おちょやん-ミカ本田のモデルとネタバレ

NHKの朝ドラ「おちょやん」に登場する女優・ミカ本田(ファーストサマーウイカ)の実在のモデルとネタバレです。

■おちょやん-ミカ本田のネタバレ

映画制作会社「鶴亀撮影所」は、スター女優の高城百合子(井川遥)を主演にして映画「太陽の女カルメン」の撮影を開始するが、撮影の途中で高城百合子が相手役の俳優と駆け落ちしてしまった。

そこで、「鶴亀撮影所」は、人妻役を演じていたミカ本田(ファーストサマーウイカ)を主役にして映画の撮影を再開し、竹井千代(杉咲花)をミカ本田の人妻役に抜擢したのだった。

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■おちょやん-ミカ本田のモデル

ミカ本田は、映画監督のジョージ本田(川島潤哉)と結婚しているので、ミカ本田のモデルは、女優の砂田駒子(すなだ・こまこ)で間違いないでしょう。

砂田駒子は、明治33年(1900年)に岡山県岡山市で生まれた。生まれて間もなく、父親がアメリカに渡って商売を始めたので、砂田駒子も4歳の時に母親に連れられてアメリカへと渡り、アメリカで育った。

その後、ハリウッド映画のエキストラに出演するようになり、映画「旅の女」「桜の光」に出演し、22歳の時にアメリカで俳優をしていたフランク徳永(徳永文六)と結婚した。

翌年の大正12年(1923年)に、夫婦揃って帰国し、夫婦揃って、設立されたばかりの東亜キネマ甲陽撮影所に入り、夫のフランク徳永は映画監督に転向し、妻の砂田駒子は映画女優となった。

映画監督となった夫のフランク徳永は、東亜キネマ甲陽撮影所の処女作品となる「愛の秘密」の監督を務めた。

しかも、夫婦で主演したのだが、映画「愛の秘密」が大コケしてしまい、夫婦で日活大将軍撮影所へと移った。

そして、砂田駒子は日活で女優として活躍し、夫のフランク徳永が助監督を務めた映画「街の手品師」に大富豪の令嬢役で出演した。

この映画「街の手品師」は、後にソ連に亡命する女優・岡田嘉子が日活に移籍して1本目の作品で、芸術的作品として高い評価を得た。

砂田駒子は、この映画で演技が高く評価され、大富豪の令嬢役が当たり役となる。

その後、夫のフランク徳永が監督を務めた映画「愛に輝く女性」「東洋のカルメン」で主演する。

この「東洋のカルメン」が、朝ドラ「おちょやん」に登場する映画「太陽の女・カルメン」のモデルだと考えられる。

さて、砂田駒子は、映画監督の溝口健二やジャック阿部(阿部豊)などの作品に出演して活躍していたが、その後に再び渡米。帰国後は夫と別行動を取り、映画会社を転々とし、昭和6年に映画界を引退した。

以上の経歴から、ミカ本田(ファーストサマーウイカ)のモデルは、アメリカ帰りの女優・砂田駒子と考えられるのである。

■浪花千栄子との関係

竹井千代(杉咲花)のモデル浪花千栄子は、大正15年(1926年)に東亜キネマ等持院撮影所に入って映画女優としてデビューしたが、昭和3年(1928年)に映画界を諦めて舞台女優に転向した。

私が知っている限りでは、この間に、浪花千栄子と砂田駒子やフランク徳永の間に接点は無い。

なお、その他の登場人物の実在のモデルは「おちょやん-あらすじとモデルのネタバレ」をご覧ください。

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