陸王-第3話のあらすじとネタバレ

寺尾聰が出演するTBSの足袋ドラマ「陸王」の第3話のあらすじとネタバレです。

原作のあらすじとネタバレは「陸王-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

第2話のあらすじとネタバレは「陸王-第2話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

■陸王-第3話のあらすじとネタバレ

足袋屋「こはぜ屋」を見学した飯山晴之(寺尾聰)は、「シルクレイ」を開発した情熱を思い出し、「陸王」プロジェクトに加えることを条件に、顧問として「こはぜ屋」を手伝うことになった。

しかし、経理担当・富島玄三(志賀廣太郎)は、特許使用料の他に、顧問料や人員を出さなければならず、そんなお金は無いと反対した。

さて、長男・宮沢大地(山﨑賢人)が「こはぜ屋」に戻ると、見知らぬ男・飯山晴之(寺尾聰)が大きな機械を修理しており、スパナを探していた。

長男・宮沢大地(山﨑賢人)はスパナを渡してやると、飯山晴之(寺尾聰)から、「そこのバルブを閉めてくれ」と言われ、なぜか修理を手伝う羽目になった。

その後、宮沢紘一(役所広司)は、機械を修理している飯山晴之(寺尾聰)の元を訪れ、「約束のサポート人員ですが、直ぐには用意できないので、しばらくは私が」と告げると、飯山晴之(寺尾聰)は「あの若い奴は違うのか?さっきまで手伝ってくれていた」と尋ねた。

係長・安田利充(内村遥)が「若い奴?もしかして、大ちゃん(山﨑賢人)じゃないですか?大ちゃんなら工学部も出てるし、ちょうど良い」と賛成したが、宮沢紘一(役所広司)は「勤まる訳が無いだろ。就職活動をしてるし、あんないい加減な仕事ぶりじゃ、足手まといになるだけだ」と反対した。

しかし、飯山晴之(寺尾聰)は「なかなか良い筋してたぜ」と言うので、係長・安田利充(内村遥)は「就職が決まれば、誰かが引き継げばいいじゃないですか」と言い、猛プッシュした。

宮沢紘一(役所広司)は「しかし、アイツはやりたがらないだろう」と反対すると、物陰でそれを聞いていた長男・宮沢大地(山﨑賢人)は失望して立ち去った。

その日の夜、長男・宮沢大地(山﨑賢人)は知り合いと飲みに行き、「結局、オヤジにとって俺は不安材料でしか無いんだ」と嘆いた。

その後、長男・宮沢大地(山﨑賢人)が帰宅すると、宮沢紘一(役所広司)が「飯山さん(寺尾聰)の下でシルクレイの開発をやってみるか?ただし、残業代は出せないし、就活に使う時間も短くなる。だから、無理にとは言わない」と告げた。

それを聞いた長男・宮沢大地(山﨑賢人)は、驚きながらも、「やってもいいけど、どうせ新しい人を雇う金も無いんでしょ。就職が決まる前に、少しでも恩返ししないと」と答えた。

一方、アトランティスからスポンサー契約を打ち切られたダイワ食品・陸上部の茂木裕人(竹内涼真)は、陸王を履いてフォームの改善を始めていた。

マラソン足袋「陸王」のことを気にしていたシューズ調整のプロ・村野尊彦(市川右團次)が、茂木裕人(竹内涼真)に陸王の感想を尋ねると、茂木裕人(竹内涼真)は「不思議な靴です。靴に走らされているというか。履き心地は悪くないです。でも、ダメですね。このゴムのソールじゃ柔らかすぎて、レースには使えない」と言い、靴の裏を見せた。

村野尊彦(市川右團次)は「ソールか。アイデアは面白いんだけどな」と言い、陸王を手にとってソールを確かめた。

さて、飯山晴之(寺尾聰)は機械の調整を終え、宮沢大地(山﨑賢人)という助手も手に入れた。

しかし、ランニングシューズのソールには最適な固さがあり、直ぐにシルクレイを使ってソールの生産というわけには行かなかった。

飯山晴之(寺尾聰)は「陸王には陸王に合ったソールの固さがある。それを見つけなければならない。サンプルを作るにはしばらく時間がかかる」と説明した。

しかし、経理担当・富島玄三(志賀廣太郎)は「それはいつ完成しますか?完成したとしても売れなければ意味が無い」と批判する。

宮沢大地(山﨑賢人)は「茂木選手(竹内涼真)が履いてくれればな」と溜息をつくと、宮沢紘一(役所広司)は「履いてくれる。きっと。ハッタリだろうと、嘘だろうと、そう信じて頑張るしかない。嘘から出た誠って言葉もあるだろ。それだけ強く思っていれば、必ず道は開ける。新しい陸王のソールが完成したら、もう一度、茂木選手(竹内涼真)に売り込みに行く」と言い、飯山晴之(寺尾聰)に一刻も早いシルクレイの開発を頼んだ。

