大澤絵里子(天海祐希)が死んだ
長谷川京子が出演するフジテレビ系の刑事ドラマ「BOSS2(ボス・シーズン2」の最終回(第11話)と結末のネタバレ感想の後編です。
このページは「BOSS2最終回の感想」からの続きです。
BOSS2は全体的には面白かったが、最終回は意味が分からない出来事が多く、つまらなかった。残念な最終回だった。私がBOSS2の最終回がつまらなかったと思う大きな理由は次の3つである。
1つ目は、大澤絵里子(天海祐希)らが事件を解決することを前提に、事件が起きている点である。
犯人の森岡博(大森南朋)は、最終回のサミット会場の通風口に爆弾を仕掛けていた。この爆弾は威力の弱い爆弾だが、どう考えても、爆弾が爆発すればサミットは中止になるはずだ。
犯人の森岡博(大森南朋)は、首相を狙った事件に巻き込まれたと見せかけて、教授・西郡住夫(神保悟志)を暗殺するために、わざわざ警備の厳重なサミットを選んだ。
しかし、通風口の爆弾が爆発すれば、サミットは中止になるのだから、教授・西郡住夫(神保悟志)を狙う機会が無くなる。どう考えても、通風口の爆弾が爆発して困るのは、犯人の森岡博(大森南朋)である。
だから、木元真実(戸田恵梨香)が爆弾を解除することが前提にストリーが進んでいるとしか思えないし、爆弾を解除しなければ成立しないストリーになっている。
2つ目は、大澤絵里子(天海祐希)らに濡れ衣をかけて足止めした犯人が不明だった点である。
警視庁捜査1課特別犯罪対策室のメンバーは、横領や殺人などの意味覚えのない容疑をかけられ、逮捕されていた。
犯人らの狙いは、特別犯罪対策室のメンバーをサミットの警護から外すためなので、大澤絵里子(天海祐希)らがサミット会場内に居たら困るはずだ。
だから、黒原理香(成海璃子)が警察のデータベースにハッキングして情報を書き換え、大澤絵里子(天海祐希)らはサミット会場に潜入している。
しかし、黒幕の黒原健蔵(西田敏行)は大澤絵里子(天海祐希)とサミット会場内で話しているにもかかわらず、大澤絵里子らの存在を通報して、会場から排除しようとしなかった。
犯人の森岡博(大森南朋)も大澤絵里子(天海祐希)がサミット会場内に居ることを知っていながら、大澤絵里子を排除しようとしなかった。
こうなると、特別犯罪対策室のメンバーに濡れ衣をかけて逮捕させた犯人は、黒幕の黒原健蔵(西田敏行)とは別の組織なのではないかという疑問が生まれる。だから、最終回は観ていて、混乱した。
また、課特別犯罪対策室のメンバーは部長・丹波博久(光石研)の機転(嘘)によって釈放されたが、丹波博久の嘘も直ぐにばれて、追われている身になっている。
にもかかわらず、大澤絵里子(天海祐希)らは警察が警備する病院に自由に出入りしていたので、逮捕された件がどうなったのか、全く意味が分からなかった。
3つ目は、ギャグの元ネタ(モデル)が分からないギャグが多かったので、最終回は理解できなかった点である。
これはパロディドラマ全般に言えることだが、ギャグの元ネタ(モデル)を知らなければ、ギャグの意味が全く分からないのでドラマがつまらなくなるだけである。
田所幸子(長谷川京子)のおにぎりが、何のギャグだったのか理解できなかったし、大澤絵里子(天海祐希)が黒原健蔵(西田敏行)に「ストカー殺人」と言っていたのも、何のネタか分からなかった。
元ネタがギリギリ分かったのが、花形一平(溝端淳平)の「やる気。、元気、留守番電話」くらいだった。
このギャグの元ネタは、「やる気、元気、きわき」をキャッチフレーズにしていた元衆議院議員の井脇ノブ子だと思う。
井脇ノブ子は、1期で落選したものの、ピンクのスーツと個性的なキャラクターで強烈なインパクトを残した小泉チルドレンの1人である。
さて、BOSS2の結末は、離婚弁護士に登場するパラリーガル(法律事務員)の井上紀三郎(津川雅彦)が空港で、大澤絵里子(天海祐希)に「先生」と呼びかける離婚弁護士ネタで終わった。
井上紀三郎(津川雅彦)の背後では、離婚弁護士の間宮貴子(天海祐希)が歩いていたのは面白かった。
ただ、井上紀三郎(津川雅彦)から声をかけられたとき、大澤絵里子(天海祐希)が眼鏡(オークリーのサングラス?)を手に持っていたのは残念だった。
最後は、振り向きざまに、かっこよく眼鏡を外して欲しかった。非常に残念な結末だった。
もしくは、最後は、BOSSシーズン1の第1話で逮捕された爆弾魔の野垣泰造(武田鉄矢)が出てきて、シーズン1と同じように大澤絵里子(天海祐希)に「貧乳」と言って、終わって欲しかった。
さて、BOSS2の最終回で大澤絵里子(天海祐希)が死にかける描写があった。大澤絵里子は死んでいないが、私の中では大澤絵里子は死んだので、大澤絵里子は死んだエンディングでもよかったと思う。
最終回で一番印象に残ったのは、本編とは関係のない最後の離婚弁護士ネタだったから、大澤絵里子(天海祐希)は死んだことにして、次は離婚弁護士の続編を付くって欲しい。
BOSS2の最終回は、「第10話で打ち切っていれば面白かったのに」と思うような消化不良の内容だった。「Until the next case...Later!」は離婚弁護士を期待したい。
さて、BOSS2の後に始まる夏ドラマは、瑛太が主演するドラマ「それでも、生きてゆく」である。妹を殺された男と、犯人の妹との交流を描くヒューマンドラマなので面白そうだ。
夏ドラマ「それでも、生きてゆく」の原作や主題歌は、「それでも、生きてゆく-原作や主題歌」をご覧下さい。
BOSS2の主題歌については、「BOSS2の主題歌」をご覧ください。
スポンサードリンク