バーテンダーの感想-神のグラス

ドラマ「バーテンダー」の第1話「嵐を呼ぶ男VS伝説ホテル王…永久にまずい酒」の視聴率と感想です。第1話の視聴率は11.0%でした。バーテンダーのあらすじは「バーテンダーのあらすじ」をご覧ください。


ドラマ「バーテンダー」の第1話は面白かった。オープニングで視聴者を釘付けにするような面白さは無いが、深夜ドラマらしいしっとりとしたドラマに仕上がっている。お酒を飲みながら観たいドラマである。
ドラマ「バーテンダー」の原作は長友健篩の漫画「バーテンダー」で、アニメ化されているが、私は原作・アニメともに未読なので、結末を知らない。
さて、主人公は、若くして歴史あるヨーロッパのカクテルコンテストで、日本人として初優勝した一流のバーテンダー佐々倉溜(相葉雅紀)である。
しかし、佐々倉溜(相葉雅紀)は、師匠の加瀬五朗(竹中直人)から「クビだ。お前はプロのバーテンダーかもしれないが、本物のバーテンダーじゃない」と言われて帰国し、日本の酒屋で働いている。
一方、G&E出版で雑誌「週刊東京ワンダーナイト」の記者をしている来島美和(貫地谷しほり)は、ホテルの社長で祖父の来島泰三(津川雅彦)が言う「神のグラス」が作れるバーテンダーを探している。
「神のグラス」とは、選ばれたバーテンダーだけが作ることができる究極の1杯で、祖父の来島泰三(津川雅彦)はホテルのカウンターを「神のグラス」を作れるバーテンダーに任せたいと考えている。
お酒の配達をしている佐々倉溜(相葉雅紀)と、残業をするために会社へ戻る来島美和(貫地谷しほり)とが出会い頭にぶつかり、ストリーは始まっていく。
佐々倉溜(相葉雅紀)が帰国する理由が説明不足だった。加瀬五朗(竹中直人)がパリのラッツホテルの上司で、加瀬五朗が佐々倉溜をクビにしたということだろう。
佐々倉溜(相葉雅紀)がクビになった理由は分らない。佐々倉溜自信もクビになった理由を理解していないようだ。解雇された理由は、今後明かとなっていくのだろう。
そして、佐々倉溜(相葉雅紀)は、「お前は本物のバーテンダーじゃない」と言う来島泰三(津川雅彦)と出会う。加瀬五朗(竹中直人)にも「お前は本物のバーテンダーじゃない」と言われた。本物のバーテンダーとは何なのか。
佐々倉溜(相葉雅紀)は来島泰三(津川雅彦)から「本物のバーテンダー」の意味を聞く。来島泰三の言う「本物のバーテンダー」とは、職業ではなく、生き方だった。本物のバーテンダーの意味を知った佐々倉溜は、再びバーテンダーの門戸を叩く。
お酒に詳しくなくても、楽しめるようなドラマになっているが、お酒に詳しくないが故の疑問も生まれる。
天才バーテンダー佐々倉溜(相葉雅紀)が、お好み屋「さくら食堂」で水割りを作るシーンで疑問が2つ。佐々倉溜はウイスキーを計量カップで量るのだが、水は目分量で入れていた。だったら、ウイスキーも目分量で良かったのではないかと疑問に思う。
もう1つは水割りをかき混ぜるさい、棒を1度上げるシーンである。あの棒を上げるのも何か意味があったのだろうか。
バー「ラパン」は天井からの照明が明るめで、バー「K」は間接照明を使った暗めの照明となっている。いずれも来島泰三(津川雅彦)の行きつけのバーである。
バー「K」のバーテンダー葛原隆一(金子ノブアキ)が、佐々倉溜(相葉雅紀)のライバルになるようだ。2人が競い合って、「神のグラス」を目指すのだろう。
さて、第1話を観る限りでは、相葉雅紀はバーテンダーが板に付いていないので、違和感が残る。津川雅彦や竹中直人を脇に、主役をはるのは荷が重い気がする。
相葉雅紀は天才バーテンダーという感じがしない。相葉雅紀を主役にするのなら、新人バーテンダーや、普段はしがないサラリーマンだが、実は凄腕のバーテンダーといった役の方が良かったと思う。
貫地谷しほりは地味な女性の役が似合う。ラパンのバーテンダー杉山薫(荒川良々)がグダグダなしゃべり方をしているのは、滑舌の悪い相葉雅紀をカモフラージュするためかもしれない。
ドラマ「バーテンダー」は黒幕や犯人が登場しないのでつまらないが、ストリーは面白い。第2話には城島茂や倉科カナもゲスト出演するので、次回が楽しみである。
バーテンダーの原作と主題歌は「バーテンダーの原作と主題歌」をご覧ください。

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