ピースボート(Piece Vote)第2話の感想

日本テレビ系の深夜ドラマ「ピースボート Piece Vote」の第2話「囚人と看守のゲーム」の感想です。第2話のあらすじは「ピースボート第2話のあらすじとネタバレ」をご覧ください。


ドラマ「ピースボート Piece Vote」の第2話は難しかった。この難しいというのは、理解しづらいという意味で、つまらないという意味に近い。
私がドラマ「ピースボート」の第2話がつまらないと思った理由は2つある。1つ目は、皿洗いの指令で「最後になった者は死ぬ」という条件だったにもかかわらず、脇谷秀(濱田岳)が免除になって死ななかった点である。
ドラマ「ピースボート」は、訳も分からずに船の中に集められた7人が死の恐怖に怯えながら指示に従ってゲームを展開するドラマなのに、「最後になった者は死ぬ」というルールが雄山雄一(陣内孝則)のさじ加減1つで変わるので、ゲームをする必要性も感じないし、プライヤーが死に怯える危機感も全く伝わってこない。
船の中という密室で、看守と囚人に別れた7人が繰り広げる心理戦において、ルールが変わったり、死の恐怖を感じなかったりするのは、致命的だと思う。
脇谷秀(濱田岳)が死ななかったので、どうせ、誰も死なずに、集められた7人が最終回で罪を告白して終わりなどだろうと、白けてしまう。
2つ目は、雄山雄一(陣内孝則)が看守の風間善次郎(柿澤勇人)に囚人になるよう命じる理由を説明しなかった点である。
看守の風間善次郎(柿澤勇人)は、皿洗いゲームの後、雄山雄一(陣内孝則)から囚人になるよう命じられた。風間善次郎と雄山雄一の間では、話しが成立しているのだが、そんなルール説明は無かったので、私には全く意味が分からない。
最後の1人が脱落するというルールなので、看守の風間善次郎(柿澤勇人)は囚人の脇谷秀(濱田岳)を監獄に閉じ込めた。これは「囚人は看守の命令に従う」というルールがあるので、問題無い。だから、風間善次郎が看守から囚人に転落した理由が理解できなかった。
さて、脇谷秀(濱田岳)が死ななかった点を考えると、囚人と看守のゲームは単なる茶番劇で、罪の告白がメーンになるのだろうか。
囚人が罪を告白するゲームと言えば、ゲーム理論でいう「囚人のジレンマ」がある。囚人のジレンマとは、逮捕された2人組の犯人が別々の取調室に入れられ、罪を告白するか、黙秘するかを考えるゲームである。
これは、2人の「自白」と「黙秘」の組み合わせによって刑期(無罪)が変わってくるため、自白した方が良いのか、黙秘した方が良いのかを考える戦略的思考のゲームでで、「強調(協力)」と「裏切り」とが戦略のキーワードになる。
ただ、ドラマ「ピースボート Piece Vote」野第2話までを観る限りでは、ゲーム理論の「囚人のジレンマ」はあまり関係なさそうだ。
さて、私はドラマ「ライアーゲーム」や映画「es(エス)」が好きなので、ドラマ「ピースボート Piece Vote」を楽しみにしていたのだが、第2話まで見た限りでは最終回まで見続けるのは難しいかもしれない。なんとか第3話に期待したい。「ピースボート(Piece Vote)の第3話の感想」へ続く。
夏ドラマの主題歌や原作は「2011年7月期の夏ドラマ情報」をご覧下さい。

コメントを投稿する

コメントは正常に投稿されていますが、反映に時間がかかります。