砂の塔-知りすぎた隣人-刑事・荒又秀美(光石研)の秘密

岩田剛典が出演するTBSのハーメルン事件ドラマ「砂の塔-知りすぎた隣人」の第8話のあらすじとネタバレ後半です。

このページは「砂の塔-知りすぎた隣人-第8話のあらすじとネタバ」からの続きです。

■砂の塔-知りすぎた隣人-第8話のあらすじとネタバレ後半

一方、高野和樹(佐野勇斗)は佐々木弓子(松嶋菜々子)の自宅を訪れ、「あの話、本当なんですか?本当の母親を知ってるって」と尋ねた。

佐々木弓子(松嶋菜々子)が「貴方はどこまで知ってるの?」と尋ねると、高野和樹(佐野勇斗)は「最初に知ったのは中1の時でした。親が外してた結婚指輪を偶然に見たんです。内側に結婚した日付が刻まれてて、俺が生まれた日よりも2年も後だったから、おかしいなって。それで、戸籍とか色々と調べたら、なんだこれって。いつか言ってくれると思ってました。でも、いつまで経っても言ってくれないから、この人達、俺を信じてないんだなって」と言って泣いた。

それを聞いた佐々木弓子(松嶋菜々子)は「話してくれてありがとう。本当のお母さんの事を話してあげても良いわ。でも、その代わり、今のお母さんを捨てる覚悟がある?」と尋ねた。

さて、刑事・荒又秀美(光石研)は、ハーメルン事件の5番目の被害者・玲雄を虐めていた中学生を突き止め、話を聞いていた。

中学生は虐めていた玲雄の写真をスマートフォンに撮影していた。被害者・玲雄はイジメに気付いてくれない母親に絶望して、失踪したのではないか。刑事・荒又秀美(光石研)はそう考えていた。

そのようななか、刑事・荒又秀美(光石研)は、ハーメルン事件の5番目の被害者・玲雄の母親から電話で助けを求められ、慌てて自宅へ駆けつけると、離婚した元夫が事件を聞いて自宅に乗り込んで、被害者・玲雄の事で喧嘩をしていた。

母親と元夫は、お互いに責任を押しつけ合っており、怒った刑事・荒又秀美(光石研)は「それでも親か。これを観ても、そんなことを言えますか?」と言い、スマートフォンの写真を見せた。

スマートフォンには、虐められて体中が痣だらけの被害者・玲雄が写っていた。

刑事・荒又秀美(光石研)は、責任を押しつけ合う母親と元夫に「私ね、息子を亡くしてるんですよ。イジメを苦にしての自殺。私もイジメに気付かなかった大人の1人です。そのことで、私も妻を嫌というほど責めました。そうやって大人達が責任を押しつけ合っている間に、また1人、別の子供が犠牲になってるんです。こんな可哀想な子供、もう2度とみたくない」と打ち明けた。

さて、入院中の高野亜紀(菅野美穂)が色々と考えていると、佐々木弓子(松嶋菜々子)が現れた。

佐々木弓子(松嶋菜々子)は「家に帰るのが怖いの?だったら、帰ってこなくていいわよ。私が貴女の代わりに、あの家のお母さんになるって言ってるの。私の方がずっと母親に相応しいわ。貴女が母親だと、あの子達を不幸にさせるだけよ。貴女、知らないでしょ。和樹のイジメが始まったのは、もう3年も前よ。私は知ってたわ。あの子をずっと見てたから、あの子を手放してから、あの子のことだけを見て、あの子のことだけを考えていた。学校からの帰り道、あの子はいつもひとりぼっちだった。それでも、彼が親に相談できなかった理由が分かる?貴女が本当のお母さんじゃないって知ってたからよ。ちゃんと受け止めて貰えるか自信が無くて、怖くて言えなかった。あの子、いつか、ちゃんと本当の事を話してくれると思って待ってたって。どんな思いで貴女を見ていたか。でも、貴女はいつまで経っても言わなかった。それで、あの子、ようやく気付いたの。自分が思っているほど、母親はこっちを見てくれてないって。いつかは言おうと思ってた?酷い言い訳ね。四六時中、子供を見るなんてできない。完璧な母親なんて無理。だったら、辞めなさいよ母親なんて。あのままイジメが続いたら、あの子は死んでいたかもしれない。自分で命を絶っていたかもしれない。それでも、貴女は同じ事が言える?完璧なんて無理って言える?私はずっと貴女を見てた。いつ、母親として和樹の力になってくれるのかって。でも、もう3年よ。流石に限界。私なら完璧に母親が出来るわ。和樹を、いえ、あの家族を守るためだったら、なんだって出来る。あの家に貴女の居場所はもう無いわ」と告げて立ち去った。

