ハピスラの意味

ドラマ「ハンマーセッション」に登場する「ハピスラ」の意味について。ハピスラとは、「ハッピースラッピング(happy slapping)」の略で、「幸せな暴行」「愉快な一撃」という意味です。

ハッピースラッピング自体は、他人に暴行を加えるなどし、その様子を動画撮影して、インターネット上に動画を公開して遊ぶ行為を指します。

そして、ハピスラ動画を公開しているサイトを「ハピスラサイト」「ハッピースラッピングサイト」と呼びます。

ハピスラの発祥は、2000年にイギリスで起きた事件で、イギリスで社会現象となり、世界中に広まりました。

ハピスラ事件は日本でもたくさん起きています。2010年の上半期に起きた、有名なハッピースラッピングの事件を3つ紹介しておきます。

■松江第一中学校のハピスラ事件
2010年2月、島根県松江市外中原町にある市立松江第一中学校の3年生4人が、教室や音楽室で同級生の男子生徒1人をイジメ、その様子を動画撮影して、ハピスラサイトへ公開した。動画には女子生徒がいじめられる男子生徒を見て、ケラケラと笑う様子が写っていた。

■可児市立中部中学校のハピスラ事件
2010年5月から6月にかけて複数回にわたり、岐阜県可児市にある中部中学校2年生5人が、2年生の自宅やスーパー駐車場などで、中部中学校1年生の女子生徒を裸にして椅子に緊縛したり、下着を脱がせたりして、その様子を動画撮影していた。いじめていた側には男子生徒も含まれていた。動画はメールに添付され、複数人に送信された。

■首都大学東京のハピスラ事件
2010年6月、首都大学東京の生徒複数人が、不細工な女性の保護を訴える団体「ドブスを守る会」を結成し、「ドブス写真集」を制作するなどと称して、路上で発見した不細工な女性に声を掛け、その様子を動画撮影した。ドブスを守る会は、女性の削除依頼を無視してYouTubeに動画を公開した。

このほか、首都大学東京の学生は電車内で盗撮したとみられる動画や募金詐欺とみられる動画を公開した。首都大学東京の准教授はインターネット上で、これらを容認・推奨するような発言をしていた。

ドブスを守る会事件により、首都大学東京の生徒2人が退学処分となり、生徒1人が停学1ヶ月の処分となる。また、首都大学東京の准教授1が諭旨解雇処分となり、准教授1人が訓告処分となっている。

注意:首都大学東京の「ドブスを守る会」は、女性に直接的な暴行を加えていませんが、ハッピースラッピングの一種にあたります。

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