安楽椅子探偵-あらすじと犯人のネタバレ

2017年1月に放送した推理小説家の綾辻行人と有栖川有栖による推理ドラマ「安楽椅子探偵」の犯人と推理とトリックのあらすじとネタバレです。

■ペンキのトリックのネタバレ

犯人は、舞台袖に置いてあった安楽椅子探偵の白い椅子に、ドライアイスを置き、その上にペンキを入れたワイングラスを置いて、ドライアイスが溶ければ、ワイングラスが倒れるという時限装置をしかけていた。

舞台で使用した椅子を舞台袖へと運ぶときに、ケーブルの段差を乗り越えなければならないため、ドライアイスの時限装置を仕掛けられるのは、白い椅子が舞台袖に運ばれた後に限られる。

このため、ドライアイスの時限装置を仕掛けられたのは、バスケットに入れてペンキ入りのワイングラスを運べた人物に限られた。

バスケットでペンキを運べた人物は、守口三咲(英智佳)・駒川聖実(富樫世羅)・田辺空彦(竹村晋太朗)・平野友芳(井上拓哉)・江坂紗夜(大橋梓)の5人だけだった。

しかし、千秋楽の前の日、田辺空彦(竹村晋太朗)のバスケットは守口三咲(英智佳)が運んだので、田辺空彦(竹村晋太朗)は容疑者から外れる。

その一方で、座長・天王寺満斗(行澤孝)は、安楽椅子探偵マニアなので、「このような推理を予想していた」という理由で容疑者に加わった。

つまり、ペンキトのリックが可能な人物は、守口三咲(英智佳)・駒川聖実(富樫世羅)・平野友芳(井上拓哉)・江坂紗夜(大橋梓)・天王寺満斗(行澤孝)の5人だけで、この5人の中に犯人が居る。

■資料室で中崎楽太(長南洸生)を殺害した犯人

兄・中崎楽太(長南洸生)は、資料室で殺害され、ロッカーに入れられていた。

しかし、犯人は安楽椅子探偵の椅子に毒針を仕込んでおり、舞台上で兄・中崎楽太(長南洸生)を殺害する予定だったので、3時に資料室で兄・中崎楽太(長南洸生)を殺害する必要性は無かった。

これは、兄・中崎楽太(長南洸生)と弟・中崎安夫(石田直也)を間違って殺してしまったからだった。

兄・中崎楽太(長南洸生)は、弟・中崎安夫(石田直也)が電話で「3時に資料室」と話しているのを聞き、弟・中崎安夫(石田直也)が誰と会うのか気になったので、3時に資料室へ行った。

しかし、弟・中崎安夫(石田直也)は忙しかったので、3時に資料室へ行かなかった。

犯人は、弟・中崎安夫(石田直也)を殺害するために資料室で待ち伏せしており、資料室に入ってきた男性を背後から鈍器で殴った。しかし、それは弟・中崎安夫(石田直也)ではなく、兄・中崎楽太(長南洸生)だった。

兄・中崎楽太(長南洸生)は一打目では死んでおらず、犯人は兄・中崎楽太(長南洸生)ともみ合いになった末、正面からの二打目で兄・中崎楽太(長南洸生)を殺害した。

そして、犯人はもみ合いになったとき、兄・中崎楽太(長南洸生)がしていた安楽椅子探偵ネックレスを引きちぎってしまい、ネックレスの玉が飛び散った。

犯人は、兄・中崎楽太(長南洸生)の代役として弟・中崎安夫(石田直也)を舞台に上げる事を思いつき、ネックレスが必要になったので、ネックレスの玉を回収しようとしたが、ソファーの下に入ったネックレスの玉を拾うことができなかった。

