南極大陸のネタバレ-樺太犬タロ・ジロは死んでいた

南極大陸物語の真相や黒幕に迫る「南極大陸物語の都市伝説」シリーズの「生還した樺太犬のタロとジロは死んでいた」編です。


このページは「南極大陸物語の都市伝説の真相-樺太犬のタロ・ジロは死んでいた」からの続きです。
2つ目は、南極大陸の領土権である。1959年の南極条約により、領土権は凍結となるが、第2次南極地域観測隊が帰国した1958年には領土権がどうなるかは決まっていなかった。
もし、日本が昭和基地を放棄している間に、各国に領土権が割り当てられるようなことがあれば、日本にとって大きな損害になることは明白だった。南極大陸は政治的・戦略的に重要な場所であり、島国の日本は南極大陸を抑えておきたかった。
他にも第3次南極地域観測隊を南極へ行かせたかった人間が居る。例えば、南極観測を推進していた議員や学者である。
南極観測事業に多額の税金が投入されている。南極観測事業を推進していた議員は、第2次南極地域観測隊の失敗により、多額の税金を無駄にした責任を追及されていた。議員は責任を逃れるために、南極観測事業を継続させたかったのだ。
議員は、「既に昭和基地への設備投資が済んでいるため、追加する費用は少額で済む」と南極観測事業の継続を訴え、事業継続に貢献している。
また、学者も南極で観測を行いたかった。第1次越冬隊は「予備観測隊」と言い、南極大陸で機材のチェックをする役割だった。ある意味、人体実験だったので、屈強な探検家が第1次越冬隊に選ばれていた。
学者は、国際地球観測年(IGY)開催の本番にあたる第2次南極地域観測隊としてオングル島へ向かうのだが、悪天候に見舞われ、越冬隊の成立に失敗した。そして、樺太犬のタロ・ジロなど昭和基地に置き去りにすることになる。
元々、南極観測事業は朝日新聞が学者を支援して、科学者が南極大陸で観測をするという「南極学術探検」で、科学者のための計画だった。南極は学者の夢で、どうしても南極大陸で観測したい学者は多かった。
多くの関係者が南極観測事業の継続を望んでいるが、樺太犬のタロ・ジロの置き去り問題で、批判も根強かった。南極へ第3次南極地域観測隊を南極大陸へ送るとしても、何か国民に手土産が必用になる。
そこで黒幕が考えたのが、樺太犬タロ・ジロの生存である。樺太犬のタロ・ジロが生きていれば、樺太犬の置き去り事件は美談へ変わる。これを利用しない手はない。
樺太犬は毛色が似ていれば、ほとんど区別が付かない。しかも、1年間も南極大陸に置き去りにており、1年ぶり再会である。1年経てば樺太犬だって成長しており、第1次越冬隊のメンバーでも簡単に見分けは付かない。
ましてや、日本にいる国民に樺太犬のタロ・ジロが判別できるはずがない。南極の昭和基地で発見した樺太犬なのだから、第2次南極地域観測隊が置き去りにした樺太犬だという先入観が働く。
樺太犬タロ・ジロの生存が報じられれば、日本中が歓喜に包まれ、発見した樺太犬の素性を気にする者など居ない。
こうして、樺太犬タロ・ジロの奇跡の生存は、南極大陸物語の黒幕によって演出されたのである。
実は南極大陸物語には、もう1つ黒幕による陰謀が隠されている。その陰謀を解く鍵は、樺太犬にある。樺太犬というのは、その名前から分かる通り、北海道の北にある樺太や千島列島で発祥した犬である。
樺太は以前、日本が南半分を領土とし、ソ連が北半分を領土としていた。しかし、第2次世界大戦で敗北した日本は、1951年(昭和26年)のサンフランシスコ講和条約に調印して、南樺太や千島列島を放棄した。
ソ連はサンフランシスコ講和条約に調印していないので、南樺太を自国の領土とする根拠は無いのだが、日本の敗戦後はソ連が樺太の実効支配を続け、2011年現在も樺太はソ連(ロシア)の領地として「サハリン」と呼ばれている。これが、樺太領土問題・北方領土問題である。
南極大陸物語の黒幕は、樺太犬タロ・ジロの奇跡の生還を利用し、樺太犬が日本の犬であることを世界にアピールすることで、南樺太が日本の領土であることを主張していたのである。
カラフト犬のタロ・ジロは死んでいた。この南極大陸物語の都市伝説を信じるか信じないかは、あなた次第である。注釈:厳密に言えば昭和基地は南極大陸ではなく、南極のオングル島にある。

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コメント欄

ドラマ、楽しみにしているのに、なぜこのような事をかくのかなあ~~~。 別にわざわざ樺太は日本の領土だと示すためだったなんて、、、。それから犬は1年たっても2,3年たっても飼い主や兄弟は分るみたいですよ。。。犬は馬鹿ではないで~す。

  • 投稿者-
  • ***(--;)

いぬはばかじゃない

  • 投稿者-
  • ひい

そんなーかかないで

  • 投稿者-
  • 匿名

書くなよ!!

  • 投稿者-
  • つまんねえ

当時の日本は、そんなしたたかなことも出来たのですね。
当時にしてみれば、今の宇宙開発事業のようなプロジェクトなので、そんなこともあるかもしれません。(例:『はやぶさ』帰還)
樺太犬タロジロが本当に生存していたか、若しくは死亡していたかはともかく、そういう権謀術数もあったのかもしれないと思うと興味深いです。

  • 投稿者-
  • 読者

犬は馬鹿じゃないけど、
(--;)はおそらく・・・

  • 投稿者-
  • ハムスター二匹

それが本当だったら、本当のタロとジロは・・・

  • 投稿者-
  • n.s

どこがシリーズなのかと半日悩んだ

  • 投稿者-
  • 名無し