龍村ファームの秘密は硝石（しょうせき）

戸次重幸が登場するフジテレビ系のミステリードラマ「霧に棲む悪魔」の第58話の感想です。第58話のあらすじは「霧に棲む悪魔-第58話のあらすじと」をご覧下さい。

ようやく龍村家の秘密が明らかとなった。龍が眠る丘の「龍」とは、硝石（しょうせき）のことで、龍が眠る丘には硝石の鉱脈があったが、数十年前に坑道で爆発事故が起き、村人が坑道に埋まっていた。
硝石とは、火薬の元となる資源で、硝石の鉱脈を見つけた龍村家は、第2次世界大戦中に硝石から火薬を製造していた。どうやら、龍村家は戦争成金のようである。
戦国時代に硝石を発掘したのなら大金持ちになっていただろうが、昭和に入って硝石を発見したとしても、大金持ちになれるとは思えない。
戦国時代や江戸時代では、民家の囲炉裏付近から火薬の原料を採取できた。微生物が糞尿に含まれるアンモニアを分解し、最終的に囲炉裏の近くで、火薬の原材料となる塩化カリウムになるからである。
簡単に言うと、トイレで排泄すると、囲炉裏の近くで火薬の原材料が出来るということである。
私は火薬には詳しくないが、龍村家が見つけた硝石（しょうせき）で作った火薬は、人の糞尿から作った火薬と同等程度の威力しかないと思う。
硝石の火薬などあまり役に立たないと思うが、御田園陽一（戸次重幸）を爆死させる程度の威力はある。
サラマンダープロジェクトの伏線を持つ田園陽一が硝石の坑道へ入ったら、さすがに爆発してくれるだろう。最終回で田園陽一が壮絶な爆死することを期待したい。
さて、チーズ工場の荻野克次（逢坂じゅん）は、坑道の爆発事故の後、龍村家の先々代が引き取った赤ちゃんの1人であった。
そうすると、蓮見依子（中田喜子）は坑道の爆発事故で死んだ村人の子供という説は無くなる…と考えるのだが、ドラマ「霧に棲む悪魔」は昼ドラマなので、蓮見依子は爆発事故で死んだ村人の子供かもしれない。
こうなったら、御田園陽一（戸次重幸）の入れ替わりも、16年前の関西の火事も一緒に、坑道の爆発事故で吹き飛ばしてしまえ、と思ってしまう。
一方、日浦晴香（京野ことみ）の表情が少し女になってきた。刺された弁護士・影山仁（大沢樹生）を看病して、日浦晴香は女に目覚めたようだ。あの夜に何があったのか…。
もう龍など目覚めなくても良いので、女に目覚めた日浦晴香と影山仁の話しで最終回を締めくくって欲しい。
他方、龍村家の秘密を知り、自分が守ろうとしていたのは、血塗られた過去であることを知った龍村圭以（入山法子）は苦悩し始めた。北川弓月（姜暢雄）が抱きしめても効果無しである。
今回が2抱き目くらいなら、龍村圭以も胸がキュンとしたかもしれないが、北川弓月は最近、頻繁に龍村圭以を抱いていたので、抱く効果も薄くなったのだろう。
それはさておき、ドラマ「霧に棲む悪魔」は登場人物の台詞や心境が毎回コロコロと変わるので、ストリーについて行けない。ドラマ「霧に棲む悪魔」の黒幕は総理大臣に違いない。「霧に棲む悪魔-第59話のあらすじ」へ続く。
ドラマ「霧に棲む悪魔」の原作や主題歌については、「霧に棲む悪魔の原作や主題歌」をご覧ください。

• 2011/06/29