そこで、犯人は、ネックレスを回収しやすいように掃除機の紙パックを新しい物に交換し、掃除機を使ってネックレスの玉を吸い取って回収した。

ただ、資料室の植木鉢の隣のコンセントがあったが、生田朗子(長田吹子)が箱を置いて植木鉢横のコンセントを塞いでいたので、使用できなかった。

そこで、犯人は雑誌を除け、棚の奥にあるコンセントを使用した。

通常なら、コンセントの差し口は2つあるが、1つは棚でふさがれていたので、犯人は電気時計のコンセントを外して、掃除機のコンセントを差していた。

こため、「事務所のキャビネット横にあった掃除機の紙パックが1つ減る」「資料室の棚にある電気時計が7分遅れた」「資料室の棚にある雑誌の順番が入れ替わった」「資料室の植木鉢に落ちた金の玉を回収し忘れた」という現象が起きた。

しかし、生田朗子(長田吹子)がコードレス掃除機を購入していたのに、犯人はどうしてコードレス掃除機を使用しなかったのかという疑問点が残る。

それは、犯人はコードレス掃除機の存在を知らなかったと言うことを意味している。

つまり、生田朗子(長田吹子)がコードレス掃除機を電話で注文していたときに、その場に居なかった人物が犯人ということになる。

■安楽椅子探偵-犯人のネタバレ

安楽椅子探偵の犯人は、安楽椅子の白い椅子にペンキを入れたワイングラスの時限装置を仕掛けられた人物、かつ、生田朗子(長田吹子)がコードレス掃除機を購入した事を知らなかった人物である。

ペンキの時限装置を仕掛けられた人物は、守口三咲(英智佳)・駒川聖実(富樫世羅)・平野友芳(井上拓哉)・江坂紗夜(大橋梓)・天王寺満斗(行澤孝)の5人である。

そして、生田朗子(長田吹子)がコードレス掃除機を電話で注文するときに事務所に居なかったのは、江坂紗夜(大橋梓)・田辺空彦(竹村晋太朗)・緑橋登(浜口望海)の3人である。

つまり、その両方に該当する衣装担当・江坂紗夜(大橋梓)が犯人ということになる。

■犯人・江坂紗夜(大橋梓)の犯行のネタバレ

犯人の江坂紗夜(大橋梓)は、安楽椅子探偵を舞台上で殺害するため、足の付かない携帯電話を手に入れ、ホームページに殺害予告をした。

そして、計画に必要な物を手に入れるため、女性なれしていない弟・中崎安夫(石田直也)に近づいた。弟・中崎安夫(石田直也)は江坂紗夜(大橋梓)の頼みは、何でも聞いてくれた。

犯行に使用した毒も、弟・中崎安夫(石田直也)が買ってくれた。

そして、千秋楽の前日に、安楽椅子探偵の白い椅子にペンキの時限装置を仕掛け、古い椅子にも毒針を仕込んだ。時限装置を使ったのは、いつも最後まで残っている座長・天王寺満斗(行澤孝)に罪を着せるためだった。

そして、兄・中崎楽太(長南洸生)が死ねば、弟・中崎安夫(石田直也)は江坂紗夜(大橋梓)を疑うはずなので、江坂紗夜(大橋梓)はその前に弟・中崎安夫(石田直也)を殺害することにした。

江坂紗夜(大橋梓)は弟に電話して、3時に資料室へ来るように頼んだが、弟・中崎安夫(石田直也)は忙しかったため、行けなかった。

しかし、兄・中崎楽太(長南洸生)は、弟・中崎安夫(石田直也)が電話で話しているのを聞いて、誰と会っているのか気になり、3時に資料室へ様子を見に行った。

このため、犯人の江坂紗夜(大橋梓)は、弟・中崎安夫(石田直也)と勘違いして、兄・中崎楽太(長南洸生)を鈍器で殴打し、もみ合いになった末、殺害に至ったのである。

もみ合いになったときに、兄・中崎楽太(長南洸生)がしていた安楽椅子探偵のネックレスを引きちぎってたため、犯人の江坂紗夜(大橋梓)は掃除機でネックレスの玉を回収し、弟・中崎安夫(石田直也)に兄・中崎楽太(長南洸生)の代役を頼んだ。

