下町ロケット-加納アキの原作とネタバレ

池井戸潤の原作小説「下町ロケット」シリーズに登場する経理部長・殿村直弘のあらすじとネタバレです。

■下町ロケット-殿村直弘のあらすじとネタバレ

殿村直弘は、メインバンクの白水銀行から佃製作所に出向してきた元銀行員で、佃製作所で経理部長を務めている。「トノサマバッタ」に似ていることから、「殿村」という名前と「トノサマバッタ」をかけて「トノ」と呼ばれている。

殿村直弘は、佃製作所が開発中の水素エンジンのバルブの開発に反対し、社長の佃航平にも苦言を呈していたので、みんなからメインバンク・白水銀行側の人間だと思われていた。

しかし、佃製作所がマナカシマ工業に訴えられ、白水銀行から融資を断れて資金繰りが悪化すると、殿村直弘は佃製作所の人間だと宣言し、メインバンク・白水銀行が嫌がる定期の解約を断行して、佃製作所の延命に成功した。

さらに、殿村直弘は、佃製作所の顧問弁護士ではマナカシマ工業との裁判に勝てないと言い、社長の佃航平に技術を理解する弁護士に依頼することを進言した。

こうして、佃航平は、元妻の紹介で、日本の知的財産問題ではトップクラスの弁護士・神谷修一と出会い、弁護士・神谷修一に弁護を依頼することになった。

さらに、帝国重工の財前道生が佃製作所の特許を20億円で買いたいと言っていたとき、みんなが特許を売れば佃製作所が助かると言って特許の売却を主張した。

しかし、最もお金が欲しいはずの経理担当・殿村直弘が「この特許には100億の価値がある」「資金繰りは他の方法でなんとか頑張りますから、もし資金繰りのせいで売るとおっしゃっているのならその心配は御無用です」と言って特許の売却に反対した。

こうして殿村直弘は、要所で活躍して佃製作所を支え、マナカシマ工業との訴訟に勝つと、古巣の白水銀行との取引を解消した。

また、帝国重工の財前道生が年5億円の特許使用料で特許使用契約を求めてたときも、殿村直弘は「リスクのないところにビジネスがありますか」と言い、特許の使用では無く、バルブシステムを製造して供給したいと希望する社長の佃航平を支持した。

さらに、佃製作所が帝国重工のテストを受けるときも、殿村直弘は先頭になって佃製作所の社員を鼓舞し、「こんな評価しかできない相手に、我々の特許を使っていただくわけにはいきません」と言い、一歩も引かずに帝国重工のテスト担当者と渡り合った。

こうして、殿村直弘は裏方して佃製作所を支え続け、帝国重工にバルブシステムの供給することを成功させたのだった。

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■下町ロケット・ガウディ計画の殿村直弘

殿村直弘は技術屋ではないので、シリーズ2作目の「下町ロケット・ガウディ計画」では大きな活躍は無いが、経理部長や元銀行員として社長・佃航平に助言し、人工弁「ガウディ」を成功に導いた。

■下町ロケット・ゴーストの殿村直弘

殿村直弘は、実家が300年続く農家で、父親が心筋梗塞で倒れたため、佃製作所を休んで実家の田んぼを管理することにした。

佃航平はトラクターを運転させて貰ったことを切っ掛けに、トラクターはトランスミッションが重要だと気づき、トランスミッションへの参入を決め、トランスミッション用のバルブの開発に着手した。

その後、父親が退院すると、殿村直弘は佃製作所に復帰したが、佃製作所を辞めて農家を継ぐことにした。

妻は、自分まで仕事を辞めると何かあったときに困るため、自分は仕事を続けるので、好きにすればいいと農家を継ぐことを認めてくれたので、ギアゴーストとケーマシ
ナリーの裁判が終わると、辞表を提出した佃製作所を辞めた。

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