とと姉ちゃん-雑誌「スタアの装い」のモデルはスタイルブック

NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」で橋常子(高畑充希)が創刊する雑誌「スタア(スター)の装い」のモデルはファッション誌「スタイルブック」です。

■とと姉ちゃんの雑誌「スタア(スター)の装い」

戦後、女性が職に就くことは難しく、甲東出版に努めていた小橋常子(高畑充希)の給料で小橋家は生活していた。

しかし、甲東出版の給料だけでは家族を養うことが出来ないため、小橋常子(高畑充希)は、お金持ちになる事を夢見て、甲東出版を退社して会社を起こし、雑誌「スタアの装い」を出版する事を決意した。

小橋常子(高畑充希)は家族に相談すると、母・小橋君子(木村多江)は「戦争よりも辛いことは無い」と言って応援してくれ、無職の小橋鞠子(相楽樹)・小橋美子(杉咲花)が協力してくれることになった

絵の得意な小橋美子(杉咲花)が洋服の絵を描き、文章の得意な小橋鞠子(相楽樹)が見出しと洋服の作り方の説明文を書く。そして、叔父の小橋鉄郎(向井理)が紙を調達した。

そして、雑誌名は「スタアの装い」、社名は「KT出版」と決まり、小橋常子(高畑充希)・小橋鞠子(相楽樹)・小橋美子(杉咲花)の三姉妹は雑誌作りを開始した。

■雑誌「スタアの装い」のモデル「スタイルブック」

大橋鎮子(大橋鎭子)は戦時中、防空壕の中で、戦争が終わったら、どのような仕事をしようか考え、知恵を売る仕事を思いついた。知恵を売る仕事とは、雑誌を作って売ることだった。

大橋鎮子(大橋鎭子)は日本読書新聞で働いており、戦後、日本読書新聞の編集長・田所太郎らが復員すると、日本読書新聞が再開されたので、大橋鎮子(大橋鎭子)も日本読書新聞へ復帰し、雑誌の復刊に従事した。

そして、大橋鎮子(大橋鎭子)は大作家・川端康成に原稿を書いてもらうなど、大活躍し、雑誌の復刊作業が一段落すると、田所太郎に雑誌の出版を相談する。

すると、田所太郎は、日本読書新聞にカット(挿絵)を書きに来ていた花森安治に相談するように強く勧めた。

花森安治は編集長としては無名だったが、田所太郎は花森安治の同級生で、学生時代に発揮した花森安治の編集長としての才能を知っていたのである。

田所太郎の勧めを受け、大橋鎮子(大橋鎭子)が「雑誌を出版してお金持ちになり、母親や妹を幸せにしたい」と言って花森安治に相談すると、花森安治は母親を亡くしていたので「僕は母親に親孝行が出来なかったから、君のお母さんへの孝行を手伝ってあげよう」と言って協力を約束してくれました。

しかし、花森安治は広告宣伝会社を設立する話を進めていたので、再び大橋鎮子(大橋鎭子)を呼び出し、大橋鎮子(大橋鎭子)の本気度を確認した。

すると、大橋鎮子(大橋鎭子)は、「(雑誌については)花森さんの仰るとおりに致します」「仕事を続けたいので、結婚はしません」と答えたので、花森安治は広告宣伝会社を設立話から抜け、大橋鎮子(大橋鎭子)と一緒に出版社を作る事になったのである。

花森安治は戦時中、大政翼賛会の宣伝部で戦意高揚の標語作りなどに携わっており、大政翼賛会のせいで女性の衣装を全てモンペにしてしまったので、女性に美しくなってもらうため、ファッション誌を作る事にした。

こうして、花森安治は、大橋鎮子(大橋鎭子)を社長にして出版社「衣装研究所」を設立する。

そして、花森安治と大橋鎭子(大橋鎭子)・大橋晴子・大橋芳子の三姉妹に横山啓一が経理として加わって計5人となり、ファッション誌「スタイルブック」を創刊した。

花森安治は、バンバン広告を出したのでファッション誌「スタイルブック」の創刊号は売れに売れて、大橋鎮子(大橋鎭子)は大儲けした。

このため、人手が足りなくなり、第六高等女学校時代の同級生・中野家子、知人の清水洋子に雑誌作りを手伝ってもらうようになった。

しかし、直ぐに噂が広まり、似たような雑誌が大量に出版されるようになったので、大橋鎮子(大橋鎭子)のスタイルブックは全く売れなくなり、第5号で廃刊になった。

そこで、花森安治と大橋鎮子(大橋鎭子)は、出版社「衣装研究所」から「暮しの手帖社」へと改名し、昭和23年(1948年)9月23日に雑誌「美しい暮しの手帖」を創刊した。

しかし、創刊した雑誌「美しい暮しの手帖」は全く売れず、スタイルブックで大儲けした貯金を食い潰し、雑誌「美しい暮しの手帖」の4号で暮しの手帖社は倒産の危機を迎えた。

このため、花森安治は雑誌「美しい暮しの手帖」に他社の広告を掲載する事を余儀なれることになるのであった。

■朝ドラ「とと姉ちゃん」と実話の違い

朝ドラ「とと姉ちゃん」の小橋常子(高畑充希)は、雑誌「スタアの装い」を創刊してから、花山伊佐次(唐沢寿明)に編集長を依頼することになるが、実話では大橋鎮子(大橋鎭子)が花森安治に雑誌作りを相談してから、出版社「衣装研究所」や雑誌「スタイルブック」を立ち上げることになる。

なお、朝ドラ「とと姉ちゃん」の実在のモデル一覧は「とと姉ちゃんの登場人物と実在のモデル」をご覧ください。

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