後妻業-原作のあらすじと犯人ネタバレ

木村佳乃が主演するドラマ「後妻業(ごさいぎょう)」の原作となる黒川博行の小説「後妻業」のあらすじとネタバレです。

このページには原作のネタバレが含まれているので、結末のネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。

■後妻業-原作のあらすじとネタバレ

武内小夜子(年齢69歳)は、老人と結婚して殺害し、老人の遺産を相続する「後妻業」を生業とした女だった。

黒幕は結婚相談所「ブライダル微祥」の経営者・柏木亨で、柏木亨は武内小夜子のような後妻業の女を複数人抱えており、「ブライダル微祥」を使って、女性に「後妻業」を斡旋していた。

さて、武内小夜子(年齢69歳)は、ターゲットの老人・中瀬耕造(91歳)と結婚すると、老人・中瀬耕造が服用していた薬を胃薬にすり替るという手口で、殺害しようとした。

2ヶ月後、武内小夜子の思惑通り、老人・中瀬耕造は散歩中に倒れたが、死ななかった。

武内小夜子はそのまま放置して殺そうとしたが、黒幕の柏木亨が疑われないように救急車を呼べと言うので、武内小夜子は不本意ながら救急車を呼んで、老人・中瀬耕造を病院へと運んだ。

そして、武内小夜子と柏木亨は、老人・中瀬耕造の入院中に、鍵師を呼んで老人・中瀬耕造の金庫を開け、預金通帳や株式など6000万円の資産を発見した。

しかし、武内小夜子と柏木亨は、共犯者と言っても、自分の利益だけを考えて、お互いに信用しておらず、銀行の通帳と印鑑を別々に管理し、勝手に引き下ろせないようにするという有様だった。

■投資信託の解約

武内小夜は黒幕・柏木亨とともに、老人・中瀬耕造の投資信託を解約するため、銀行へ行くが、最近は本人確認が徹底されており、投資信託を解約するためには本人の承諾が必要だった。

そこで、武内小夜は、老人・中瀬耕造が意識不明で入院しているとことを明かし、老人・中瀬耕造が作成した公正証書の遺言書を見せて事情を話して、銀行に投資信託の解約を迫った。

武内小夜は、老人・中瀬耕造と結婚したと言っても、籍は入れていないので、法律的には「妻」ではなかったが、公正証書で「内縁の妻」として認知されていた。

公正証書を見た銀行側は、老人・中瀬耕造に会って意識不明という状態を確認することを条件に、投資信託の解約に応じたので、武内小夜は、その日のうちに銀行員を病院に来させ、老人・中瀬耕造の状態を確認させた。

こうして、武内小夜子らは4000万円の投資信託の解約してお金を引き出すことに成功したのだった。

一方、娘の中瀬朋美と西木尚子は、武内小夜子は元看護婦だと言っていたが、医療知識が無いので、元看護婦という経歴を怪しんでいた。

■後妻業の宣戦布告

そのようななか、老人・中瀬耕造が死んだ。武内小夜子が「空気注射」という方法で殺害したのだが、意識不明の老人が死んだところで、誰も殺人を疑う者は居らず、完全犯罪だった。

看護婦長は葬儀屋を紹介しようとしたが、武内小夜子は葬儀屋の紹介を断ると、娘の中瀬朋美と西木尚子に、自分が喪主を務めると言い、葬儀の主導権を握り、強引に葬儀の準備を進めたのだった。

さて、葬儀が終わると、武内小夜子は娘の中瀬朋美と西木尚子に380万円の葬儀明細を見せ、半分の190万円を請求した。

妹・中瀬朋美は、坊主へのお布施が90万円というのうは法外だと怒るが、武内小夜子は「高いと思うのなら、お寺に掛け合ったらどうです」と相手にしなかった。

葬儀は参列者も少なく、弁当も貧相だったので、とても380万円もかかっているとは思えなかったが、既に葬儀は終わっていたので、妹・中瀬朋美は不満をもちながらも、姉・西木尚子の分と併せて180万円を支払うのだった。

そこで、妹・中瀬朋美が「金庫があるはずだ」と言い、遺産相続の話を切り出すと、武内小夜子は「中身は全部、私が相続します」と言い、父・中瀬耕造の公正証書の遺言書を差し出した。

公正証書の遺言書には、「羽曳野市の土地と家屋を除く、全ての財産を内縁の妻・武内小夜子に相続させる」と書いてあった。

娘の中瀬朋美と西木尚子は、父・中瀬耕造と武内小夜子は正式に結婚しているものと思っていたが、遺言書を読んで、2人が籍を入れていなかったことを知って驚き、「本性を表したわね。しかるべき措置を執る。このままでは済まさない」と宣戦布告したのだった。

