それでも、生きてゆく-最終回と結末の感想
満島ひかりが出演するフジテレビのドラマ「それでも、生きてゆく」の最終回(第11話)の感想です。最終回の視聴率は「2011年夏ドラマの視聴率まとめ」をご覧下さい。
最終回のあらすじは「それでも、生きてゆく-最終回のあらすじとネタバレ」をご覧下さい。
ドラマ「それでも、生きてゆく」は面白かった。私は面白いと思ったが、独特な雰囲気のドラマなので、好き嫌いの別れるため、万人には受けないだろう。
2011年4月期のフジテレビ系ドラマ「美しい隣人」も独特の雰囲気で非常に面白いドラマだった。ドラマ「それでも、生きてゆく」が面白いと思う人には、ドラマ「美しい隣人」はお薦めである。
さて、ちまたには「意味が分かると怖い話し」というジャンルがある。「意味が分かると怖い話し」とは、話しを聞いてもどこが怖いのか分からないのだが、後で意味を聞くとゾッとする話しである。
ドラマ「それでも、生きてゆく」はまさしく、「意味が分かると怖い話し」といえる。
深見亜季(信太真紀)殺人事件にはモデルとなる事件はないが、ドラマ内には実際に起きたある事件を連想させるキーワードがちりばめられており、意味が分かると、ストリーとは別の面白味を味わえる。
たとえば、日垣耕平(田中圭)が不自然に漫画「ワンピース」や「ドラえもん」の台詞を引用するシーンがある。これは、漫画の台詞自体に意味があるのではなく、「漫画の台詞を引用した」ということに意味があるのだ。
なぜなら、ある事件の犯人・少年Aは、犯行後に漫画の目次を引用した犯行声明を書いているからである。
だから、日垣耕平(田中圭)が漫画の台詞を喋っても、意味が分からない人には、単なる台詞に過ぎないのだが、意味が分かる人には「怖い話し」になるのである。
意味が分かる人には、酒井若菜が看護師の東雪恵を演じたことに衝撃を受けただろう。私は、倉科カナの名前に「斗」が入っていることにも衝撃を受けた。
ではここで、ドラマ「それでも、生きてゆく」とある事件との共通点の1部を挙げておく。ただし、ある事件がドラマ「それでも、生きてゆく」モデルになっているわけではないので、注意されたい。
ドラマ「それでも、生きてゆく」編
- 犯人の三崎文哉(風間俊介)は、少年Aと呼ばれる。
- 三崎文哉(風間俊介)が使用した凶器は金槌(かなづち)。
- 深見洋貴(瑛太)が、レンタルビデオ店でアダルトビデオを借りる。
- 日垣耕平(田中圭)は、漫画の目次や台詞を引用する。
- 川で猫が流れてくる。
- 深見洋貴(瑛太)は、自分をナメクジだと悲観する。
- 三崎文哉(風間俊介)は、人間が金魚に見える。
- 三崎文哉(風間俊介)は、スケッチブックに絵を描く。
- 深見亜季(信太真紀)は、亀を飼っていた。
- 冤罪を主張する者がいる。
ある事件の編
- 犯人は、少年Aと呼ばれる。
- 犯人は、凶器に金槌を使用する。
- 犯人は、犯行後にレンタルビデオ店で友達と合流する。
- 犯人は、漫画の目次を犯行声明に使用する。
- 犯人は、人を殺す前に、猫を殺していた。
- 犯人は、人を殺す前に、ナメクジを殺していた。
- 犯人は、「緊張したら、人間を野菜だと思え」と教えられていた。
- 犯人は、自分で描いた母親に絵をプレゼントしていた。
- 犯人は、亀を飼っていた。
- 冤罪を主張する者が居る。
ある事件でも、冤罪の噂があるのだが、ドラマ「それでも、生きてゆく」でも、真犯人による犯行を主張する者が居る。
例えば、「真犯人は日垣耕平(田中圭)」「真犯人は草間五郎」「遠山双葉とジンジャエールの秘密」などである。この人はドラマが最終回を迎えても、未だに冤罪を主張しているようだ。本当に困ったものだ。
「それでも、生きてゆく-最終回と結末の感想の後半」へ続く。
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