スカーレット-丸熊陶業(まるくまとうぎょう)のモデルは近江化学陶器

戸田恵梨香が主演するNHKの朝ドラ「スカーレット」に登場する丸熊陶業(まるくまとうぎょう)のモデルのネタバレです。

■スカーレット-丸熊陶業のあらすじ

朝ドラ「なつぞら」に登場する丸熊陶業は、滋賀県信楽町で最大の窯元である。

主人公の川原喜美子(戸田恵梨香)は、丸熊陶業の娘・熊谷照子(大島優子)と友達となり、後に丸熊陶業に就職することになる。

■スカーレット-丸熊陶業のモデル

丸熊陶業のモデルは、朝ドラ「スカーレット」のモデル神山清子が就職した「近江化学陶器」です。

近江化学陶器は明治7年(1874年)2月に創業し、「信楽鍋要」「信楽糸取鍋合名会社」などを名乗り、陶器製の糸取鍋などを製造していたが、昭和16年2月に近江化学陶器有限会社を設立して、糸取鍋から理化学陶器へと転業した。

戦争の影響で金属が不足してくると、近江化学陶器は、金属製品の代替品として陶器製のガスコンロなどを製造したり、陶器製の爆弾や陶器製の地雷などを製造していたようだ。

戦後の昭和20年代の信楽は火鉢景気に沸き、火鉢で大儲けしたが、電化製品の登場により、昭和30年代に入ると、火鉢の需要が低迷し、植木鉢の生産するようになった。

そして、近江化学陶器は、昭和30年代の中期から、タイルの生産を開始して以降、次第にタイルの割合が多くなり、現在はタイルメーカーになっている。

■近江化学陶器と岡本太郎のネタバレ

さて、朝ドラ「スカーレット」には、「芸術は爆発だ」で有名な岡本太郎をモデルとしたジョージ富士川(西川貴教)が登場するので、近江化学陶器と岡本太郎の関係についてもネタバレしておく。

岡本太郎は、昭和26年、40歳の時に東京国立博物館で縄文土器と出会い、縄文土器に強い衝撃を受け、立体的な作品や陶器製の作品を作るようになった。

一方、近江化学陶器がタイルを製造し始めたのは、昭和33年からで、昭和35年1月にパレスホテルの外装タイルを手がけて、東京進出に成功する。

そして、昭和39年、東京の銀座松坂屋が東京オリンピックに向けて外壁を工事したとき、近江化学陶器が名乗りを開けた。

銀座松坂屋のアドバイザーをしていた岡本太郎は、無名の近江化学陶器には荷が重いとして、自身が顧問を務めている日本陶管へと発注させようとした。

しかし、近江化学陶器の営業マンは、岡本太郎の過去の陶器作品が塗り物であることを指摘し、信楽焼なら岡本太郎が求める「赤」を出せると言った。

過去の陶器作品に不満を持っていた岡本太郎は、近江化学陶器の営業マンに核心を指摘されて、信楽焼に興味を持ち、信楽焼の「赤」に取り付かれた。

このため、岡本太郎は、国立代々木競技場の壁画、「坐ることを拒否する椅子」、太陽の塔の背後に取り付けた「黒い太陽」など、大半の陶器作品は近江化学陶器で制作している。

ただ、朝ドラ「スカーレット」のモデル神山清子は、昭和29年(1954年)に近江化学陶器に入社したが、主力商品の火鉢の需要が低迷して会社が傾いてきたため、昭和38年には会社を辞めて陶芸家へと転身している。

このため、神山清子と岡本太郎に深い接点はなく、朝ドラ「スカーレット」の川原喜美子(戸田恵梨香)とジョージ富士川(西川貴教)のエピソードは創作だと思われる。

なお、朝ドラ「スカーレット」の各モデルのネタバレは「スカーレット-あらすじとネタバレ」をご覧ください。

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