遺留捜査の決め台詞と視聴率と感想

中山忍が出演するドラマ「遺留捜査」の第1話「玩具のピアノと乱れた足音」の視聴率と感想と決め台詞についてです。あらすじは「遺留捜査のあらすじ」をご覧ください。


2011年4月期の新ドラマ「遺留捜査」が始まった。第1話の視聴率は17%とかなりの好スタートとなった。
第1話の被害者が、ピアニストの財津陽一(橋本さとし)で、犯人は所属事務所の社長・入江(近藤芳正)だった。
始まった直ぐに犯人が予想できた。入江(近藤芳正)は、部下から財津陽一(橋本さとし)の死亡報告を受けたとき、「自殺か」と答えた。この台詞で、犯人は社長の入江だと分かった。
通称「遺留捜査課」の糸村聡(上川隆也)は、「壊れた赤いピアノ」と「ICレコーダー」とから、犯人に辿り着いた。
犯人の入江(近藤芳正)は、糸村聡(上川隆也)の録音した曲の上から、自分の演奏した曲を消去して、自分の演奏を録音していた。
消去した曲の方には、犯人が偽装したハイヒールの音が入っていたので、捜査をミスリードする証拠を消す行為に疑問を感じた。
しかし、ICレコーダーは偽装とは関係なく、自分の方が糸村聡(上川隆也)よりも才能があるという自己顕示で、自分の演奏を録音するためだった。ハイヒールは音ではなく、足跡を付けるためだろう。
犯人の入江(近藤芳正)は、ハイヒールを履いて、糸村聡(上川隆也)の婚約者・相川雪江(中山忍)を犯人に仕立て上げようとしていたが、なぜ相川雪江だったのかは理解できなかった。
ICレコーダーの解析は、日本音響研究所の江藤奈津子(水野真紀)に依頼したのだが、江藤奈津子は「聞かれなかったから報告しなかった」と言い、ハイヒールの足音に乱れがあることを報告しなかった。
「聞かれなかったから報告しなかった」という政治家の答弁みたいな台詞を聞いて、江藤奈津子(水野真紀)に嫌悪を感じた。江藤奈津子はもの凄い性格の悪い女だと思った。
糸村聡(上川隆也)らは、ICレコーダから復元したハイヒールの音を再現する実験を行うのだが、糸村聡(上川隆也)は24cmのハイヒールが履けていた(サイズは現場に残った足跡から判明している)。
当然、犯人の入江(近藤芳正)の24cmのハイヒールを履いていることになる。男性でも24cmのハイヒールを履けることに疑問を感じた。
糸村聡(上川隆也)の決め台詞は、「3分間だけ時間をくださいませんか」のようだ。決め台詞くらいはビシッと決めて欲しいのだが、かなり中途半端な決め台詞である。
第1話の最後に、犯人の入江(近藤芳正)が取調室でピアノを演奏するシーンがあった。近藤芳正がお笑い芸人のホンコン(蔵野孝洋)にしか見えなかった。
入江(近藤芳正)は、財津陽一(橋本さとし)よりも自分の方が才能があると言っていたが、音楽を聴いた限りではドングリの背比べである。
殺されたピアニストが財津だったので、ドラマの冒頭から財津和夫のことを思い出してドラマに集中できなかったのだが、最後に近藤芳正がホンコンに見えたので、爆笑してしまった。
ドラマ「遺留捜査」は、そういう意味では面白いドラマなのだが、推理部分が弱い。
刑事部捜査一課の課長・加賀美亨(大杉漣)と日本音響研究所の所長・江藤奈津子(水野真紀)の2人は知り合いのようだが、黒幕(真犯人)につながるような謎はなさそうだ。家族や元恋人と言ったところだろうか。
黒幕が登場しないのであれば、毎週観る必要はないし、犯人を推理せずにのんびりと観るには、ちょうど良いドラマだと思う。
ドラマ「遺留捜査」の主題歌や原作については、「遺留捜査の主題歌と原作」をご覧ください。

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