さて、ソールの固さに関する資料を手に入れた飯山晴之(寺尾聰)は、平均的なソールの硬度が55度から60度である事を知り、まずは、そこを目指してシルクレイの固さを調整することにした。

シルクレイは、繭を高温で煮る事によって液体にした後、ろ過をし、ジックリと圧縮冷却を賭けて固めるて作る。

しかし、昼夜に及んで実験を積み重ねても、シルクレイの固さをコントロールすることは出来ず、新ソールの開発は難航を窮めた。

一方、宮沢紘一(役所広司)は、埼玉中央銀行行田支店にソールの開発費2000万円の融資を頼みに行くが、融資課長・大橋浩(馬場徹)は「成功の保証はあるんですか?失敗したら、どのように返済していただけるんですか?」と尋ねた。

宮沢紘一(役所広司)は「失敗することを考えるよりも、どうやったら成功するのか一緒に考えてくれませんか」と頼むが、融資課長・大橋浩(馬場徹)は「実績が無い」と告げた。

宮沢紘一(役所広司)は、実績を作るため、ダイワ食品の陸上部を訪れるが、監督・城戸明宏(音尾琢真)に追い返され、茂木裕人(竹内涼真)には会えなかった。

しかし、そのころ、茂木裕人(竹内涼真)は陸王を履いて走り、フォームの完全に取り組んでいた。

ある日、熊谷シティーマラソンが開催され、アジア工業の毛塚直之(佐野岳)がトップに僅差の2位という快挙を成し遂げた。

それを観ていた茂木裕人(竹内涼真)は「おめでとう」と言って握手を求めるが、毛塚直之(佐野岳)は無視して立ち去った。

さて、宮沢紘一(役所広司)は、飯山晴之(寺尾聰)と長男・宮沢大地(山﨑賢人)のソール開発が難航しているのを観て、スポーツショップ経営・有村融(光石研)に助言を求めに行くと、坂本太郎(風間俊介)も来ていた。

宮沢紘一(役所広司)がソールの助言を求めるが、有村融(光石研)は「こういうと、突き放したように聞こえるかも知れませんが、それを考えるのが、宮沢さんの仕事です。前にも言いましたが、ソールはシューズの命です。アトランティスだって50年近い研究の積み重ねで今があるんです。50年前は小さな会社で、宮沢さんと同じような悩みを抱えて居たと思います」と告げた。

それを聞いて宮沢紘一(役所広司)は、気持ちを新たにソール開発に取り組むことを決めると、坂本太郎(風間俊介)が「銀行員として、こういう提案をしてはいけないんですが」と言い、最後の手段として、ある秘策を教えた。

ある日、足袋屋「こはぜ屋」に町山学園の栗山(鳥居みゆき)から電話がかかってきた。「こはぜ屋」がコンペに参加した光誠学園に紹介されたのだという。

町山学園は体育の授業で使用する足袋を探しているというので、宮沢紘一(役所広司)は全ての足袋をサンプルとして届けると、栗山(鳥居みゆき)は会議で決めるので、結果は電話で連絡すると言う事だった。

さて、宮沢紘一(役所広司)が足袋屋「こはぜ屋」に戻って、飯山晴之(寺尾聰)と雑談していると、町山学園から電話がかかってきたので、飯山晴之(寺尾聰)は「ダメだ。早すぎる」と落胆した。

宮沢紘一(役所広司)が電話に出ると、町山学園の栗山(鳥居みゆき)は「沢山のサンプルを持ってきて頂いたのに申し訳ないんですが、足袋の方は見送らせて頂くことになりました」と告げた。

宮沢紘一(役所広司)が「そうですか。では、またの機会に」と残念がって電話を切ろうとすると、町山学園の栗山は「そうでじゃなくて、足袋ではなく、陸王を使わせて頂きたいと。じつは親御さんの中には足袋で校庭を走り回るのは危ないと仰る方もいらっしゃいまして。満場一致で採用させて頂くことになりました」と話した。

