電脳雑伎集団が子会社「電脳電設」を使った粉飾決算の考察と解説

TBSの倍返しドラマ「半沢直樹2」に登場する「電脳雑伎集団」が子会社「電脳電設」を使った粉飾決算トリックの考察とネタバレです。

「半沢直樹」の登場人物や企業の実在モデルは「半沢直樹(ロスジェネの逆襲)の実在のモデルと実話」をご覧ください。

■電脳雑伎集団の粉飾決算の考察と疑義

2年前、業績不振で再建中の「ゼネラル産業」の子会社に「ゼネラル電設」という会社がありました。「ゼネラル電設」の価値は120億円でした。

そこで、「電脳雑伎集団」は、子会社「電脳電設」を設立し、300億円で「ゼネラル電設」から事業を引き継ぎます。

子会社「ゼネラル電設」ごと購入するのではなく、あえて事業だけ購入したのは、取引を表に出したくないという思惑があったからです。

半沢直樹も、会社を買収せず、事業を購入したという点に疑問を感じ、電脳雑伎集団の粉飾決算トリックの真相に迫りました。

さて、この取引により、「ゼネラル産業」は300億円を得て、赤字を脱却し、白水銀行から融資を得ることが出来ました。

しかし、120億円の事業を300億円で買ったのでは、「電脳雑伎集団」は180億円の大損になってしまいます。

そこで、「ゼネラル産業」が「電脳雑伎集団」に仕事を発注し、180億円を「電脳雑伎集団」へ支払います。

ただし、発注した仕事というのは、実際には行われておらず、180億円というお金だけが動きました。いわゆる架空取引です。

しかし、180億円が戻ってきたとしても、「電脳雑伎集団」は事業(120億円)と架空取引(180億円)で計300億円なら、120億円で事業を購入したのと変わりません。

では、なぜ、「電脳雑伎集団」は架空取引や粉飾決算までして、「ゼネラル電設」の事業を購入したのでしょうか。

そこで、私なりに考察をしたので、簡単に「電脳雑伎集団」の粉飾決算のトリックを解説してみます。

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■粉飾決算のトリックの解説

電脳雑伎集団の子会社「電脳電設」の設立費用は300億円で、そのうち20億円が「のれん代」となっています。

通常、会社を買収するとき、会社の価格(帳簿上の価格)にプレミアを付けた価格で買収します。このプレミアが「のれん代」なのです。

たとえば、ドラマ「下町ロケット」に登場した「佃製作所」を買収するとします。

「佃製作所」の土地・建物・設備・在庫などを計算し、帳簿上の価値が10億円だったとします。

しかし、「佃製作所」には、優秀な人材が居て、高い技術力があります。しかも、「ロケット品質」という経験・実績・ブランド力があります。

ところが、技術力・経験・実績・ブランド力などは、お金に換算できないので、帳簿上の価格には含まれません。

そこで、実際に会社を買収するときは、ブランド力などを考慮して、帳簿上の価格にプレミアを上乗せして購入することになります。

「佃製作所」の帳簿上の価値が10億円だとしても、ブランド力などを考慮して、会社の買収価格は15億円になったりします。この上乗せされた5億円を「のれん代」と言います。

逆に、会社の買収価格から「のれん代」を引けば、会社の帳簿上の価値が分るのです。

さて、「半沢直樹」の話しに戻します。

電脳雑伎集団の子会社「電脳電設」の設立費用は300億円で、そのうち20億円が「のれん代」なのであれば、「電脳電設」の帳簿上の価値は280億円ということになります。

(原作には帳簿が登場しないので、断言は出来ないのですが、半沢直樹らの台詞から考えると、取得した事業を280億円で計上しているはずです。)

しかし、電脳雑伎集団が実際に「ゼネラル電設」の事業を購入した価格は120億円です。

電脳雑伎集団は、「ゼネラル電設」の事業を120億円で購入したのですが、帳簿上には280億円と計上しているので、この差額の160億円が粉飾となります。

そこへ、「ゼネラル産業」からの架空売上180億円が加わるので、帳簿上は280億円+180億円で計460億円になります。

つまり、電脳雑伎集団は赤字経営だったのですが、300億円を循環させることで、帳簿上は460億円に増やし、帳簿上は黒字にしていたのです。

そして、電脳雑伎集団は、こうした粉飾決算を有耶無耶にするため、「スパイラル」を買収しようとしたのです。これが粉飾トリックの全容です。

なお、粉飾決算のトリックを理解するには、経済の知識が必要になるので、この説明を読んでも、トリックが分らない方は「電脳雑伎集団が粉飾決算をしていて、粉飾決算を隠すために東京スパイラルを買収しようとした」とだけ、理解しておけば大丈夫です。

粉飾決算のトリックは理解出来なくても、ストーリーには影響ないし、原作でも軽く流しているので、それほど重要ではありません。

なお、半沢直樹の原作のあらすじとネタバレは「半沢直樹2-原作のあらすじと黒幕ネタバレ」をご覧ください。

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