鈴木先生のゲリミソ事件

土屋太鳳が出演するテレビ東京のドラマ「鈴木先生」の第2話「14才優等生の反乱!給食廃止で教室炎上」の感想です。


第2話のあらすじは「ドラマ鈴木先生-第2話のあらすじ」をご覧ください。
ドラマ「鈴木先生」の第2話も面白かった。鈴木先生は、気持ち悪かったり、ロリコン関連のテーマを取り上げているので、視聴率は悪そうだが、ドラマとしては面白い。
第2話はテーマは、「ゲリミソ事件」と「酢豚廃止事件」の2本だった。いずれも給食にまつわる事件である。
ゲリミソ事件とは、緋桜山中学の男子生徒・出水正(北村匠海)が給食時間にカレーをグチャグチャにかき混ぜながら、「ゲリミソ」「ウジ虫」などと発言する事件である。
出水正(北村匠海)がゲリミソ事件を起こした原因は、向かい合って給食を食べている女子生徒・中村加奈(未来穂香)が、食事中に左手を添えていないからだった。
両親からしつけを受けていた出水正(北村匠海)は、食事中にもかかわらず、机の下にだらんと垂れた中村加奈(未来穂香)の左腕が気になっていたようだ。
食事中に左手を添えないことは単なる原因で、それだけなら、出水正(北村匠海)もゲリミソ事件を起こさなかったと思う。
ゲリミソ事件の本当の理由(引き金)は、中村加奈(未来穂香)がマナーのことで他人を注意する(笑う)ことだったのだろう。
中村加奈は冒頭で「食べてる時に、つばを飛ばさないで」と、横関康輔(岡駿斗)を叱っていたシーンがあった。これが引き金になったのだろう。
鈴木先生(長谷川博己)は、このゲリミソ事件について、クラスでの話し合いによって解決するという方法をとらなかった。この点には、私も賛成である。
話し合いは特定の問題に対しては有効な解決方法だが、文化や習慣などの問題についは不向きである。
話し合うということは、相手の意見を否定することになる。話し合うと、相手の意見に対して反論し、反論された方は反論に対して再反論することになるからだ。
文化や習慣について話し合うということは、相手の文化や習慣を否定することになる。他人の文化を否定すると言うことは、その人の国を否定することにもつながる。
つまり、子供のマナーやしつけについて話し合うと言うことは、子供の家庭環境や両親の考えまでをも否定する事につながるのである。
一方、「酢豚廃止事件」とは、給食のメニューから酢豚が消えるという事件だった。酢豚を廃止する理由は、酢豚の食べ残しが多いからだった。
鈴木先生(長谷川博己)が給食室の職員に事情を聞いたところ、職員は「今は、嫌いな物を無理に食べさせるのは駄目なんでしょ。責めてるんじゃないんですよ。ただ、こっちのやり方だって、責められたくないって話し」と答えた。
鈴木先生(長谷川博己)の提案により、酢豚の廃止についてアンケート調査をとることになった。その結果、酢豚を食べられない生徒の数は、1クラスにつき4人だった。
食べられない生徒の数が少ないので、酢豚の存続が決定しようとしていたとき、異論を唱えたのが足子瞳(富田靖子)先生だった。
足子瞳(富田靖子)は、「酢豚を食べられない生徒は栄養が摂取できない。4人を切り捨ててまで酢豚を存続させる必要があるのか」と訴えたのである。
鈴木先生(長谷川博己)が疑問に思っていた点も、まさに足子瞳(富田靖子)が指摘した点だった。桃井里香(田畑智子)先生も、こそに違和感をもっていた。そして、職員会議の結果、酢豚の廃止が決まった。
足子瞳(富田靖子)は第1話で無意味に多数決を取っており、てっきり多数決好きの民主主義先生だと思っていたので、足子瞳先生の意見には驚いた。
足子瞳(富田靖子)のキャラクターがよく分からないが、富田靖子が登場すると、どことなく面白い。不思議やキャラである。
さて、鈴木先生(長谷川博己)がスペシャルファクターと呼ぶ女子生徒・小川蘇美(土屋太鳳)は、いまひとつ存在意義が分からない。
鈴木先生(長谷川博己)の妄想の中では、小川蘇美(土屋太鳳)が服を脱いだり、裸になってお風呂に入ったりしている。鈴木先生がいう教育的理念の実験とは、何なのか。結末が楽しみである。
ドラマの内容はさておき、鈴木先生(長谷川博己)がドラマでかけている眼鏡は、がかっこいい。
鈴木先生の眼鏡は999.9(フォーナインズ)のフレーム「NP-43」で、フレームだけで3万円はする眼鏡である。欲しいが、高いので買えない。残念である。
ドラマ「鈴木先生」の原作と主題歌は「鈴木先生の原作と主題歌」をご覧ください。

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