宮沢紘一(役所広司)は思わずガッツポーズをする。注文は陸王1200足、売上げは微々たるものだが、陸王の実績に成るので、大きな一歩だった。

宮沢紘一(役所広司)は埼玉中央銀行行田支店を訪れて、陸王が採用されたことを報告し、「約束通り、実績を作ったので2000万円を融資してください」と頼んだ。

しかし、元々、融資する気など無い、融資課長・大橋浩(馬場徹)は「足袋の代わりに採用されただけで、陸王が認められたわけではない」と言い、融資は拒否した。

すると、宮沢紘一(役所広司)は「どうしても聞き入れて貰えないのなら、定期預金を切り崩します」と告げた。

これが坂本太郎(風間俊介)から教えて貰った最終手段だった。以前は担保の意味合いもあって個人名義の定期預金は崩す事ができないという暗黙の了解があったが、今は金融庁の指導も厳しくなっており、銀行は個人名義の定期預金の解約を拒否できなくなっていた。

ただ、あくまでも、個人名義の定期預金は宮沢紘一(役所広司)の個人的な資産であり、個人名義の定期預金をソールの開発費にあてるということは、家族の生活にリスクを負う覚悟が必要だと、注意しており、定期預金の解約は最後の手段だった。

定期預金の解約と聞いて顔色を変えた融資課長・大橋浩(馬場徹)は「それは得策ではない。融資の歳は社長の個人資産を参考にさせて頂いています」と抵抗するが、宮沢紘一(役所広司)は「アンタはその融資ができないと言ったんだ。だったら参考もクソも無いだろ。定期預金は全額解約させていただく」と告げた。

その後、宮沢紘一(役所広司)は「こはぜ屋」に戻って定期預金を解約することを告げると、経理担当・富島玄三(志賀廣太郎)は「いくら会社のためとはいえ、やり過ぎです。思い直してください」と止めた。

そして、経理担当・富島玄三(志賀廣太郎)は「前に話しましたよね、先代が陸王を作ろうとして失敗したとき、莫大な赤字を出し、会社を縮小させなければならないことも話しましたよね。全部、私のせいなんです。あの時、先代は今の社長と同じようにマラソン足袋の開発に、それはもう大変な意気込みで、私も必死に銀行に掛け合い、無理矢理借金をし、社長の個人名義の定期預金も取り崩して、ありとあらゆる手段で資金作りに走りました。何としてでも先代の夢を叶えてやりたかった。その結果、残ったのは倉庫を埋め尽くす在庫と莫大な借金だった。もしあれが無ければ、こはぜ屋はずっと豊だったはずです」と話した。

宮沢紘一(役所広司)は「そうだったのか。でも、それは玄さんのせいじゃないよ」と告げると、経理担当・富島玄三(志賀廣太郎)は「先代は私に仰いました。何で止めてくれなかったんだ。お前が止めてくれれば、こんなことにはならなかった。先代は、そう言った後、すまないと、私に謝って悔し涙を流しました。その姿を私は生涯、忘れることが出来ません。もうあんな思いは沢山です。だから、改めて言わせて頂きます。これ以上、続けるべきではありません」と告げた。

さて、ソール開発に取り組む飯山晴之(寺尾聰)と長男・宮沢大地(山﨑賢人)は、硬度55度から60度に近づけるところか、未だにシルクレイの硬度をコントロールする事すらできず、失敗サンプルの山を積み上げていた。

その日の夜、宮沢紘一(役所広司)は妻・宮沢美枝子(檀ふみ)に定期預金の解約を打ち明けようとしたが、長女・茜(上白石萌音)が来て「お兄ちゃんを観てたら、普通に大学を出ても就職むずかしそうだし。将来は海外で仕事がしたいから、協力をお願いします」と言い、海外留学のパンフレットを置いていった。

宮沢紘一(役所広司)がパンフレットを見て「300万」と驚いていると、長男・宮沢大地(山﨑賢人)が帰宅した。着替えたら直ぐに「こはぜ屋」に行くのだという。

宮沢紘一(役所広司)が「シルクレイの方はどうだ?」と尋ねると、長男・宮沢大地(山﨑賢人)は首を横に振り、「本当に出来るのかな?」と暗い顔をして立ち去った。

結局、宮沢紘一(役所広司)は妻・宮沢美枝子(檀ふみ)に定期預金の解約を切り出すタイミングを失ってしまった。

その後、長男・宮沢大地(山﨑賢人)は「こはぜ屋」でソール開発に奮闘していると、東和エレキ人事部から電話がかかってきた。1次面接を突破したので、始業前の8時に会場に来て欲しいということだった。

