NHKの朝ドラ「おちょやん」のモデル浪花千栄子の養女(養子)の南口輝美(なんこう・てるみ)について紹介します。
浪花千栄子(本名は南口キクノ)は、2代目・渋谷天外と離婚した後、2人の養女をもらった。1人目の養女は駆け落ちしたらしく、2人目の養女が南口輝美である。
浪花千栄子の自伝「水のように」では、南口輝美を「めい」だと書いている。
「姪(めい)」というのは、兄弟の娘を指す言葉である。浪花千栄子の兄弟は弟だけなので、南口輝美は弟の娘ということのなる。
しかし、私が読む限りでは、自伝「水のように」は実話ではなく、装飾されているので、南口輝美が「めい」というのが実話かどうかは判断できない。
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前回の朝ドラ「エール」の実話の解説を詳しくしすぎたため、「おちょやん」の方は時間が取れなかったので、これは私の推測として紹介しておく。
私が聞いた話では、養女の南口輝美は遠い親戚の子だったはず。母方の親類の子だと思う。
浪花千栄子は奉公先を逃げ出して、京都へ行き、家族とも縁が切れていた。
その後、カフェーの女給を経て、女優となって道頓堀へと戻ってきて、芝居に出演していた。
ある日、芝居が終わると、お茶子から「貴女は、南口キクノって言うの?」と尋ねられたので、浪花千栄子は本名を呼ばれて驚くと、お客さんが待っているのだという。
その客というのが、たまたま舞台を観に来ていた母方の親戚だったようで、それから繋がりが出来たと思われる。
また、戦時中も浪花千栄子は、故郷の富田林に疎開しているので、当然、母方の親類と交流があったと考えられる。
そうした接点から、浪花千栄子は、母方の親類の子供を養子に迎えた可能性が大きい。
浪花千栄子は子供の頃に、道頓堀の仕出し料理屋「浪花料理」で「おちょやん(子供の女中)」をしている時に、甘栗を食べさえて貰えなかったので、それをバネにして頑張ってきたことから、甘栗絶ちをしていた。
そこで、養女・南口輝美は代わりに甘栗断ちをして、浪花千栄子に甘栗を食べさせた。
また、浪花千栄子は、死んだときに無様な死に顔は弔問客に見せたくないと考え、「私が死んだら、思いっきり私の顔をビンタしなさい。そうしたら、顔が赤くなって血色がよくなる」と言い、南口輝美にビンタの練習をさせていた。
南口輝美はその遺言を守り、浪花千栄子が死ぬと、泣きながらビンタしたので、浪花千栄子の死に顔は生きているように綺麗だった。
その後、養女の南口輝美は、浪花千栄子の旅館「竹生」を引き継いだのだが、いつの間にか「竹生」は無くなっていた。廃業後も生活には困っていないと言っていたので、倒産ではなく、自主廃業だと思う。
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千栄子の夫・渋谷天外は、藤山寛美の事を我が子のように可愛がっており、藤山寛美を養子にするという話しが持ち上がっていたのだが、藤山寛美を養子する話しは実現しなかった。
千栄子が天外と離婚したのは、天外が九重京子(渋谷喜久栄)と不倫をして実子を作ったからなので、もし、渋谷天外の藤山寛美が養子になっていれば、離婚は免れたかもしれない。
浪花千栄子といえば、死んだときに養女・輝美が顔をビンタするエピソードが有名なので、朝ドラ「おちょやん」でもやって欲しいのだが、主人公の竹井千代(杉咲花)が死ぬまで描くとは思えない。
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