黒革の手帖-原作のあらすじとネタバレ

松本清張の原作小説「黒革の手帖」のあらすじとネタバレです。

■黒革の手帖-原作のあらすじとネタバレ

東林銀行・千葉支店のベテラン行員・原口元子は、東林銀行を辞めてクラブを開業するため、知人・岩村叡子の店「クラブ・燭台」で働いていた。

そうした一方で、原口元子は東林銀行・千葉支店で、顧客が税金逃れのために開設した架空名義の口座から7568万円を横領しており、この横領が発覚して東林銀行を解雇され、東林銀行・千葉支店の次長・村井亨から3分の1の返済を求められる。

しかし、原口元子は、東林銀行・千葉支店の架空名義口座のリストを黒革の手帖に書き写しており、この黒革の手帖が国税に渡れば大問題となると脅し、黒革の手帖と引き替えに、支店長に弁済を要求しないという念書を書かせ、7568万円を全額、自分の物にした。

ただし、原口元子は、黒革の手帖を次長・村井亨に渡したが、そのコピーを取っていた。

こうして、原口元子の横領事件は内々に処理され、原口元子は横領した7568万円を手にして、これを元手にしてクラブ「カルネ(フランス語で『手帖』という意味)」を開業したのだった。

さて、原口元子は、クラブ「カルネ」の客・楢林謙治が東林銀行・千葉支店で「浦原英一」という架空名義で口座を作っている事を知っていた。

そして、楢林謙治は、楢林産婦人科病院の院長で、クラブ「カルネ」のホステス波子に入れ込んでおり、ホステス波子にマンションなどを買い与えていた。

そのようななか、楢林謙治が家政婦募集の求人広告を出したので、原口元子は、ホステス里子の妹・和江に報酬を約束して、家政婦の求人に応募させ、楢林謙治の情報を収集するように頼んだ。

一足先に家政婦の採用が決まったため、和江は家政婦に採用されなかったが、楢林産婦人科病院の見習看護婦として採用され、楢林産婦人科病院で働きながら、原口元子に楢林謙治や病院の様子を報告した。

そのようななか、ホステス波子が院長・楢林謙治をパトロン(スポンサー)にして、独立して店を出すことになった。

しかも、クラブ「カルネ」の2階上の店舗を購入しており、ホステス波子は明らかに原口元子を敵視していた。

さて、原口元子は、見習看護婦として潜入している和江からの報告を受け、看護婦長・中岡市子が院長・楢林謙治の愛人であることを知り、看護婦長・中岡市子に接触する。

看護婦長・中岡市子は20年も院長・楢林謙治の愛人として、公私ともに尽くしており、院長・楢林謙治の金庫番も務めていたが、院長・楢林謙治が若いホステス波子に乗り換えたため、楢林産婦人科病院を辞める事にした。

そこで、原口元子は中岡市子の相談に乗って信頼を勝ち取り、中岡市子から院長・楢林謙治の架空名義口座の情報を聞き出す事に成功した。

そして、原口元子は、院長・楢林謙治に接触して、架空名義口座の情報で、院長・楢林謙治を脅し、5000万円を手に入れた。

ホステス波子が原口元子を敵視していたことから、弱みを握られた院長・楢林謙治は、原口元子の逆鱗に触れるのを恐れ、ホステス波子への資金援助を停止した。このため、ホステス波子の出店は破談となった。

一方、原口元子は、院長・楢林謙治から退職金をもらってきたと言い、経費を引いた790万円を中岡市子に渡し、約4000万円を手に入れたのだった。

黒革の手帖-原作のあらすじと最終回の結末ネタバレ」へ続く。

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