元部下・一村教授(今田耕司)が北陸医科大学で国産の新型人工弁の開発を手がけている事を教え、「教授が後ろ盾に成られてはいかがですか?そうすれば、私と日本クラインさんで全面的に協力します」と持ちかけた。

すると、木船教授(世良公則)は「人工弁ねえ。まあ、かわいい弟子のためだ。考えてみますか」と興味を示した。

翌日、佃航平(阿部寛)は真野賢作(山崎育三郎)に電話し、人工弁には参加出来ない事をと謝罪した。

しかし、真野賢作(山崎育三郎)は諦められず、「3年前、財前部長も工場を見て、部品供給に納得してくれたじゃないですか。今度は社長にも、こっちに来て、一村教授や桜田さんのやっている事を直接、見て欲しいんです。ガウディ(人工弁のコードネーム)は私の夢なんです。どうか、よろしくご検討ください」と懇願して電話を切った。

すると、佃航平(阿部寛)は「見てみようか、真野(山崎育三郎)がかけた夢がどんなものか」と言い、福井県へ行くことを決めた。

ある日、佃航平(阿部寛)は山崎光彦(安田顕)と唐木田篤(谷田歩)を連れて、福井県福井市を訪れ、人工弁を共同開発しているサクラダを見学した。

サクラダは人工弁開発のために設立された子会社で、親会社は福井県の地場産業である繊維の会社「桜田経編」だった。そして、親会社「桜田経編」の経営は弟に任せ、桜田章(石倉三郎)は人工弁開発に全力を尽くしていた。

唐木田篤(谷田歩)は「編み物工場なんて見学しても無駄ですよ。どうせ、おばちゃんたちが編み棒をもってずらっとならんでるのが関の山です」と馬鹿にしていたが、桜田経編の本社工場は、ロールの積み込みから収納まで全てがオートメーション化された近代工場だった。

桜田経編の本社工場の一角に、サクラダの工場があり、そこにはドイツから取り寄せ、桜田経編の技術で改良した機械が1台あった。

機械の代金の半額は補助金で賄えたが、それでも高額な投資だった。しかも、サクラダは親会社「桜田経編」の援助で賄われていた。

さらに、桜田章(石倉三郎)は毎日、サクラダに泊まり込み、ほとんどの時間を人工弁開発の為に費やしていた。

驚いた佃航平(阿部寛)は「心臓疾患を救おうという、この事業は尊いことは分かります。それだけで、ここまで出来るんでしょうか?あなた自身がここまで打ち込める理由はなんなんですか?何か、他に夢があるのでは?」と尋ねた。

すると、桜田章(石倉三郎)は「夢?そんなんじゃありません。これは罪滅ぼしです」と言い、人工弁開発に取り組む理由を話した。

桜田章(石倉三郎)には娘が居たが、桜田章(石倉三郎)は仕事ばかりで、娘になにもしてやれなかった。幼い娘が心臓弁膜症だと発覚したが、体に合うサイズの人工弁が無く、成長を待つしか無かった。

娘は成長して人工弁の手術を受けたが、体が成長する度に人工弁を取り替えなければならなかった。ある日、突然、血栓ができて人工弁が動かなくなり、娘は緊急手術を受けたが、死亡した。

桜田章(石倉三郎)は娘のような患者を1人でも救う事が娘への罪滅ぼしだと言い、「あなた方の技術をどうか貸してください」と頭を下げた。

それを聞いた唐木田篤(谷田歩)は「仕事ってのは色々ですね。桜田さんとウチとでは、仕事する理由がまるで違う。人の数だけ、仕事をする意味があるんですかね」と言い、涙を流した。

すると、佃航平(阿部寛)は「根底は同じなんじゃないかな」と言い、日本が本格的にロケット開発に乗り出した理由を教えた。

日本は1959年に起きた伊勢湾台風で未曾有の被害を出した。そうした被害を2度と出さない為に、気象衛星の打ち上げが急務となり、日本のロケット開発は今日に至る。

佃航平(阿部寛)は「私には、どう逆立ちしたって、桜田さんの悲しみは分からない。ですが、娘さんの悲しみがあったからこそ、変わる未来もある。私はそう思います。そういう悲しみや後悔をプラスに帰る力が技術にはある。新型人工弁の開発は貴方にとって贖罪なのかもしれない。でもいつか、夢だと言える日が来て欲しい。私は技術者として全力でそれをサポートしてみたい」と言い、人工弁開発への協力を約束した。

すると、反対派の唐木田篤(谷田歩)は「私にも小さな娘が居ます。今ここでやらなかったら、。私は父親としてあの子に何も言えない。ガウディ、私にとってのロケット見つけました」と言い、人工弁への協力に賛成した。

下町ロケット-第7話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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