朝ドラ「エール」のカフェー「パピヨン」のモデルと実話のネタバレ

朝ドラ「エール」に登場するカフェー「パピヨン」のモデルと実話のネタバレです。

■エールのカフェー「パピヨン」のモデル

NHKの朝ドラ「エール」では、木枯正人(野田洋次郎)古山裕一(窪田正孝)をカフェー「パピヨン」に連れて行き、「影を慕いて」を弾き語りしています。

このカフェー「パピヨン」のモデルは、東京・新宿に実在したカフェー「麗人(れいじん)」です。「麗人」は美人という意味です。

木枯正人(野田洋次郎)がカフェー「パピヨン」で、「影を慕いて」を弾き語りしているのも実話なので、古賀政男の実話をネタバレしておきます。

古賀政男は、明治大学時代に、音楽院でマンドリンとギターを教えていました。

そして音楽院の生徒に中島梅子という女性がいて、中島梅子から師弟以上の関係になりたいという手紙をもらい、古賀政男は中島梅子と結婚したいと思い悩むのですが、中島梅子は人妻で、良い生活をしていました。

古賀政男は貧乏学生で、結婚しても中島梅子に良い生活はさせられないため、最終的にこの恋は破局します。

そして、失恋や将来への不安から、古賀政男は首にナイフを当てて自殺を図るのですが、マンドリン倶楽部の会計係・大沼幸七に見つかり、未遂に終わりました。

古賀政男は首の傷が痛いので、痛み止めにお酒を飲むのですが、痛みは癒えず、苦悩しながら、その日の夜に「影を慕いて」の歌詞を書き上げました。

それから半年後に作曲して、古賀政男は「影を慕いて」を完成させると、知人に聴かせるのですが、知人がいい顔をしなかったので、新宿のカフェー「麗人」へ行き、知り合いの女給に「影を慕いて」を聴いてもらいました。

しかし、女給は「だめだめ、古賀さん。こんな古くさい感じの曲は、現代には向かないわ」と酷評されてしまいました。

その後、古賀政男は、マンドリン倶楽部の演奏会に歌手の佐藤千夜子を呼ぶと、「影を慕いて」を譜面をみてもらいます。

すると、佐藤千夜子が「良い曲ね。私がレコードに入れてあげるから、もう1曲作りなさい」と言いました。

そこで、古賀政男は、浜田広介の詩「日本橋から」に曲を付けると、佐藤千夜子が2曲をレコードに吹き込んでくれ、古賀政男は昭和5年12月にビクターからデビューしました。

この「影を慕いて」は全く売れなかったのですが、日本コロムビアに目にとまり、専属契約をもちかけられました。

古賀政男は「私は作曲家ではない。学校も10番以内で卒業したのだから、社員として雇って欲しい」と言い、文芸部の社員を希望しました。

すると、日本コロムビアは、月2曲を作曲するなら社員として雇うと言い、月給はいくら欲しいか尋ねました。

古賀政男は月60円で生活したいたので、月給80円を提示すると、日本コロムビアは「外資系の会社なので昇級は無い。その代わり120円出そう」と言うので、古賀政男は腰を抜かさんばかりに驚き、日本コロムビアの社員となりました。

しかし、日本コロムビアの1作目が売れたので、会社から「作曲に専念して欲しい」と言われ、古賀政男は専属作曲家となるのでした。

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■キスマーク事件のモデル

古山裕一(窪田正孝)は、木枯正人(野田洋次郎)に連れられてカフェー「パピヨン」へ行った日、ワイシャツにキスマークを付けて帰ってきたため、妻・関内音(二階堂ふみ)が嫉妬するエピソードがありました。

このエピソードにも、モデルとなった実話があります。

モデルの古関裕而は、古関金子と3ヶ月間の文通で結婚しました。

この3ヶ月間で大量の手紙をやりとりしたので、手紙は行李(竹で編んだ箱)一杯になっていたのですが、古関金子が嫉妬して手紙を燃やしたので、手紙は手提げの紙袋1杯分しか残っていません。

