流れ星-最終回の感想

クラゲマリッジを原作とするドラマ「流れ星」の最終回(第10話)「二人の決断」の視聴率と感想です。あらすじは「流れ星-最終回のあらすじ」をご覧ください。

ドラマ「流れ星」が第10話で最終回を迎えた。最終話の視聴率は15.8%で、平均視聴率は14.1%だった。最終回は強引過ぎた。最終回を作り直せば面白い作品だったと思う。

ドラマ「流れ星」は脚本「クラゲマリッジ」を原作としたドラマで2時間の内容をひたすら引き延ばした感じのドラマだったが、非常にゆったりとした間の取り方でリラックスして観られたドラマだった。まるでクラゲが海を漂っている様な癒し系ドラマであった。

最終回は意味が分らなかった。岡田健吾(竹野内豊)は警察署の前に立っていたのだが、どうなったのだろうか?岡田健吾は「世間を騒がせた」ことになっているが、詳細は不明である。

岡田健吾が荷物の伝票から、槇原梨沙(上戸彩)の勤務先を知ったり、インターネットで偶然、槇原梨沙が働く店を見つけるのは強引過ぎた。

このエンディングでヤングシナリオ大賞は取れないだろう。原作「クラゲマリッジ」は違う結末だろうと思う。原作が読んでみたいと思うドラマである。

さて、ドラマ「流れ星」をつまらなくしたの大きな要因は、2点である。1つ目は、槇原梨沙(上戸彩)と岡田マリア(北乃きい)との関係である。

岡田健吾(竹野内豊)と契約結婚した槇原梨沙は、妹の岡田マリアに肝臓を移植することになる。しかし、2人の間に信頼関係を構築するほどのエピソードが無かったので、肝臓移植には違和感が残る。

2人のエピソードは、槇原梨沙は岡田マリアにネイルしたくらいではないだろうか。1話を使って2人のエピソードを作るべきだったと思う。

2つ目は、槇原修一(稲垣吾郎)が槇原梨沙(上戸彩)に固執する理由である。槇原修一は近親相姦をも思わせる異様な感情をみせ、妹の槇原梨沙をストーカーのようにつけ回していた。槇原梨沙も兄の借金を肩代わりして、イメージクラブ「聖マリン学園」で働いていた。

しかし、槇原修一が槇原梨沙に固執する理由は、小さい時に両親が居なくなったさい、槇原梨沙が「お兄ちゃんの味方になる」「ずっと一緒に居る」と言ったからという些細なものであった。

槇原修一は「妹のことを思って行動している」らしいが、「妹を風呂に沈める兄」が本当に妹のことを考えているとは思えないし、槇原梨沙が性風俗店で働いてまで兄の借金を働くことが理解できない。

ストリーはいまひとつだが、登場人物は見所満載で楽しめた。特筆すべき点は2つある。1つ目は北乃きいのイジリ方である。

まず、北乃きいが病院のトイレで便器に顔を突っ込んで嘔吐するシーンである。これは「北乃きい」と「便器」とを掛け合わせて、「北乃便きい」→「便きい」→「便器」とする言葉遊びである。

非常に大胆なギャグだが、ストリーを邪魔せずにネタをドラマに溶け込ます点は制作者の知性が伺える。

次に、第5話で北乃きいが沢村涼太(桐山照史)をホテルに連れ込み、馬乗りになりセックスを誘うシーンである。

肉食系女子と草食系男子とを象徴するシーンである。佐野和真や佐野和真とのデートが報じられている北乃きいが、このシーンを演じる意味は大きい。このシーンをOKした北乃きいも事務所も高く評価できる。

最後は、子豚ちゃんキャラである。北乃きいは「子豚ちゃん」と呼ばれていたし、北乃きいが送信したメールには豚の絵文字が使用されていた。

入院しているのに丸々とした北乃きいには違和感があったが、それを逆手に取って子豚キャラにしたセンスは評価したい。

北乃きいがセックスの経験を聞かれる何の捻りもないシーンもあるが、全体的に上品に北乃きいで遊んだ良いドラマだと思う。

2つ目は、上戸彩のお腹である。上戸彩が上着をまくり上げ、岡田健吾(竹野内豊)にヘソを見せるシーンがある。

適度な弾力と張りとを兼ね備え、繊細にして柔軟なその腹は、シャワーをよく弾きそうだ。上戸彩の腹に弾かれた水滴は踊るようにして吸水口に流れていくだろう。

そして、上戸彩のヘソだ。上戸彩のヘソは、まるで砂漠にポツリと現れたオアシスのようである。行き交う旅人の喉を潤し、生きる活力を与える。見事なヘソである。

ドラマ「流れ星」のDVDは、上戸彩のお腹とへそとを観るだけでも買う価値がある。

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