陸王-有村融の実在のモデルは吉野剛と高岡尚司

池井戸潤の原作小説「陸王」に登場する有村融(ありむら・とおる)の実在のモデルの紹介です。

■陸王-有村融の実在のあらすじとネタバレ

有村融は、高校生の時にテニスのインターハイに出場し、運動選手枠で有名私立大学へ進学したが、肘を痛めて引退を余儀なくされ、好きだったランニングに興味を持ち、大学院で最先端のランニング理論を学んだ。

大学院を卒業後、5年間、スポーツ用品の大手企業に勤務したが、一念発起して退職し、横浜で自分のスポーツショップを構えると当時にインストラクターの仕事を始めた。

埼玉中央銀行の坂本太郎が、有村融と知り合いで、坂本太郎がマラソン足袋を開発を始める足袋屋「こはぜ屋」の宮沢紘一に有村融を紹介した。

こうして、有村融は、「こはぜ屋」の宮沢紘一と知り合い、「こはぜ屋」が開発するマラソン足袋に助言をしたり、運動靴のコンペを紹介したり、ソールの開発を助言したりする。

さらに、有村融は、アトランティスのシューフィッター村野尊彦と知り合いだった関係で、村野尊彦と「こはぜ屋」の宮沢紘一を引き合わせ、完成したマラソン足袋「陸王」を店で販売したりする。

■陸王-有村融の実在のモデル

陸王に登場する有村融の実在のモデルを特定するのは非常に難しいのだが、私の推定では「吉野剛」と「高岡尚司」の2人である(あくまでも、当サイトのオリジナル解釈です)。

吉野剛(よしの・つよし)は香川県坂出市の出身で、坂出市立東部中学校から坂出高校を経て静岡大学に進学したが、静岡大学を中退して、カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学した。

吉野剛は学生時代はテニスで活躍していたが、修士論文で「裸足ランニング」をテーマにして、アメリカで起きた「裸足ランニング」のブームの火付け役の1人となる。

現在は「日本ベアフット・ランニング協会」の理事長を務め、自称「裸足王子」として活躍している。

一方、もう1人モデルと思われる高岡尚司(たかおか・しょうじ)は、熊本県の出身で、熊本の小川中学校から福岡県の強豪・大牟田高校へと進んだ。卒業後は、箱根駅伝を目指して、一浪で帝京大学へと進学した。

高岡尚司は中学時代から、中長距離をメーンとして、そこそこ活躍したが、故障が多く、箱根駅伝も故障で出場できなかった。

高岡尚司は、故障に泣かされ続けた経験から、選手を引退して、トレーナーや鍼灸・あん摩マッサージ指圧師として、箱根駅伝を目指す選手をサポートする側に回った。

そして、怪我に泣く選手を自分の過去に重ね、なんとかしてあげたいと思っていたとき、「裸足ランニング」に出会い、ランニングシューズを履けば故障が増える事を知る。

そこで、高岡尚司は、裸足ランニングを実践したが、故障してしままう。このため、素肌ランニングを疑問に思うが、故障の原因が「姿勢」にあることを気づき、「ゼロベースランニング」を提唱に至った。

そして、高岡尚司は、裸足感覚のランニングシューズを作れないかと考え、埼玉県行田市の足袋製造業「きねや足袋」と共同でマラソン足袋「MUTEKI(無敵)」を開発した。

高岡尚司は、裸足感覚シューズ「ALTRA」のアンバサダーに就任する一方で、コーチとしてランナーも育成している。

さらに、高岡尚司は平成24年(2012年)の湘南国際マラソンで、2時間45分39秒というタイムを出し、裸足フルマラソン日本最高記録を樹立した。

このように、陸王に登場する有村融の「テニスをやっていて、大学院でラングの理論を学んだ」という経歴のモデルが「裸足王子」こと「吉野剛」だと考えられる。

また、陸王の有村融が「こはぜ屋」の宮沢紘一にマラソン足袋のアドバイスするモデルは、「ゼロベースランニング」の「高岡尚司」がモデルになっているのではないかと考えられる。

なお、小説「陸王」の登場人物の実在のモデルについては「陸王の登場人物の実在のモデル一覧のネタバレ」をご覧ください。

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