具体的に古関金子が何に嫉妬したのかは不明なのですが、手紙を燃やしたエピソードが朝ドラ「エール」のキスマーク事件として描かれたのだと思います。

■古山音がカフェーで働くモデル

古山音(二階堂ふみ)はオペラ「椿姫」の最終選考会に残ったのですが、双浦環(柴咲コウ)から、このままでは夏目千鶴子(小南満佑子)に勝てないと言われてしまいます。

そこで、古山音(二階堂ふみ)は男女の心理を学ぶため、カフェー「パピヨン」で、女給「音江(おとえ)」として働きます。

古山音(二階堂ふみ)のモデル古関金子がカフェーで働いたという記録はないのですが、このエピソードには2つのモデルがあります。

1つ目のモデルは、ヒット曲が出る前の古関裕而のエピソードです。

昭和初期はエロ・グロ・ナンセンスが流行しており、流行歌にもエロ・グロ・ナンセンスが反映されていました。

このため、ヒット曲の出ない古関裕而は、ディレクターから、しきりに「もっと社会見学をしなくては」と言われていたのですが、古関裕而は気が進まないので、自分の手がけられる範囲のものだけ、コツコツと作曲しました。

つまり、朝ドラ「エール」では、古関裕而が社会見学をしなかったエピソードを反転させ、古山音(二階堂ふみ)に社会見学をさたと解釈できます。

そして、古山音(二階堂ふみ)がカフェーで働く、もう1つのモデルは、女優・浪花千栄子のエピソードです。

浪花千栄子は、朝ドラ「エール」の次に始まる朝ドラ「おちょやん」のモデルです。

浪花千栄子は8歳の時から18歳の時まで女中奉公に出ていたのですが、18歳の時に給料を全額、父親に搾取されていた事を知り、奉公先を逃げ出して京都へ行き、兵隊相手のカフェー「オリエンタル」で働き始めました。

本当は飯炊きの仕事がしたかったのですが、既に飯炊きは居るというので、女給のユリちゃんに諭されて、浪花千栄子は女給としてホールに出るようになります。

女給は現在のホステスで、当時のカフェーは「コロビ」と言って売春もしていたので、女給としてホールに出るようになった浪花千栄子も客が付き、コロビをすることになりました。

ところが、浪花千栄子がコロビをする当日、女給のユリちゃんが浪花千栄子の荷物を持って逃げたので、浪花千栄子はカフェー「オリエンタル」を辞めてユリちゃんに付いていきました。

このユリちゃんが女優志望で、プロダクションに入ると言うので、浪花千栄子は女優などには成りたくなかったのですが、ユリちゃん以外に頼れる人が居ないので、ユリちゃんと一緒にプロダクションに入り、女優の道へと足を踏み入れたのです。

浪花千栄子は次の朝ドラ「おちょやん」のモデルなのだから、朝ドラ「エール」には関係無いと思う人も居るかも知れませんが、朝ドラでは時々あるオマージュです。

たとえば、朝ドラ「エール」の第40話で、古山音(二階堂ふみ)と古山裕一(窪田正孝)が屋台でラーメンを食べていました。これは朝ドラ「まんぷく」のオマージュです。

さらに、朝ドラ「エール」の権藤茂兵衛(風間杜夫)が陶芸を始めるのですが、これは朝ドラ「スカーレット」のオマージュです。

他にも、朝ドラ「スカーレット」の第11話で川原喜美子(戸田恵梨香)が自転車に乗るシーンがあるのですが、これは大河ドラマ「いだてん」のオマージュです。

こういうオマージュはよくあることなので、古山音(二階堂ふみ)がカフェーで働くのは、朝ドラ「おちょやん」のオマージュだと考えられるのです。

だから、朝ドラというのは、単発で観るよりも、毎回、続けて観ると、より面白味が増すのです。

というこどで、八丁味噌ならぬ手前味噌なのですが、当サイトでは次に始まる朝ドラ「おちょやん」のモデルやエピソードを詳しくネタバレしていますので、「おちょやん-あらすじとモデルのネタバレ」もご覧いただけたらと幸いです。

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■希穂子(入山法子)のモデル

朝ドラ「エール」で、村野鉄男(中村蒼)がカフェー「パピヨン」で働いている女給・希穂子(入山法子)と再会するというエピソードがあります。

この希穂子(入山法子)にも実在のモデルが居るのですが、希穂子については既に別のページでモデルをネタバレしているので、詳しくは「エール-希穂子(きほこ/入山法子)のモデルとネタバレ」をご覧ください。

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