■後妻業の女

妹・中瀬朋美は仕事の関係で公正証書の効力を知っていたので、立場が悪いことを覚悟していたが、法律の知識は無かったので、同級生の弁護士・守屋に相談した。

相談を受けた弁護士・守屋は、武内小夜子はプロの「後妻業」だと教えた。「後妻業」とは、老人と結婚して、老人の遺産を相続する事を職業にしている人たちである。

しかし、「内縁の妻」に法的な相続権が無い。武内小夜子が入籍していれば、争うこと無く、相続権を得られるのに、なぜ入籍せずに公正証書を作って「内縁の妻」としたのか。その理由は弁護士・守屋にも分からなかった。

さて、弁護士・守屋は、妹・中瀬朋美と姉・西木尚子に、法律で「遺留分」(法定相続分の半分)を請求できると言い、遺産6000万円の半分の3000万円は相続できることを教えた。

後は、武内小夜子に後妻業だという事実を突きつけて、武内小夜子にどこまで譲歩させるかという問題になると言い、武内小夜子の身辺調査を南栄総合興信所に依頼した。

■調査員・本多芳則の思惑

弁護士・守屋の依頼を受け、南栄総合興信所の調査員・本多芳則が調査を開始した。調査員・本多芳則は、マル暴の刑事だったが、逮捕歴の横流しがバレたので、刑事を辞め、探偵の仕事をしていた。

調査員・本多芳則が武内小夜子のマンションの登記簿を調べると、マンションを購入したのは、武内宗次郎という人物だと判明するが、武内宗次郎は既に死んでいた。

それを知った調査員・本多芳則は、武内小夜子の尻尾をつかんで脅せば、いい金づるになるのではないかと考えた。

そこで、調査員・本多芳則が、武内宗次郎の遺族に会って話を聞くと、武内宗次郎は徳島県で車を運転中に崖から転落して死んでいたことが分かった。

しかも、武内宗次郎が武内小夜子と結婚していたことは家族も知らず、武内宗次郎の通夜に、突然、武内小夜子が現れ、公正証書の遺言を突きつけて妻を名乗り、大半の財産を相続したというのだ。

遺族は警察に武内小夜子のことを相談したが、武内宗次郎は生命保険に入っていなかったので、警察は事件性無しと判断し、事故として処理していた。

こうして、武内小夜子は自宅の土地の大半を相続したのだが、家は武内宗次郎の長男の名義だったので、武内小夜子は土地を売却できていなかった。

武内小夜子が籍を抜かずに、武内姓を名乗り続けているのは、この土地の売却を狙っていたからだった。

■武内小夜子の正体

調査は進み、武内小夜子の本名は「黒澤小夜子」と判明し、父親が「黒澤匡春」と判明した。

武内小夜子の結婚歴や逮捕歴も明らかとなり、結婚相談所「ブライダル微祥」の経営者・柏木亨も後妻業に関与している事も分かった。

しかも、武内小夜子は元看護婦などではなく、経歴は全て嘘で、元々は風俗街の女だったようだ。

調査員・本多芳則は徳島県で死んだ前夫・武内宗次郎の調査をしたかったが、上司が依頼の範囲外として認めなかった。

そこで、調査員・本多芳則は、自費で徳島県へと渡り、現地警察で武内宗次郎の事故について話を聞いたが、収穫は無かった。

しかし、数年前に、元木日出夫という人物が、武内宗次郎と同じ場所で同じように崖から転落して事故死していた事が判明した。

事故現場を見た調査員・本多芳則は、武内小夜子に共犯者が居ると確信し、元木日出夫も後妻業の被害者ではないかと考えた。

その後、資料が揃ったので、調査員・本多芳則は、自費で徳島県に行った事は隠したまま、弁護士・守屋に提出する報告書を作成した。

一方、後妻業に励む武内小夜子は、次のターゲットの老人・舟山喜春に近づき、交際を開始していたが、まだ公正証書を作るには至っていなかった。

そのようななか、武内小夜子の弟・黒澤博司が刑務所から出所し、武内小夜子の元に転がり込んできて、お金をせびるようになった。

調査員・本多芳則、弟・黒澤博司と柏木亨に接点を見つけ、さらに、9年前に徳島県で道路から転落死した元木日出夫が、武内小夜子の夫だったことを突き止めたのだった。

後妻業-原作の最終回と結末ネタバレ」へ続く。

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