トップ・オブ・カーディナル

金子ノブアキが主演するドラマ「バーテンダー」の最終回(第8話)の結末と感想の後編です。このページは「バーテンダー最終回の感想」からの続きです。


最終回の勝負でもそうだった。審査員が来島美和(貫地谷しほり)になっても、葛原隆一(金子ノブアキ)は完璧のカクテル「トップ・オブ・カーディナル」を出した。
しかし、来島美和(貫地谷しほり)が悩んでいることを知っていた佐々倉溜(相葉雅紀)は、練習していたカクテル「アメリカンビューティー」ではなく、来島美和を救う為のカクテル「XYZ」を出した。
当然、佐々倉溜(相葉雅紀)が勝のだろうと思って観ていたが、葛原隆一(金子ノブアキ)が勝ってしまった。
ただ、佐々倉溜(相葉雅紀)は、カクテル「XYZ」で来島美和(貫地谷しほり)の心を癒したので、負けたという感じもしなかった。
ドラマ「バーテンダー」の最終回は、小学校の運動会で全員が手をつないでゴールする徒競走を観ているようだった。
ドラマ「バーテンダー」は、「神のグラス」と「本物のバーテンダー」というキーワードがあった。
神のグラスとは、全てのバーテンダーが目指す究極の1杯で、道に迷い、孤独に傷つき、行き場のない魂を救う最後の1杯のことである。
本物のバーテンダーとは、職業としてのバーテンダーではなく、バーテンダーとしての生き方で、本物のバーテンダーは絶望している誰かを心の底から救いたいと思う強い心を持ち続けなければならない。
佐々倉溜(相葉雅紀)はカクテル「XYZ」で、傷つき、迷っている来島美和(貫地谷しほり)を救ったことで、本物のバーテンダーになれたと思う。
さて、バーテンダーの最終回は気になる点が多いのだが、お酒を飲みながら書いているので、そろそろ眠い。特に気になった1点だけ書いて、感想を切り上げる。
最後の勝負で、来島美和(貫地谷しほり)が「これはオリジナルカクテルですか?」と質問するのだが、葛原隆一(金子ノブアキ)はシンガポールにあるホテル「ラッフルズホテル」やカクテル「シンガポールスリング」の話を始めた。
だから、葛原隆一が作ったのはカクテル「シンガポールスリング」なのかと思ったのだが、葛原隆一が作ったのはカクテル「トップ・オブ・カーディナル」だった。
カクテル「トップ・オブ・カーディナル」がオリジナルカクテルなのか、既存のカクテルなのかが分からなかったので、インターネットで検索してみた。
検索してもドラマ「バーテンダー」の情報しか見つからなかったので、おそらく、葛原隆一(金子ノブアキ)のオリジナルカクテルだと思う。
最近のドラマは質問と答えとが対応していない台詞が多い。こういう台詞があると、ドラマがつまらなくなるので改善して欲しい。
「これはオリジナルカクテルですか?」と質問したら、「はい、オリジナルカクテルです」か「いいえ、○○が考案したカクテルです」と答えるべきだと思う。
「これはオリジナルカクテルですか?」と質問して、「トップ・オブ・カーディナルです」という答えが返ってきたら、どう解釈していいのか分からない。
チーフマネージャーを決定する最後の勝負は、最終回の山場なのだから、もう少し丁寧に作って欲しかった。
とはいえ、ドラマ「バーテンダー」は全体的に面白かった。8話で終わったということは、打ち切りだったのだろうか。8話で終わらせるにはもったいない。DVDが欲しい。

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コメント欄

理解力ゼロですか?
葛原のカクテルはオリジナルでしょ、どう考えても。
シンガポールのホテル云々のくだりで理解しましょう。

  • 投稿者-
  • あの~

最終回あらすじ、ありがとうございます!
震災の影響でドラマを見れずにヤキモキしていました。
これでスッキリできました。

  • 投稿者-
  • キャベツ