美丘（みおか）-第9話のあらすじとネタバレ
ドラマ「美丘（みおか）」第9話「絶望…私の命を終わりにして!」のあらすじとネタバレです。今回は、美丘が明知大学へ行き、アドラー心理学の講義を受けるストリーです。最終回の鍵となるiPodも登場します。
かたくなに入院を拒否していたが、オシッコを漏らして入院を決めた峰岸美丘（みねぎしみおか＝吉高由里子）。入院して1週間が経つと運動機能の麻痺は全身に及んでいた。
ある日、就職説明会からの帰りに大学の仲間がお見舞いにやってきた。みんなスーツ姿だった。橋本太一（林遣都）は美丘の看病に忙しく、就職活動をしていなかった。記憶障害が進んでいた美丘は、笠木邦彦（かさぎ・くにひこ＝勝地涼）の名前が思い出せなかった。
仲間が帰ると峰岸美丘は交際相手の橋本太一（林遣都）と2人切りになるが、美丘は橋本太一が誰なのか分からない。名前も思い出せない。橋本太一はたまらず病室を出る。
峰岸美丘はみんなの名前を忘れないように作ったアルバムを確認する。アルバムの1ページ目には「一番好きな人」として写真が貼ってあった。美丘は太一が自分の恋人であることを思い出す。
美丘は「私怖い。太一君のこと忘れちゃう。そんなの生きている意味が無い」と泣く。そして、「お願い。もし、太一君のこと忘れたら、太一君の手でアタシの命を終わりにして」と太一に頼む。太一は「そんなのできないよ」と答える。
その後、峰岸美丘は主治医の高梨宏之（谷原章介）に、太一と出会った明知大学へ行きたいと訴える。両親の後押しもあり、半日の約束で外出の許可が出る。
病院を出ると実家から電話があり、橋本太一は実家へ戻る。父親の橋本一郎（金田明夫）から就職について聞かれる。太一は「それどころではない。俺の時間は美丘に全てあげたんだ」と答える。
そのころ、峰岸美丘は病室でiPodへメッセージを吹き込んでいた。
外出予定の日、美丘は太一と母親の峰岸佳織（真矢みき）とに連れられて明知大学へ行く。太一と出会った思い出の屋上へ。
明知大学の校舎を出ると仲間が集まっていた。太一がみんなに声をかけていたのだった。美丘は講義を受けたいと言い出した。6人が一緒に講義に出席するのはこれが初めてだった。
出席したのはアドラー心理学についての講義だった。講師は「アドラー心理学によれば、人は原因ではなく目的によって行動する。過去ではなく、未来のために行動している。人格の形成についても、生まれつきの資質や過去の出来事だけではなく、人格を決めるのは未来への希望である」と解説する。
峰岸美丘は大きな字で「みらい」「きぼう」「じんかく」とノートに書く。
講師は講義を続ける。「アドラー心理学では、精神的健康は愛・交友・仕事が重要だと考えられている。愛とは愛する人が居て、愛されていると実感すること。交友とは大切な家族、理解してくれる友達がおり、自分は1人ではないと実感すること。仕事は、やるべき仕事があり、誰かの役に立っていると思うこと」。
そして、講師は心理学者アドラーの言葉を紹介する。「憂鬱なときは、どうしたら他人を喜ばせることが出来るかを毎日考えてみることです。不幸になる人は自分の喜びばかり考えている人です」。
帰っていく美丘を仲間が見送る。号泣する仲間。美丘は車の中で「ありがとう。今日のことは忘れない」とお礼を言う。「美丘がiPodにメッセージを残すあらすじ」へつづく。