一方、茂木裕人(竹内涼真)は陸上雑誌の記者から、アジア工業の毛塚直之(佐野岳)と対談企画を持ち込まれていた。

茂木裕人(竹内涼真)が「僕は構いませんけど」と承諾すると、記者は喜び、「毛塚選手(佐野岳)と連絡をとって、日時をご連絡いたします」と告げた。

他方、村野尊彦(市川右團次)はアトランティスの部長・小原賢治(ピエール瀧)に、茂木裕人(竹内涼真)の為にソールの薄いシューズを作って欲しいと直訴したが、小原賢治(ピエール瀧)は「茂木が痛めたのは半腱様筋が復活は無い」と相手にしなかった。

村野尊彦(市川右團次)が「その万に一つが起きたとき、茂木をよそに取られてもいいんですか?」と告げると、佐山淳司(小籔千豊)は「よそって、あの足袋屋のことを言うてるんですか?今は仕方なく、あの足袋を履いてるだけでしょ」と呆れた。

村野尊彦(市川右團次)が「あの足袋はそんなに悪いもんじゃ無い」と反論すると、小原賢治(ピエール瀧)は「そんなにお気に入りなら、いっそ、あの足袋屋に転職したらどうですか?お前だってアトランティスの看板があってこそ、カリスマシューフィッターなどと呼ばれていい気になっていられるんだ。それを捨てる覚悟も無いくせに、ワタのやり方に口を挟むんじゃ無い」と吐き捨てた。

翌朝、長男・宮沢大地(山﨑賢人)は、徹夜でソール開発をしていたせいで寝坊してしまい、急いで東和エレキへ向かったが、既に面接は終わっていた。

「こはぜ屋」に出勤した長男・宮沢大地(山﨑賢人)は、飯山晴之(寺尾聰)に「本当に出来るんですか?考えられることはやり尽くした。なのに、どこをどうやれば、硬度を変えられるのか分からない」と苛立ちをぶつけたのだった。

一方、茂木裕人(竹内涼真)は陸上雑誌の記者から、毛塚直之(佐野岳)との対談企画は中止になったことを告げられる。毛塚直之(佐野岳)は他の人との対談を希望したのだという。

その日の夜、長男・宮沢大地(山﨑賢人)は宮沢紘一(役所広司)に、「顧問(寺尾聰)は卯を付いたんだ。できないのに出来るって」と弱音を吐くと、宮沢紘一(役所広司)は「後で、差し入れを持って行ってみよう」と提案した。

その後、宮沢紘一(役所広司)と長男・宮沢大地(山﨑賢人)が差し入れのコーヒー持って行くと、飯山晴之(寺尾聰)は1人で懸命に実験を続けていた。

それを観た宮沢紘一(役所広司)は長男・宮沢大地(山﨑賢人)に「あれが、嘘を付いた人間に見えるか?少なくともこの1ヶ月、お前と飯山さんがやってきたことに、嘘偽りはなかったんじゃないか」と告げた。

すると、長男・宮沢大地(山﨑賢人)は飯山晴之(寺尾聰)を手伝い、再びソール開発に加わるのだった。

翌朝、宮沢紘一(役所広司)は、有村融(光石研)から茂木裕人(竹内涼真)が陸王を履いていると教えられ、運動場に行くが、茂木裕人(竹内涼真)は陸王を履いていなかった。

宮沢紘一(役所広司)は茂木裕人(竹内涼真)に「陸王のどこがダメでしたか」と尋ねると、茂木裕人(竹内涼真)は「悪くない。そう思いました。でも、あのソールじゃ、矯正用としては履けても、レース用としてはダメですね。耐久性に関しても、数週間でかなりすり減ってしまいました」と告げた。

宮沢紘一(役所広司)は「まだ終わりじゃありません。新しいソールを開発しているので、もう少し時間をください。ウチは小さな足袋業者です。企業規模ではアトランティスには勝てませんが、コンセプトには自身があります。軽さと履き心地、そして怪我をしにくいランニングシューズ、それが陸王です。私たちに貴方のサポートをさせてください。必ず完成させて見せますから」と頭を下げた。

茂木裕人(竹内涼真)が「もし、本当にそんなシューズが完成したら履いてみたいです」と告げると、宮沢紘一(役所広司)は「必ず完成させて見せます」と約束した。

一方、長男・宮沢大地(山﨑賢人)と飯山晴之(寺尾聰)は、宮沢紘一(役所広司)が差し入れしてくれたコーヒーが切っ掛けで、繭を煮沸する温度によって硬度が変わることに気付き、シルクレイをソールに最適な固さにする事に成功したのだった。

なお、「陸王」の原作のあらすじとネタバレは「陸王-原作のあらすじとネタバレ」をご覧ください。

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