こうして、弟・中崎安夫(石田直也)は兄・中崎楽太(長南洸生)の代役として舞台に立ち、安楽椅子探偵の椅子に仕込まれていた毒針で死んだ。

その後、犯人・江坂紗夜(大橋梓)は、天王寺満斗(行澤孝)の犯行に見せかけるため、事務所のキャビネットに毒の瓶を入れたのだった。

■犯人の動機のネタバレ

犯人の江坂紗夜(大橋梓)は、天王寺満斗(行澤孝)の腹違いの妹だった。江坂紗夜(大橋梓)は、母親が離婚したせいで、父親に会えるのは年に数回だけだった。

しかし、久しぶりに会っても、父親は兄・天王寺満斗(行澤孝)に安楽椅子探偵の話をするばかりで、江坂紗夜(大橋梓)の事は放ったらかしだった。

だから、江坂紗夜(大橋梓)は、父親が安楽椅子探偵の話をする度に、安楽椅子探偵の存在を否定するようになった。

脚本を書いた安楽キコの正体は、江坂紗夜(大橋梓)だった。江坂紗夜(大橋梓)は安楽椅子探偵なんて居ない、都市伝説だと教えるために、馬鹿馬鹿しい脚本を書いたが、馬鹿馬鹿しい脚本が人気になってしまった。

このため、安楽椅子探偵など実在しないと言う事を思い知らせようと思い、舞台上で安楽椅子探偵を殺害することにしたのだった。

■安楽椅子探偵-視聴者の正解率

応募総数6819通のうち、犯人を江坂紗夜(大橋梓)と予想した人は60%だった。

しかし、出題者は「名前を当てただけでは痛くもかゆくも無い」「推理のプロセスを考えて頂く遊び」と明言しており、名前を当てるだけでは無意味で、推理まで当てた人(ほぼ正解の人)は32人だった。

さらに、今回は「エレガントな解答」という条件があり、厳選な審査の結果、1人には絞り込めず、山口県の男性「424@ichi」、神奈川県の女性「てんめさん」の2名が最優秀探偵に選ばれた。2人は賞金25万円と作家のサインと認定証とメガシャキが送られた。

■安楽椅子探偵の感想と次回に向けての覚え書き

解答に「エレガントな解答」という条件が付いていたが、「エレガント」についての具体的な条件は無かった。

応募要項には「真犯人の氏名」「推理のプロセ(500文字以内)」という条件があるが、犯行から犯人を特定するだけで良いのか、犯行の動機まで推理しなければ分からないのか、その点が疑問だった。

また、ドライアイスを使った時限装置のネタバレ再現VTRでは、ワイングラスを前に倒すため、前方のドライアイスだけが不自然に昇華して小さくなくので、ご都合主義だと感じた。

それに、実際は、ドライアイスによってワイングラス内のペンキが冷やされているだろうし、椅子の上からシーツがかけられていたので、ドライアイスのトリックについては実現可能なのか疑問が残った。

もう1つ条件で気になったことがあった。「犯人は単独犯。共犯者は存在しません」という条件が付いていた。

しかし、犯人・江坂紗夜(大橋梓)は、弟・中崎安夫(石田直也)に毒物を購入させているのだから、弟・中崎安夫(石田直也)は「共犯者」にあたるのではないかと思った。

ただ、「犯人は単独犯。共犯者は存在しません」という後に「すなわち、中崎楽太(長南洸生)を劇団事務所で撲殺した犯人と、中崎安夫(石田直也)を毒針で殺した犯人は同一人物です」という説明をしている。

ということは、「犯人は単独犯」という条件を「すなわち」という接続詞で、「犯人は同一人物」という意味に限定しているということなのだろうか。

安楽椅子探偵の解決編もシックリとこなかった。エレガントな解答を期待するなら、エレガントな問題を出すべきだと思う。

ただ、応募者の60%が犯人を江坂紗夜(大橋梓)と予想しており、推理ドラマとしては難易度は高くないので、犯人の動機は無視して、犯行可能な人物を消去法であぶり出していけば、犯人を当てることは可能だと思った。

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