松崎征雄の「松崎さん事件」は冤罪事件

高橋克典が出演するフジテレビ系のAI(死亡画像診断)ドラマ「チームバチスタ3-アリアドネの弾丸」の第3話「偽りの死亡時刻」の視聴率と感想です。第3話の視聴率は12%でした。


第3話のあらすじは「チームバチスタ3-第3話のあらすじ」をご覧下さい。視聴率は「2011年の夏ドラマの視聴率のまとめ」をご覧下さい。
ドラマ「チームバチスタ3-アリアドネの弾丸」の第3話も面白かった。どうやら、警察庁の斑鳩芳正(いかるが=高橋克典)や法医学教室の笹井スミレ(小西真奈美)らは、冤罪事件「松崎さん事件」でつながっているようだ。
松崎さん事件とは、20年前に静岡県崎田市で起きた女子高生殺人事件で松崎征雄(まつざきいくお)が逮捕された冤罪事件で、現在はやり直し裁判が行われている。
警察庁の北山錠一郎(尾美としのり)は、正確性のないDNA鑑定を元に、松崎征雄を自白に追い込んだ張本人だった。
斑鳩芳正(いかるが=高橋克典)は、警察代表として、「松崎さん事件」の広報を担当している。
白鳥圭輔(仲村トオル)も何か司法解剖や冤罪にまつわる過去を持っているようだが、明らかになっていない。
冤罪事件「松崎さん事件」を出すことで、信頼性の低い20年前のDNA鑑定と、AI(死亡時画像診断)を重ね合わせることで、AIの導入に対する問題を提起する点は上手い。
くわえて、冤罪事件「松崎さん事件」を通じて、北山錠一郎(尾美としのり)や笹井スミレ(小西真奈美)がつながる点も面白い。
ドラマ「チームバチスタ3」は、毎回、殺人事件が起きで1話で事件を犯人を逮捕するパターンのドラマではないので、テンポは多少悪い。
しかし、人間描写が深くなるから、ドラマ「チームバチスタ3」のように全話を通じて話しが展開していくタイプの方が、私は好きだ。
さて、縦型MRIのエンジニア友野優一(矢柴俊博)は首を絞められたあと、アクリルケースを被せられ、アクリルケースの中にヘリウムガスを注入される、という方法で殺害されていた。
ヘリウムガスは、MRIを冷却するときに使用するもので、以前から第2MRI室にあったものである。
ヘリウムを使って殺せば、AI(死亡時画像診断)には写らないし、ヘリウムは血液とも結合しないので、司法解剖でも死因が判明しないようだ。
おまけに、死亡推定時刻までずらすことができるので、一石三鳥の殺害方法である。
ヘリウムといえば、声を高くするパーティーグッズを思い浮かべるので、安全だと思いがちだが、純粋なヘリウムガスを吸えば、人は死ぬ。
パーティーグッズのヘリウムは、酸素濃度を調整し、音の伝わる振動を変えて声を高しているだけなので、健康に害はない。
しかし、純粋なヘリウムガスは、酸素など入っていないので、純粋なヘリウムを吸うと酸欠になって死んでしまう。
風船に注入するヘリウムは、空気よりも軽くして風船を浮かせる目的があるので、酸素など入っていないため、吸うと危ない。「MRIのエンジニア友野優一を殺した犯人」へ続く。

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