その後、高野亜紀(菅野美穂)は、退院してタワーマンションの前まで戻ったが、高野ソラ(稲垣来泉)と高野和樹(佐野勇斗)が佐々木弓子(松嶋菜々子)と一緒に楽しそうに遊んでいた。

それを見た高野亜紀(菅野美穂)は、佐々木弓子(松嶋菜々子)の「私なら完璧な母親が出来る」という言葉を思い出し、背を向けて立ち去った。

すると、佐々木弓子(松嶋菜々子)は、立ち去る高野亜紀(菅野美穂)に気づき、高野ソラ(稲垣来泉)と高野和樹(佐野勇斗)を夕飯に誘った。

高野ソラ(稲垣来泉)が「ママとクリスマスツリーの点灯式を見る約束してる」と答えると、佐々木弓子(松嶋菜々子)は「残念だけど、ママは帰ってこない。ママは約束を破ったの」と教えた。

一方、体操教室をクビになった生方航平(岩田剛典)は、体操教室で最後の授業を終えると、生徒に別れの挨拶をした。

橋口梨乃(堀内敬子)は、体操教室で主婦仲間に、「不倫の噂は寛子さん(横山めぐみ)が騒いだだけって噂もある。生方コーチ(岩田剛典)は可哀想ね。あんなに大騒ぎしたら、居づらくなるわよ。いくら寛子さん(横山めぐみ)でも、やり過ぎよ」と話していた。

このため、阿相寛子(横山めぐみ)は、主婦仲間から孤立していた。

体操教室を後にした生方航平(岩田剛典)は、橋の上で高野亜紀(菅野美穂)に電話をかけ、「ちょっと旅行へ行くことになり、離れる事になった」と報告した。

すると、高野亜紀(菅野美穂)が偶然、橋の向こうから歩いて2人は橋の上で出会った。高野亜紀(菅野美穂)も大きなカバンを持っていたので、生方航平(岩田剛典)は「旅行?」と不思議がった。

高野亜紀(菅野美穂)が「変な噂を聞いたんだけど、仕事を辞めさせられるとか。もしかして…」と尋ねると、生方航平(岩田剛典)は「本当。でも、噂のせいじゃないよ。自分で辞めたんだ。母親が体調を崩して、しばらく近くで暮らしてあげたいなって」と話した。

生方航平(岩田剛典)は「腹減ってない?近くに前から行きたかった店があるんだ。よかったら、行かない?行こうよ。最初で最後。俺の壮行会ってことで、お願い」と言い、高野亜紀(菅野美穂)を食事に誘った。

食事の後、高野亜紀(菅野美穂)は生方航平(岩田剛典)をバス停まで見送り、「この13年間、お母さんしかやってこなかった。それでも、毎日、ちょっとずつ、大事な何かを積み上げてるつもりでいたの。でも、全部、思い上がりだった。ただ、子供達に辛い思いをさせてしまっただけ。私は母になっちゃいけなかったのかも」と言って泣いた。

生方航平(岩田剛典)は「俺と行かない?亜紀さんが見たい物を見せてあげる。未来がどうなるか、保証はできないけど、俺は絶対に亜紀さんを泣かしたりしないから」と言い、高野亜紀(菅野美穂)を抱きしめようとした。

しかし、そのとき、高野亜紀(菅野美穂)のスマートフォンのアラームが鳴る。

高野亜紀(菅野美穂)は、家族とクリスマスツリーの点灯式を見る約束をしていたので、タイマーをセットしていたのだ。

スマートフォンを見た高野亜紀(菅野美穂)は、子供達の顔を思い出し、生方航平(岩田剛典)に「ゴメン。あの子達はやっぱり、私の体の一部だから」と謝ると、生方航平(岩田剛典)は「亜紀さんは良いお母さんだよ。あの子たちは、お母さんの帰りをきっと待ってるよ」と言って微笑んだ。

