この世界の片隅に-原作のあらすじとネタバレ

ドラマや映画の原作となる、こうの史代の漫画「この世界の片隅に」のあらすじとネタバレです。

このページには原作漫画のあらすじと結末が含まれています。原作を未読の方は閲覧にご注意ください。

■この世界の片隅に-原作のあらすじとネタバレ

浦野スズは、広島県広島市で海苔を作る浦野家の長女に産まれた。浦野スズの兄は直ぐに怒る恐ろしい存在で、浦野スズは兄を「鬼いちゃん」と呼んでいた。妹スミは甘えん坊だった。

浦野スズは、子供の頃に兄(鬼いちゃん)の分かりにお使いで、「ふたば」に海苔を届けに行ったとき、バケモノ(人さらい)に遭い、バケモノ(人さらい)にさらわれていた少年・周作と出会った。

浦野スズの機転で、バケモノ(人さらい)が眠ってしまい、2人は運良く逃げ出すことが出来たが、浦野スズはボーッとしたところがあり、人さらいに遭ったのが、夢なのか現実なのか分からいような性格で、祖母の家で出会った座敷童(少女)にスイカをあげようとする心の優しい子だった。

そして、浦野スズは絵の上手な子で、小学校の同級生・水原哲は浦野スズのことが好きだった。

浦野スズは、家の仕事を手伝いながら学校を卒業したが、浦野家は埋め立てで海苔作りを廃業し、近くの工場へ働きに出ており、浦野スズと妹スミは親戚の森田家で海苔作りを手伝っていた。

昭和18年(1943年)12月、18歳になった浦野スズに、縁談が持ち込まれる。相手は呉に住む北條周作と男性だった。

そこで、祖母は浦野スズに、次のように教えた。

向こうの家で結婚式を挙げたら、その日の夜に婿さんが「傘を一本持ってきた?」と尋ねるので、「はい。新な(にいな)のを1本持ってきました」と答えなさい。それで、婿さんが「さしてもいいかいの?」と言ったら、「はい」と答えなさい。

それを聞いた浦野スズは、意味が分からず、「なんで?」と尋ねたが、祖母は「なんでもじゃ」と答えた。

その後、浦野スズは北條周作に嫁いで細やかな祝言を挙げ、新婚初夜を迎えると、夫・北條周作が「傘を持っとるかいの」と尋ねてきたので、祖母が言っていたとおり、「はい。新な(にいな)のを1本」と答えた。

すると、夫・北條周作は浦野スズの傘を借りて、軒先の干し柿を取って食べた。夫・北條周作は、祝言の時に緊張して何も食べていなかったので、腹が減っていたのだ。

そこで、浦野スズが「うちら、どこかで会いましたか?」と尋ねると、夫・北條周作は「うん。会うたで。小さいころに」と答えたのだった。

(注釈:傘の会話は、新婚初夜の作法で「床入り問答」と呼ばれる風習です。詳しくは「新婚初夜の作法「床入り問答」の実話と解説とネタバレ」をご覧ください。)

さて、夫・北條周作の母親が足を悪くしており、浦野スズは母親の介護する人が必要なので、北條家に嫁として招かれていた。夫・北條周作の両親は明るく、嫁姑問題も無かった。

夫・北條周作の姉・黒村径子は、性格が悪く、結婚して家を出ていたが、時々、戻ってきては浦野スズに嫌みを言っていた。しかし、浦野スズはボーッとした性格なので、嫌みと気付かなかった。

ある日、義理の姉・黒村径子は、嫁ぎ先の黒村家が建物疎開で取り壊しになり、下関へ行くというので、これを機に離縁して、実家の北條家に戻ってきたため、浦野スズは意地悪な黒村径子と同居することになった。

この世界の片隅に-原作の最終回と結末のネタバレ」へ続く。

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