高野亜紀(菅野美穂)は生方航平(岩田剛典)と別れると、家族に「パパ、お兄ちゃん、遅くなってゴメンなさい。みんなで13回目のツリーの点灯式を見よう。待ってます」というメールを送り、クリスマスツリーへと急いだ。

一方、高野健一(田中直樹)が自宅で離婚届を見つめて考えていると、高野亜紀(菅野美穂)からのメールが着信した。

そこへ、義母・三田久美(烏丸せつこ)が乗り込んできた。

三田久美(烏丸せつこ)は、自宅に居る高野健一(田中直樹)を見て、「まさかと思って来たけど、やっぱり点灯式へ行ってなかったんだ。アンタ(田中直樹)さ、元嫁が生きてたの黙ってたんだって?アンタさえ、しっかりしてれば、亜紀も子供達も辛い思いをしなくてすんだのに。それを嘘を付いて隠して、クネクネ、クネクネ」と叱った。

さらに、三田久美(烏丸せつこ)はテーブルにあった離婚届を見て驚き、「私が言うのも何だけどさ、家族だからほったらかしにしてても心が通じるなんて思い上がりだよ。毎日、愛情を込めて手入れして、ほころびがあったら手入れして、やっとなんとか家族で居られるんだよ」と告げた。

すると、高野健一(田中直樹)は「そうかもしれないけど、離婚届まで残して出て行った奴を、そんな簡単に許せるわけないでしょ」と反論した。

高野亜紀(菅野美穂)は、クリスマスツリーの点灯式で家族を待っていたが、家族は来ないまま、クリスマスツリーの点灯のカウントダウン始まってしまう。

結局、13回目の点灯式を家族と一緒に見る事はできず、高野亜紀(菅野美穂)は、転倒の瞬間、思わず目を閉じてしまう。

高野亜紀(菅野美穂)は点灯したクリスマスツリーを見て落ち込んでいると、高野ソラ(稲垣来泉)の「ママ」と呼ぶ声がした。

振り返ると、高野健一(田中直樹)と高野ソラ(稲垣来泉)が居た。

高野健一(田中直樹)が「和樹(佐野勇斗)は連れてこられなかった」と謝るると、高野亜紀(菅野美穂)は「至らない妻でゴメン。完璧なママじゃなくてゴメン。私、この13年間、お母さんしかやってこなかったけど、それって世界中を旅するくらい、幸せな13年だった。これからも私を高野家のお母さんで居させてください」と言って頭を下げた。

高野健一(田中直樹)は「おれも同じ事を思ってた。こんな紙、破って喰っちまいたいって」と言い、離婚届を破った。

そして、高野健一(田中直樹)は「お互い、不完全でいいじゃないか。お互いに足りない分は補い合い、2人で子育てしていこう。だから、これからも、俺をママの夫で居させてください」と言って頭を下げた。

高野亜紀(菅野美穂)が「はい」と答えると、高野ソラ(稲垣来泉)は「変なの。2人でマネッこしてる。お兄ちゃんも来れば良かったのにね」と笑い、両親と手を繋いだ。

そのとき、高野和樹(佐野勇斗)は離れた場所から、高野亜紀(菅野美穂)らの様子を見ており、高野ソラ(稲垣来泉)が両親と手を繋いだのを見て、
高野和樹(佐野勇斗)も高野亜紀(菅野美穂)らの元へ向かおうとした。

しかし、それに気付いた佐々木弓子(松嶋菜々子)は、「約束したわよね?本当のお母さんの事が知りたいから、今のお母さんは捨てるって」と言い、高野和樹(佐野勇斗)を呼び止めた。

すると、高野和樹(佐野勇斗)は方向を変えて、佐々木弓子(松嶋菜々子)と一緒に家族から離れていった。

一方、刑事・荒又秀美(光石研)は、ハーメルン事件の5番目の被害者・玲雄が目覚めたという報告を得て、病院へ駆けつけて犯人について尋ねると、被害者・玲雄は「犯人はときどき、口笛を吹いていた」と言い、その口笛を口ずさんだ。

そのころ、高野健一(田中直樹)は、高野亜紀(菅野美穂)に「ママ、全部話すよ。昔、弓子(松嶋菜々子)と何があったのか。彼女と俺が犯した罪のことも」と告げたのであった。

砂の塔-知りすぎた隣人-第9話のあらすじとネタバレ」へ続く。

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